鼻から○○
以前、鼻から牛乳について書きました。あれは、鼻から牛乳が出るという状況についての話でしたね。
今日はですね、私は「鼻から○○」初体験しました。それも、「鼻から出る」ではなくて、「鼻から入れる」です。
そう言えば、大昔子どもの頃、鼻にパチンコ玉入れて出てこなくなった経験があります。それ以来でしょうか、こんな大きなもの入れたのは(笑)。
いや、大きいと言っても、ずいぶんと小さくなったのですよ。富士フィルムさんのおかげです。科学技術、工業技術の進歩でも、こういうものは大いに結構。従来の1センチ近い太さから5ミリ台にまで細くなったのです。
そうなんですよ、今日は胃カメラを呑む日だったのです。昨年までは、全身麻酔で寝ているウチに内視鏡検査は終了していました。それはそれで気持ちいいほどに熟睡させていただきましたから、けっこう楽しみな行事だったのです。
しかし今年からは麻酔の危険性を避けるためか、全身麻酔の使用ができなくなりまして、局部麻酔だけで行なうことになりました。つまり、あの咽頭反射という苦痛というか恐怖と戦わねばならなくなったのです。
実は私はこれは初体験です。今まではとにかく寝ているうちに口から内視鏡を入れられていましたからね。夢の中でたしかに「オエッ」とかなっていたような気はしますが、基本記憶にありませんから。
で、今回は「口から」と「鼻から」を選択できることになっておりまして、もうとにかくなんだかよく分からないけれども、いわば「新しい」方がきっといいだろうと思って、「鼻」を選んだわけです。
結論から申しますと、この選択は正しかったと思います。多少の「オエッ」「ゲッ」はありましたが、耐えられないほどのものではありませんでした。
しかし、なんというか、今までは寝ていましたから知らぬが仏だったわけですけど、今回は意識があって話もできる状態でしたからね、妙に屈辱的な感じがしました。完全にサブミットされているなあと。
左の鼻の穴からニョロニョロっとあのようなモノを挿入されていく、なんとも言えない屈辱感ですねえ(笑)。もちろん抵抗なんかできない。鼻に何かを入れられるというだけでも充分に屈辱なのに、それをさらに胃の奥、十二指腸のあたりまで挿入されちゃうんですから。
鼻に異物が入っているというだけでも、反射的に涙が出まくりましたけど、もしかすると、あの涙には反射という無意識以上の何か、哀しさという意識も含まれていたかもしれません。まいった。
さてさて、検査の結果ですが…そう、検査中も先生が看護師さんとなんかゴニョゴニョ話していて気になりました。「おかしいなあ」とか「ちょっと書類持ってきて」とか。
えっ、もしかしてガンとか潰瘍とかが発見されたのでは…たしかに最近ストレスフルだし(いや、実際にはそんでもありませんが、いちおう設定上)。
検査後、隣室に呼ばれまして、いろいろ深刻な表情で質問されました。
「不思議ですねえ、去年まであったポリープがなくなっちゃてるんですよねえ」
というわけで、私が質問されたのは、私の「一日一食」生活についてでした。そのお医者さんもとっても興味を持っているんですよ。なにしろ、胃に関して言えば、私は人の3分の1しか負担をかけてないわけじゃないですか。で、6年前に初めて検査した時から、良性のポリープがいくつかあったんですけど、なんだかどんどんその数が減ってきているわけですよ。一日一食を続けているおかげかもしれないと。
胃壁の状態もとってもきれいでした。おかしいなあ、ストレスがたまっているはずなのに(笑)。
ま、とりあえず良かった良かったと。「経鼻内視鏡」も予想どおりなかなかの優れものでした。皆さんもぜひ胃カメラは「鼻から」どうぞ。そして、「一日一食」もお試しあれ!
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