『キャンプ場プロレス2010 ありがとうドラマチック・ドリーム・チームさらばキャンプ場』 (DDTプロレスリング)
↓大自然の中での見事なフランケン・シュタイナー!あぶねえ…。
おおっ!バカばっか。素晴らしい!命懸けのバカができる大人になりきれない大人たち。
やるレスラーもバカなら、わざわざ全国から集まるファンもバカ。そして、それを主催する双子もバカ。そしてそして、その双子を育て、毎年観戦している私が一番バカですね!
忙しいので、こんなバカなことについて、詳しく書いているヒマがありません(笑)。参考までに一昨年、昨年の記事をご覧下さい。
これだけは繰り返させてください。これは間違いなく神事です。今年は花火に加えて、キャンプファイヤー風の炎もありました。私も今年は思いっきり花火を被弾しました。まさに火の洗礼。
そして山、森、裸の肉体。こだまする歓声、悲鳴、爆音。
さらに今年は、妖精さん加えて、一種の宗教的イコンとして「ヨシヒコ」という「人形(ひとかた)」まで登場!
これを「神事」と呼ばずして何と呼ぶ。
その証拠に、人形ヨシヒコに人間界の宝飯伏幸太が炎の前で完全スリーカウントを奪われ、試合(神事)が終了した途端、大粒の雨が!!龍神様もさぞお喜びのことでしょう!!
いやあ、大相撲にも見習ってもらいたいですよ。これぞ、まさに「モノ(もののけ)」世界につながるメディアとしての「スポーツ」です。人間の技術的、競技的な自己満足ではなく、自然への感謝、神への畏敬を表現する肉体芸術です。
おっと、今日の試合内容を記録しておかねば。
4thスレッドタッグマッチ
飯伏幸太&ディック東郷 vs 石井慧介&ヨシヒコ vs 中澤マイケル&マンモス半田 vs 高木三四郎&マッスル坂井
結果は先ほど書いたように、ヨシヒコが飯伏をフォール。
写真や動画もたくさん撮ってきましたが、あらためて観てみて、あまりの素晴らしさ(危険さ&バカバカしさ)に戦慄してしまうと同時に、これは「生」で体験しなければ意味がないとの結論に至りまして、試合中のものはほとんど載せないことにしました。いずれ動画サイトなどにアップされることでしょう。怖いもの見たさでご覧になりたい方はお探しください。あえて、つわものどもの夢のあとの静寂をご覧に入れます。
今回はいちおう最終回だとのこと。教え子である主催者の双子&その弟くんに聞くと、まあいろいろ難しいことがあると。そのとおりでしょう。こちら楽しむ側と主催する側では全く逆のエネルギーを使うイベントだと思います。なにしろ皆さん命懸けなので。
最終回ということもあってか、とにかく出場選手がものすごかった。あの新日本でのプリンス・デヴィットとの死闘から欠場していた飯伏選手が、ここキャンプ場で復帰!というだけでもすごいことです。だいたいあのケガからの復帰戦が、この危険な自然との闘いですからねえ、なに考えてるんでしょう(笑)。
そして、もちろん世界最強の人形、いやレスラー「ヨシヒコ」。今回は橋の上から放り投げられたり、こん棒で頭を殴られたり、顔面を火で焼かれたり、まあ散々でしたが、それでも飯伏選手をフォールしてしまうのですから、さすが神がかっています。ちなみに私は初の生ヨシヒコでした。彼、案外重いんですね。
さらに今回最も私の心を動かしたのは、ディック東郷選手です。もちろんレスラーとしての実力、たたずまい、技の迫力、どれをとっても超一流、まさに世界レベルの彼が、なんでここ山梨の道志村の森の中で戦っているのか…そう考えるだけでも夢のようですね。
ちなみに、彼のゲリラ然としたたたずまいが、妙に道志の森になじんでいました。さすが陸軍という感じ(?)。かっこよすぎました。
高木三四郎大社長はじめ、その他の皆さんもお疲れさまでした。特にマッスル坂井選手は妙にお疲れでしたね。お疲れの中、私の着ていた「スネークピットTシャツ」に反応してくださいまして、ありがとうございました。
というかですねえ、実はお客様が皆さんお帰りになったあとも戦いは続いていたのですよ(笑)。レスラーの皆さん、近くの温泉施設で一風呂浴びたあと帰ってきまして、残っていた花火で戦争おっぱじめてました。特にあの疲れを知らない子どものような飯伏選手のはしゃぎようは、試合以上のものがありました。
本当に最後に、Sアリーナなどで毎日大変なご活躍をされている三田佐代子さんとヨシヒコ選手のツーショットを撮らせていただきました。
PS 三田さんのブログにたくさん写真がありました。ぜひご覧ください(こちら)。
それにしても、今回最終回かと思いきや、飯伏選手による突然の新団体発足宣言。なに?「キャンプ場プロレスリング・オム」?…まじでしょうか。
教え子たちも大変だと思いますが、やっぱりこうやってみんなに夢を与え、またこういう世の中だからこそやりにくくなっている「神事」をぜひ続けてもらいたいと思います。天才天然の飯伏選手が社長なら実現できるでしょう。
やっぱり私にとってはこういうのも大切な「プロレス」だなあ。プロレスは実に幅広く奥深い。
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コメント
毎年ケガ人がでないのはほんと奇跡に近い・・・そんなキャンプ場プロレスですよね

先生めがけて花火が飛んで行ったのを思いっきり目撃してギャァァァァァーーーーでした
来年は
「キャンプ場プロレスリング・オム」で
もちろん お会いしましょうーーー
投稿: ぢゅ。 | 2010.09.15 10:48
ぢゅさん、どうも、お疲れさまでした。
今年で本当に最後かなって思いましたが、
飯伏選手がいる限り、いつまでも続きそうですね!
来年は、お帰りになるのを少し遅くすると、とんでもないものを見られるかも!?
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.09.15 20:45