« モーリス・ラヴェル 『ピアノ協奏曲 ト長調』 (バーンスタイン) | トップページ | 平野レミ in 「きょうの料理」 »

2010.11.15

赤津眞言さん他による芸術鑑賞

僭越ながら一緒に弾かせていただきました!
20101116_91839 当に縁というのは不思議なものです。25年前、私のバロック・ヴァイオリンによる初めてのコンサート。ガチガチに緊張した私の隣で、上手にリードしてくれた赤津さん。彼とこうして再び共演できる日が来るとは。それも、自分の学校の教室で…。
 四半世紀前、日本には(世界にも)まだ数えるほどしか専門的なバロック・ヴァイオリニストはいませんでした。そんな状況の中、赤津さんは(いちおう私も?)その魅力に取り憑かれ、未来に、古くて新しい音楽の息吹を吹き込もうとする若者でした。
 当時、私は素人ヴァイオリン弾きでしたが、赤津さんは音楽大学を出られた本職でしたし、すでに古楽器を手にされ、それなりの研鑽を積んでいらっしゃいました。ですから、当然私の当面の目標であり、師匠であったのは、まぎれもなく赤津さんでした。
 若気の至りで、勝手にライバル視していたところもあったかもしれません(笑)。今考えればとんでもない勘違い野郎ですが、私。でも、たしかに、これから新しいことをお互いにやっていこうというエネルギーには満ちていたと思います。
 その後、私たちは全く違う道を歩みました。彼はヨーロッパに渡り、本場で勉強し、そして見る見る頭角を現し、結果として、今では日本、いや世界を代表するバロック・ヴァイオリニストとして活躍するようになりました。なにしろ、本場の音楽学校で本場の音楽を本場の人たちに教える立場にあるわけですから。
 私は山梨の私立高校の国語の教員になり、東京を離れて暮らすようになりましたが、楽器と音楽が作ってくれた「縁」に導かれ、背中を押され、ほとんど間断なくこのジャンルの音楽を続けてくることができました。
 そして、途中何度かお会いしたり共演したり機会もあったのにはあったのですが、今回こういう形で、お互いに自分の仕事の上で結びついて御一緒することになろうとは、それこそ25年前、いや1年前にも全く想像すらしていなかった。
 元はといえば、赤津さんから1通のメールが端緒でした。1年ぶりに帰国するので久々に会えるといいねと。それがどういうわけか、ウチの学校で演奏してくれるという話に。
 そして、連れて来てくださった共演者がまたすごい。あらためて演奏してくださったメンバーを紹介します。

 バロック・ヴァイオリン…赤津眞言・迫間野百合
 ヴィオラ・ダ・ガンバ&バロック・チェロ…武澤秀平
 チェンバロ…岡田龍之介

 はっきり言って、こんな超豪華メンバーによる古楽の芸術鑑賞が行われる中学校は、世界にもそうそうないでしょうね。マニアック!
 しかし、こんな夢のようなことが起きてしまうのが、「縁」の不思議さ、面白さ。特に、音楽、楽器を通じての「縁」は素晴らしい。
 実は今回いらしたメンバーの皆さん、それぞれ今まで面白いご縁があったのですよ。
 赤津さんとのことは先ほど書きました。岡田先生とは、都留音楽祭や慶應バロックのOBバンド関係で長いつきあいですね。武澤秀平くんとは宴会芸で共演した仲でした(笑)。あのあと、彼はマトリョミンを買ったとか!?来年は二台(もしくは二人)のマトリョミンによるトリオソナタでもやりましょうと約束しました(笑)。
 そして、私は今回初めてお会いすると思っていた迫間さん、なんと彼女が幼少の頃会っていたみたいなんですね。驚きです。そう、昔彼女のお父様、お母様と一緒に演奏したことがあったようなんです。そして、そこに3歳くらいの彼女がついてきたようなんです。まあ、こんなに大きく立派に、そして美しくなられて(笑)。
 というわけで、今日は「グリーンスリーブスのふるさと〜イギリス・スコットランドの器楽曲を探して〜」というテーマのコンサート。ある意味とんでもなくマニアックでして、私でさえもほとんど知らない曲ばかり。
 しかし、この前も書いた「訳も分からぬ」体験こそが大切だと思うんです。それも最高レベルの「未知の世界」。今日は、保護者にも多数聴いていただきましたが、どうだったでしょうか。非常に貴重な体験だったと思います。
 中学の時にELOを通じてヴァイオリンという楽器と出会い、ついで早朝のFM番組でバロック音楽と出会い、それから30年。本当に音楽を、楽器を続けていて良かったと思います。そんな感動や「縁」の素晴らしさを生徒たちに伝えられたら、今日はそれだけでも価値のある日であったと思います。音楽でもスポーツでもいい、最高のパートナーを見つけて、一生それとつきあっていってほしい…。
 今日、わざわざ遠く富士山の麓までいらしてくださり、演奏してくださった「仲間」の皆さん(あえてそう呼ばせていただきます!)、本当にありがとうございました。そして、音楽よ、ありがとう!

|

« モーリス・ラヴェル 『ピアノ協奏曲 ト長調』 (バーンスタイン) | トップページ | 平野レミ in 「きょうの料理」 »

教育」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

HD-VideoCOllectionsと申します。
ラプチットバンドで赤津眞言さんとサラ・クイケンさんのバイオリンによるLa Folliaをアップしましたのでお楽しみください。
http://www.youtube.com/user/HDvideocollections

投稿: HD-VideoCollections | 2011.05.28 18:11

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/55913/50044743

この記事へのトラックバック一覧です: 赤津眞言さん他による芸術鑑賞:

« モーリス・ラヴェル 『ピアノ協奏曲 ト長調』 (バーンスタイン) | トップページ | 平野レミ in 「きょうの料理」 »