『たけしの教科書に載らない日本人の謎!仏教と怨霊と天皇…なぜホトケ様を拝むのか』 (日本テレビ)
今日はお墓参りと初詣。
父方の菩提寺は静岡市内にある曹洞宗の某寺。ここの創建には武田信玄が関わっているようで、そんなところにも因縁を感じます。
父方の家紋は「三階菱」。甲斐源氏小笠原氏の系統ですね。今いろいろ調査中であります。甲斐から信濃、武蔵から相模、そして駿河、再び甲斐へ…こういうループが見えてきました。そこに関わる上田氏や三浦氏の影。私が出口王仁三郎に惹かれるのもどうも意味がありそうです。
さてさて、そのお寺に車を停めさせてもらって、すぐ近くの駿河国総社静岡浅間神社へ。高校時代はこの神社の近くで過ごしましたので、比較的よく遊びに行った神社です。
そうそう、こちらの記事に書いた爆笑&爆涙必至の「受験の思い出」の中で「メジャーな神社」と表現されているのが、この神社です。
今思えば、コノハナサクヤヒメのかなり強烈かつ強制的なご神託のおかげさまで、今こうして本家富士山に住んでいるわけですから、面白い運命と言えば面白い運命ですよね(笑)。
観阿弥さんが最後に舞ったのもここだと言われています。駿河の浅間神社としか伝わっていないので、史実がどうかよくわかりませんが、いずれにせよ、その時の舞はとんでもなく神がかっていたと世阿弥が書いています。
今日はなにしろすごい人出だったので、大拝殿まで行かず、巫女の舞う舞殿の手前で参拝。本家から出張してきたんだから神様も許してくれるだろうなどと、ずいぶんとテキトーなことを言いながら屋台で団子など買っていると、隣ではダルマさんを売る呼び声が。
ふむふむ、見事に神道と仏教と拝金教が習合していますな。いかにも日本らしい光景ではあります。めでたい。
どっぷりと正月気分に浸ったあと、富士山に帰ってきまして、観たテレビがこれ。
今年で第3回となるこの正月特番。今までも、神道と仏教の習合に見える日本人の「和」の感性を紹介してきました。今回も「仏教」のメインに据えつつ、結局はそういうお正月らしい、日本らしい部分を強調していたような気がしました。
まあ、こうしてですね、いかにも民放的に半分おふざけで仏教を紹介することに抵抗のある方もいらっしゃるでしょう。
しかしですね、私は今回の番組はなかなかいい教材になると思いましたよ。ウチの中学・高校は仏教(禅宗)系じゃないですか。かと言って、表面的にはいわゆる仏教の勉強というのをしないわけですよ。生徒たちにとっても正直興味のない分野でしょうし、あんまり抹香臭いこと言っても嫌われちゃうだけですからね(笑)。
でも、私も四半世紀くらいこの世界に漬かってきて、かなりその世界のクールさにやられているわけですよ。そして、それをなんとか子どもにも伝えたいと思ってはいるわけです。
ですから、こういうアプローチで仏教の歴史を概説してくれるのは、なかなかいいと思うのです。実際、かなり分かりやすかったし。
歴史的に見ても、常にそこが課題だったわけですね。いかに大衆に深遠な釈迦の教えを伝えるか。その工夫の種類の数だけ宗派があるとも言えますよね。
そういう意味で、なかなか上手に大衆の興味を引いていたと思いますけれど、ただ、身近な言葉に残る仏教語を紹介するコーナーにはちょっと無理がありましたね。俗説を採用しすぎでした。
つい最近も某民放の某人気番組の担当者から電話があって、番組制作の寸前まで話が進んだんですが、まあとにかく、ネタとして面白くないとどうしようもないみたいですね、こっちとしては結構面白いアイデアを提供したつもりなんですけど、結果視聴率を上げられないということでしょうかね、無期限延期になってしまいました。
結局、こうして今の日本は、神道や仏教さえもネタにしてしまう「拝金教」が最大勢力になっているわけでしょうかね。ちょっと複雑な気持ちにもなりました。
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コメント
先生こんにちは!
いや〜、私は先生とつくづく縁があるようです。
学生時代 私は静岡浅間神社のすぐ近く、西草深というところに下宿していました。叔父が浅間通りで商売をしていて、近くの自宅にお世話になっていました。
そして、受験の後 合格祈願をしたのも静岡浅間神社でした。おかげさまで合格させてもらいました。
「格」的には地元の浅間大社が総本宮なので 全然上なんだと思いますが、その頃は全くそういう事 知りませんでした。
富士山の麓という土地柄か神社 仏閣 新興宗教等囲まれていますが…イロイロありますねf^_^;
先生や志村くんのおかげで神社の深さが楽しくなっています。
投稿: さお | 2011.01.04 13:57