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2010.12.18

クリスマスコンサート無事終了

Photo_12_19_10_26_49 知していました、片野耕喜さん指揮、甲府コンチェントス・アヴィウムとカンターテ・ドミノのジョイント・コンサートにバロック・ヴァイオリン&ヴィオラで参加させていただきました。ご来場くださった皆さまありがとうございました。出演者の皆さまお疲れさまでした。
 本日演奏されたのは以下の曲です。

シュッツ 「宗教的合唱曲集」より<わたしが真のぶどうの木> SWV389
バッハ  モテット<御霊はわれらが弱きを助けたもう> BWV226
バッハ カンタータBWV62 「さあおいでください異邦人の救い主よ」
パーセル パヴァーヌとシャコンヌ ト短調
バッハ カンタータBWV140 「目覚めよと呼ぶ声あり」

 私は後半3曲の演奏に参加しました。最近、バッハのカンタータの演奏をすることが増えました。バロック・ヴァイオリンを始めた四半世紀前には、こんな日が来るなんて夢にも思っていませんでしたね。ありがたいことです。芸事は25年くらいやってなんぼ、ってことでしょうか。続けててよかった…。
 片野さん、終演後の楽屋で、満面の笑みを浮かべて「こういうの大好き!指揮者が一番楽しんでるね!」とおっしゃってましたが、こちらアマチュアとしては、このような素晴らしい機会を与えていただけるなんて、本当に幸せなことです。
 シロウト集団だけに、プロ、それも世界レベルのプロからすると、いろいろとキズやほころびがあるでしょうけれど、そういうところではなく、皆で気持ちを一つにして音楽を作り上げていく、そういう部分を楽しんでくれるのは、まさに片野さんのお人柄のなせるわざでありましょう。
 それがまた、信教の有無や宗教の違いなどを超えた、なにかサムシング・グレートのようなものへの奉仕になっていると感じました。今まではどうもクリスマスなんかに対しても、ちょっと斜めに見るようなところがあったワタクシでありますが、今年はなぜか心から祝福の気持ちをもって演奏できたような気がしました。
 キリスト教とか聖書とかイエスとか、そういう「言葉」の次元へのこだわりがなくなったのでしょうかね。そういう意味ではとても楽になりました。
 そうした成長(?)ということで言いますと、唯一の器楽曲パーセルのパヴァーヌとシャコンヌでは、数え間違いという基本的なミスを本番でやらかしてしまい、一瞬真っ白になってしまいました。しかし、もともとパーセルの曲、特にこのパヴァーヌはわざと拍節感をなくすような作曲法がなされています(ある意味イギリスの伝統です)から、一度落ちるとかなりやばいことになるんです。
 それでも、今回は次の小節ではしっかり復帰できました。冷静に他の声部を聴くことができたんでしょうね。ふむ、成長したな、自分(笑)。今までなら、特に本番では真っ白のまま最後まで行ってしまったことでしょう。ようやく舞台上でも冷静でいられるようになった…って、何年かかってるんだよ(笑)。
 さてさて、それから、今回ですね、聴いていてものすごく感動してしまったのがですね、甲府コンチェントス・アヴィウムの演奏したバッハのモテットでした。
 もともとバッハのモテットは好きな曲で、いろいろな録音を聴いてきました。でも、考えてみますと、こうして生で聴くのは初めて。自分でも意外と言えば意外。
 二重合唱の複雑な曲ですけれど、全体がうまくまとまると実にシンプルに聴こえるんですよね。今日はその全体像がよく見えました。難曲だけに、合唱団の皆さんの気持ちが一つになっていたのかもしれませんね。
 この名曲を皆さんにも聴いていただきたいので、動画を貼っておきます。バッハの自筆譜つきです。最後のコラール、すごいテクスチュア。ハレルヤ!バッハはやっぱりバッハだわ。

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