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2011.01.13

温暖化万歳!

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 しい時の富士頼み。
 ここ数日の富士北麓地方は、「らしい」寒さです。最低気温もマイナス10度に近くなっております。今日は夕方少し雪も舞いました。
 それでもずいぶん暖くなりましたね。ウチのあたり、富士山の標高1200メートル付近でもマイナス13度くらいです。やっぱり10年前に比べると5度くらい高い。温暖化ですかね。おかげでずいぶん暮らしやすくなりました(笑)。
 実際、富士山に住み始めて13年になりますが、今年初めて床暖房を使っておりません。小型のファンヒーター2台で全然しのげています。おかげで1ヶ月1万円くらい暖房費が浮いています。灯油も高いですからねえ。
 たしかに夏は暑くなりましたが、それでもこの辺は30度超えることはありませんから、冷房費はかからないんですよ。ある意味ずいぶんエコな生活ができてますよね。
 実は私たち、勝ち組?
 やっぱり温暖化って素晴らしいですね(笑)。いつかも書きましたとおり、温暖化して困るのは低地に住んでいる「人間」だけです。
 国境という、自らが作った境界線のために、あるいは「マイホーム」という不動産のために、我々は居住地を変えることができません。他の生物にはそんなものはありませんから、快適なところへ少しずつ移動すればいいだけの話です。
 だいいち、気温が上がって二酸化炭素が増えれば光合成が活発になりますから、植物が大喜びです。地球の生産性が向上します。すると、草食動物が繁栄し、それをまた捕食する肉食動物も繁栄。な〜んも悪いことなんてありませんね。
 実際何十億年の地球の歴史の中で、今よりも温暖だった時代はいくらでもあり、そしてその頃の生態系はそれなりに豊かで安定したものでありました。
 今ストップ温暖化を叫んでいるのは、今生産性が高い地域の先進国だけです。たとえばロシアなんか絶対ゴー温暖化ですよ。
 と、こういう視点も持たねばなりません。生徒にはそういう話もよくしますよ。政府やマスコミの論調を鵜呑みにするバカにはなるなと。もちろん、私の意見も鵜呑みにするなといいますがね。
 いずれにせよ、ここのような高地に住んでいる者にとっては、どう考えても寒冷化より温暖化の方がいいに決まっています。極端な話、ツバルが沈もうとそれはしかたないことなのです。もともと無人島であったツバルに好き好んで上陸して移住した人たちなのですから、それなりのリスクを負って当然です。
 私たち高地の人間も同様のリスクを負っているわけじゃないですか。もちろん寒冷化した場合のリスクですよ。温暖化よりも寒冷化の方が急激にやってくる可能性が高いわけですし。そんなこと承知でここに住んでいるわけだし、だいいち富士山の噴火というとんでもない「温暖化」の可能性もあるわけですからね。でも、人は心配してくれません。
 先日、生徒に「将来の世の中」について作文させたら、なんとも「らしい」文がたくさん生産されました。中でも「温暖化を止めたい」みたいな、実に無思索な偽善作文には笑ってしまいました。おいおい、お前ら、毎日寒い寒いって言ってるじゃないか。もっと寒くしたいのか?って。自分の頭で考えなさいよ。いったい小学校でどんな教育を受けているのでしょうか。
 と、今日はなんだかずいぶんヤクザな内容と口調になってしまいましたね(笑)。
 実はそれには事情がありまして…これまた実にアホくさい単純な理由なのですが。
 今日は面白い仕事が入ったんですよねえ。他校(志村くんの母校です)の不良(とまではいきませんが)生徒を四人ほど指導したんです。
 最近、貴族みたいな草食系男子ばかり相手にしているので、なんかこういう「野武士」と関わると、なんか懐かしいような、安心するような…。実はそういう連中と関わるの得意です(笑)。
 特に今、この分野に関してはホンモノのプロフェッショナルである、大ベテランの先生と一緒に仕事をしているので、実に心強い。
 で、私たちは「事なかれ主義」ではなくて、「事あれ主義」なので、全くおせっかいなんですけど、他校の生徒であろうとなんだろうと、地域の子どもを叱る時は叱るし、説教する時はするし、愛情を注ぐ時は注ぎます。
 教育は「事」があってようやく可能になるんです。今の教育界はとにかくその機会をなくすことに奔走している。リスクヘッジばかりして、結局本当の教育の機会を失っているんです。
 何事もない平和な学校では、実は何も教育がなされていないのですよ。悩みや衝突や反抗以外に、私たちが成長、変化できる機会ってありますか?
 実際、今日関わった彼らとは、もうすっかり仲間という感じですよ。心の交流ができたと思います。こういう大人、こういう先生もいるということを知ってほしかった。先方の先生はずいぶんと困惑されていましたが…笑。
 と、こんなことがあったので、気が大きくなって(気持ちが温暖化して?)、ヤクザな気持ちになって、ついつい世間に楯突いてしまいました。単純な私(笑)。ふぅ、楽しかった。

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コメント

先生こんにちは!
いやぁ 痛快。不良の話といい、温暖化の話といい。
ワタシもかなり“うるさい”オバサンなのでf^_^;共感しまくり。
うちのほにゃらら長男のスイッチ、先生に教わったりしたらONになるんじゃないかな〜。

投稿: さお | 2011.01.14 13:48

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