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2010.12.21

『生きる勉強』 アルボムッレ・スマナサーラ・香山リカ (サンガ新書)

軽くして生きるため、上座仏教長老と精神科医が語り合う
20101222_100229 くいろいろな人に聞かれます。「山口さんは、何教の信者なんですか?」と。
 たしかに謎ですよね(笑)。風貌は明らかに坊さんです。でも、しょっちゅうキリスト教音楽を演奏しています。そして、出口王仁三郎やら古神道の研究会やらにも顔を出している。最近はイスラム教にも興味があるとか…。
 というわけで、答は…?…自分でも分かりません(笑)。ただ一つ言えるのは、「信仰」というものは持っていないということです。ですから、「信者」ではないのでしょうね。
 そして、理想とするのは「宗教のない世界」です。そういう意味で、出口王仁三郎の思想には大賛成ですし、スマナサーラ長老の意見にも賛成です。
 仏教は完全なる科学である。そのとおりだと思っていますし、そういうものだと思って仏教に接しています。スマナサーラさんが「100%正しい心の科学」と断言するのも理解できますし、そこに一厘の疑問もありません。
 それこそ「原理主義」ではないか!と感じられるかもしれませんが、まあとにかくブッダの語ったことをちゃんと勉強すれば、それはどうしようもない動かしようのない真実であることが、誰にでもわかるでしょう。だって、正しいもの正しいのだからしかたありません。
 私からすると、他の宗教、キリスト教やイスラム教や、まあこれも宗教ではありませんが「神道」も、ブッダの観じた世界をベースとして生まれたことは間違いありません。それほど仏教は当たり前のことを言っているのです。
 もちろん、ブッダののちの、たとえば日本に伝わって現存している「仏教」は、ある意味、まやかしであり、詐欺であり、ピエロであり、信仰の対象であり、宗教法人ですよ。スマナサーラさんや、私が言っているのは、あくまで「仏教=ブッダの教え(悟り)」のことです。
 ブッダの説いたことは「当たり前」すぎて、ある意味ずるいんです。様々な思想や哲学や宗教や歴史や科学など、私たちが描く全ての「コト」の、キャンバスたる「モノ」なのです。だから、たとえば私たちが仏教を「否定」しようとするにしても、その「否定」自体がキャンバスあってのものなので、もうどうしようもないのです。
 と、抽象的な書き方をしてまいました。仏教を「宗教」だと思っていらっしゃる普通の方々からすると、「で、ブッダの教えって何よ?」と思われることでしょう。それはぜひこの本で勉強してみてください。
 いろいろな仏教入門書がありますし、スマナサーラさんの著書もたくさんありますが、この本は実際のところ、非常に有用で分かりやすい仏教入門書になっていますね。
 それは、ひとえに香山リカさんのおかげです。香山さんが、私たち、こちら側に生きる者の代表として、本当に素直にスマナサーラ長老の(すなわち近ブッダの)言葉に耳を傾け、ある時は正直に納得し、ある時は正直に納得せず、見事な聞き手を演じてくれています。演じているというより、素直に仏弟子になっているような感じですね。
 香山さん、半年くらい前、こちらの記事にわざわざコメントくださいました。香山さんとは、おそらく「ナショナリズム」に対する考え方などでは、やや意見を異にするのではと思われますけれど、実はそんな些末なコト(笑)はどうでもよく、生き仏様である「ジャイアント馬場」を信仰する者どうしとして、勝手に「隣人」に認定させていただいているんですよ。そっか、私も香山さんも「馬場教」の信者か(笑)。
 この本によると、香山さん、今キリスト教に興味がおありのようですけれど、どうでしょうね、今回の対談によって、かなり折伏(?)されちゃったんじゃないでしょうか。
 そう、ジャイアント馬場さんって、決してキリスト的じゃありませんよ、慈悲深い仏様ですよ。だから、香山さん、ぜったい仏教向きだと思います。どちらかというと、アントニオ猪木さんの方がキリスト的です。
 と、ちょっと話がそれてしまいましたけれど、教育者としてもとても勉強になる内容でした。少し前に絶賛して紹介した、泉谷閑示さんの「普通がいい」という病と合わせて読まれるとより効果的でありましょう。
 で、結局私は何を信仰してるのか?やっぱり分かりませんね。ホント困った時には、「神様仏様キリスト様」とお願いしますから、まあ、ずいぶんと虫のいい、いいかげんな人間だということでしょうか。
 もうすぐ天皇誕生日ですし、クリスマスですし、お寺で大般若もあるし、神社に初詣でもしなくちゃならないし…つまり、私は立派な日本人だということでしょう。もしかすると、もう日本は立派な「宗教のない国」なのかもしれません。
 いやいや、「拝金教」がはびこってるのかも。だとしたら、まずは科学としての「仏教」を勉強した方がいいかもしれませんね、私たち。

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コメント

   前略     薀恥庵御亭主 様

「仏教」は門外漢でありますが
「漫画」には造詣があります。笑
「漫画狂信者」?


飽き性で面倒くさがりで・・・
出不精な自分は・・・
「こだわらない教」の信者です。

なにもかも「適当」で誤魔化します。

今回・・・「パソコン」が壊れつつ
あります。
原則「バックアップ」はしない主義
ですので・・・「無」になります。笑

結局 薬局 放送曲・・・
「こだわらない生き方」が
自分には一番合っているようです。 
合唱おじさん           拝

投稿: 合唱おじさん | 2010.12.22 21:19

合唱おじさん様、いつも貴重な御説法ありがとうございます。
「こだわらない教」こそ理想ですね。
こだわらないと「宗教」なんていう言葉もなくなってしまいますから。
「適当」も最高の生きる技です!

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.12.28 14:19

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