更級日記より『富士山』
昨日、更級日記の「富士川」を紹介しましたら、ある方より、そのすぐ前にある「富士山」の描写も紹介せよとの命が下りました。
たしかに富士山の噴火史を語る上で、非常に重要な記述ですね。平安時代の中期、10世紀、11世紀頃は比較的富士山が活発に噴煙を上げていた時代です。
宝永の噴火以来300年以上噴煙を見ていない私たちからしますと、なんとなく新鮮な感じさえする記述です。
あっ、この写真リアルでしょ。これは実は今も活動を続けているメキシコのポポカテペトル山です。
私、こういう「ニセ富士山」の写真や実物を見ると異様にゾッとするんですよね。富士山だけは大丈夫で、なぜかその他は「邪悪」に見えるんです。なんでだろう…。
ま、それはいいや。では、再び縦書き現代語訳付きで。
なかなか上手な描写ですね。噴煙の上がる富士山も幻想的でしょうね。そして暗くなってからチラチラと見えたであろう火焔や火の粉は、そこらのイルミネーションとはケタ違いに美しかったことでしょう。
私の家は富士山の標高1200メートル地点にあるんですが、もし今こんなふうに軽い噴火を起こしていたら、それはそれで毎晩楽しめることでしょう…いや、いろいろ降ってきたりしてそんなに風流なことは言ってられないか。
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コメント
ひえ〜、この記述はすごいですね。
富士山の噴煙と焰がリアリティをもって感じられます。
先頃、ちょっと私用で富士山に行っておりました。
相変わらずの絶景でした。
投稿: 日田の宮田 | 2010.10.10 13:28
日田の宮田さん、こんばんは。
そうですか、こちらにおいででしたか。
富士山は生きていますね。
ものすごくエネルギーをいつも感じています。
ここ富士山を中心に何かが動き出しそうな予感がします。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.10.11 21:08