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2010.12.22

Akinator

 ずは今朝の富士山から。我が家では大雨でしたが、少し上では雪だったようです。それにしても今年は笠雲がよく出る。この季節には珍しいのでは。
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 龍がたくさんいますねえ。この龍脈の流れは、江戸城、すなわち皇居につながっていると言われています。

Akinator_1_defi_3 さてさて天皇誕生日イブは職場の忘年会。その最中、隣の先生がiPhoneアプリでやらせてくれました。ふむ、なかなか面白い。頭に思い浮かべた人やキャラを、人工頭脳に当てられて喜ぶ、あるいは感心する、そしてちょっと悔しくなるゲームです。
 これは、いわゆる「二十の質問」ですね。ずいぶん前に、バンダイのおもちゃ20Qを紹介しましたが、その人名(キャラクター名)版ということですか。
 20Qもかなりマニアックな人やものを当ててきましたけれど、こっちはオンラインですから、どんどん学習していって、正当精度が上がっていく。世界中の人がやればやるほどランプの怪人というかオジサンAkinatorが賢くなっていくということですね。
 ウェブ版はこちらになります。
 さっそくいろいろやってみましたが、超マニアックな(つまり今まで誰も頭に浮かべなかった)人はさすがに当てられなかったけれども、まあけっこうファンのいる人やキャラでは驚くほど正確に的中しました。
 娘たちも面白がって、ポケモンの地味な女性キャラなどで挑戦して、みごとに正解されて愕然としていました。それも10くらいの質問で…。
 ま、理論的にはyes,noの二択でも、10問やればパターンは2の10乗あるわけですからね。しかし、感覚的には二択(実際には五択ですが)という単純作業を数回重ねているだけなので、我々は驚くわけです。
 正答率を上げて喜ぶには、やはりこちらが思い入れを持っている人やキャラを選んだ方がいいですね。あんまり詳しくない人(キャラ)でやると、こちらの答えの精度が下がっていますから、なかなか当たりません。これは先方のオジサンの責任じゃないんですよね。
 それにしてもあの当てられた時の感覚、特にジワーッと当人の写真が出てくる瞬間というのは、なんとも不思議な感じですね。自分の心を読まれてしまう驚きと、なぜか快感(笑)。たぶん、機械と、知識や愛情を共有しているような気分になるんでしょう。
 さっき書いたように、娘たちはポケモンキャラに興奮していましたし、カミさんは桜庭がジワーッと現れてきてキャーって悲鳴を上げていました。私は、志村くんをすぐに当てられたのにはびっくり。バッハもすぐに当たっちゃった。
 ここから私たちの認識、認知のしくみを知ることができるということも分かりますね。つまり、私たちのキャラ認識というのは、けっこう単純なものなのです。
 といいますか、私たちは、対象の無限の複雑さを有限に単純化して(ワタクシ流に言えば「モノ」を「コト」化して)記憶しており、そしてそこに「思い入れ」を乗せているんですね。
 こうした抽象化、デジタル化こそ、私たちの「脳」の機能なのでありました。そして、「愛情」とか「こだわり」とか「思い入れ」というのは、こうした抽象化、デジタル化がより進んだ状態とも言えるのです。そう考えると、ちょっと複雑な気持ちにもなりますね。ある意味、大好きな対象をパターン化して脳に収納しているということですから。
 というわけで、そんな観点も含めて皆さんためしてみてください。

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コメント

アキネ-タ-なかなかはまりますよね!
私もIphoneユ-ザ-の友達から教えてもらいました。
そして、私も見事に志村くんを当てられました!笑.
ランプの魔神が真剣に悩んでる顔が、ちとツボです。笑.

投稿: なじゅ | 2010.12.23 17:06

なじゅさん、こんにちは。
やっぱり志村くんでやっちゃいましたかw
なかなかすごいですよね。
ちなみに自分でやってみましたが、当然出て来るわけもなく…当たり前だろ!って(笑)。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.12.28 14:21

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» Akinator [Junk In The Box: ELO Fan Blog]
こういうアイデアは大したものだ  既にサービスが始まったのは数年前の話で、正式に日本語対応となったのも今年の夏のことだそうです。というわけで、決して目新しい話題ではないのですが、今日初めて試してみて、すこぶる感心しました。  簡単に言えば、「20の扉」みたいなもので、コンピュータが出してくる質問に答えていくと、コンピュータが人名を当ててくるというアルゴリズムです。 Akinator  画面にはランプの精のようなキャラクタが登場し、ユーザが脳裡に描いたキャラクターに対して、「男性かどうか」、「... [続きを読む]

受信: 2010.12.23 11:31

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