カメラータ・ムジカーレ第50回演奏会『ドイツ・バロックの午後』
聖パウロ女子修道会聖堂
御来場くださった皆様ありがとうございました。
またまた満員札止め。この団体の集客力はいつもながらすごいですねえ。
今年はAPECのおかげで横浜公演がなくなり、東京一本になったということもあったのでしょうか。それから、なんと言ってもお天気ですね。晴れの特異日「文化の日」。今日も抜けるような青空。ついついお出かけしたくなる、それもちょっと芸術的なお出かけを…というのもあると思います。コンサートって本当に天候に左右されますよ。まあ、芸術が自然と密接につながっているということを表す一つの事象でしょう。
今回さりげなく「50回」を「通過」したカメムジですけれど、考えてみるとホントすごい団体ですよね。ちょうど今日までアーノンクール指揮のウィーン・コンツェントゥス・ムジクスが最後の(?)来日公演をしています。まああそこの半世紀近くに及ぶ歴史にはかなわないとしても、こちらも35年くらいですか?本当に日本の古楽の草分け的な存在です。そして、それがアマチュアというのがすごい。
私はたしか第32回演奏会からカメラータ(仲間)に入れてもらったのだと記憶しております。もともとはひょんなご縁からのサポート参加でした。それがこうして長いおつきあいになり、楽しく修行させてもらってもうすぐ20年。
今や合計七つくらいの古楽の団体で演奏させていただいていますが、間違いなくその中心にあったのは、このカメラータ・ムジカーレです。
長い長い歴史の中で、元メンバーの中からプロとなった方も何人かいらっしゃいます。それもすごいことですけれども、しかし私にとっては、それぞれお仕事があって、それも皆さんとても忙しいポストで働きつつ、こうして絶えることなく音楽を奏で続けていることに、より強い感銘を受けますね。影響を受けたと言ってもいいでしょう。今の私の音楽とのつきあい方を教えてくれたのは、カメムジの諸先輩方です。感謝というより尊敬の念の方が強いかもしれませんね。
そして、また、あの古楽草創期の息吹が残っているということも魅力の一つです。昨年「アントレ」にも書かせていただきましたとおり、古楽の魅力とは「挑戦」や「探求」にあると思います。楽器も楽譜もレコードも書物もほとんど何もなかった中で、自ら考え、工夫し、試行錯誤し、互いに意見を交換しぶつけ合い作り上げていった「音楽」の、その魂というかエネルギーのようなものが、35年経った今でも、初期メンバーの皆さんにしっかり残っていると思うのです。
そういう意味で、記念すべき今日の演奏会での、初期メンバーの皆さんによる親密なテレマンは、とても魅力的でしたし、最近の若手奏者による器用な演奏とはまた違う「達者な味わい」が出ていたと感じました。それはやはりテクニックどうこうの問題以前の、様々な「思い入れ」が醸した結果であったのでしょう。うむ、歴史には勝てない。
そんな中、私は練習不足がたたり(決して昨日の登山の疲れだなどとは言いません…12時間も寝たので…笑)、なんとも情けない間違いを繰り返してしまいました。すみません。ただ、私に「歴史」があるとしたら、20年前と比べると、明らかに緊張の度合いが10分の1くらいになっています。昔の自分に勝てるとしたら、まあそのくらいしかないのかも。
あとですね、個人的に歴史を感じてしまったのは、後半になって周囲がやや暗くなってきたところで、急に楽譜が見えなくなってしまったことです。「老眼」です(笑)。ああ、ちゃんと拡大コピーしとけば良かった。次回から気をつけます。
いずれにせよ、自分自身としてもとても充実感のある「文化の日」を過ごすことができました。いろいろな皆さん、本当にありがとうございました。やっぱり「縁」を生む「音楽」は素晴らしい。今日もまた「楽器を続けていて良かった」と思いました。今日も生徒が家族や親戚を連れて演奏を聴きに来てくれました。弦楽合奏部コンサートマスターの彼にも一生楽器を続けてもらいたいものです。
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