尖閣衝突ビデオの真相…当てられ逃げ?
この日にいきなりこういう話題ですみません。相変わらず振り幅の大きいブログですね(笑)。
ある意味もう旬を過ぎてしまった話題ですが、どうしても言いたいことがあるので、クリスマスを祝って記しておきます。
ま、大騒ぎしていた頃だったら、いろいろ感情的な反応があったかもしれませんね。今ならもういいでしょう。
まず今までの私の基本スタンスから。
中国に限らず外国からの領海侵犯は許してはなりません。相手にも言い分があるにしても、まずは毅然とした態度で臨むべきです。それは国家として当たり前。
国際法に基づいて対応すればいいだけです。特に今回のようなケースは、単に漁船が魚を釣っていたということではないと思いますから、海上保安庁はその場でしっかり職務を遂行してほしかった。
それから、ビデオの公開についてですけれど、これも外交上その他の様々な問題があることを冷静に勘案しても、やはり私たちの知る権利を優先すべきだったと思います。
ただし、全ての記録や放送がそうであるように、そこには人間の脳による「編集」が加わっていますから、見る側にもその意識が必要となります。いわゆるメディア・リテラシーですね。
事実を切り取って記録したオリジナル・ビデオをさらに編集したニュース映像を見ただけで、皆さんよくあれだけコメントできるものだなと思いますよ。
こういう時こそ、先方とは違って(笑)、国民は冷静に対処したいですね。実はそれがなめられないための唯一の方法なのです。
流出については、これはまた難しい部分がありますねえ。それこそコメントしにくい。公務員としての職務や義務を優先させるべきだったのか、それとも国民としての権利を優先させるべきだったのか。基本、私はよくやった!と思いたい方なのですが、それでも、自分に正義感や義侠心や憂国心があったとして、彼と同じ行為に至ったかというと、ちょっと微妙です。ひと事として考えるのは簡単ですよね…。
さて、本題はこれからです。
実は昨日の夜、近所でクリスマス・パーティーをしたんです。日頃お世話になっている方のお宅で。その方は「キャプテン」と呼ばれています。この地域の「主将」という意味ではないですよ。実は、その方いわゆる「船長」さんだった方なのです。まさに人生を海と船に捧げた方。世界中を股にかけて、日本の高度成長を支えた男です。
その方が、専門的な立場から、あの「衝突」映像について、いろいろ解説してくださいました。そのおかげで、私は、ある意味非常にシンプルにこの問題の原点を知ることができたのです。
細かいことはとりあえず置いておいて(守秘義務もありますから…笑)、一番肝心な部分だけ。
上の動画の衝突(接触)の瞬間の、その後が大切です。皆さんもニュース等でご覧になっていたと思います。ご覧になってなにか変な感じがしませんでしたか。
そう、ここが先ほど書いた「海上保安庁の職務」放棄に関わる部分なのです。
ご覧になって分かるとおり、衝突後、黒煙がもうもうと上がっています。私たちシロウトからしますと、この煙は接触によって何かが燃えていると思ってしまうこともあるでしょう。しかし、専門家はこの黒煙について、ごく簡単にこう説明します。
「衝突後、巡視船は機関(エンジン)を全開にした。黒煙はディーゼル・エンジンの排気である」
たしかにそう言われるとそのとおり、それ以外にはありえないことが分かります。
黒煙とともに立つスクリュー波を見ても、全速力であることが分かるそうです。つまり、衝突(接触)後、巡視船は全速力で「現場」から「逃走」したと言うのです。
キャプテンが言うには、これは本当に考えられないことだそうです。現役時代、たくさんの事故や事件に遭遇し、直接海保と交渉した経験も豊富な彼は断言しました。これこそが、ビデオを公開できない理由であると。
こう考えれば分かりやすいかもしれません。路上で暴走行為をするバイクに対して、パトカーが出動し、停止命令をした。しかし、バイクはそれを無視して蛇行など挑発行為を続けた。パトカーは安全に留意しつつ幅寄せをして強制的に停止させることにした。しかし、暴走バイクは危険をかえりみず、挑発的に接近してきた。そして、接触。
ここでパトカーはどうするべきか。おわかりになりますね。ただでさえ違法行為をしているのに加え、公務執行妨害です。あらゆる手段を使って犯人を捕獲すべきですね。
しかし、パトカーは何を考えたか、突然アクセル全開全速力でその場から逃走してしまった!
こういうことなのです。最終的には暴走族のリーダーはつかまりましたが、いつのまにか釈放。もうこうなったら、暴走族グループが警察に対してどういう意識を持つか説明するまでもないでしょう。
当て逃げならぬ、当てられ逃げ。それも国家を守るべき立場の者なのに。もし、それが事実だとしたら、これはたしかに世界に対する恥さらしビデオです。公開できませんね。
キャプテンは、海の男として、船乗りとして、本当に心から怒っていました。情けないと。哀しいと。
もちろん、これはこれで全容の一面的な解釈でしかないと思います。しかし、やはり専門家の言葉は重いと感じました。
このビデオが出て、反中感情が一気に高まりました。そして腰抜け政権に対する批判。それも結構ですが、それ以上に憂うべきものがあるのではないでしょうか。
ビデオを流出させた海保の彼は、いったい何を憂い、そして何を暴露しようとしたのか。もう一度冷静に考えるべきなのかもしれません。
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