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2010.07.11

参院選'10 in 山梨

2010071100000030maippolview000 輿石東辛勝。まあ、予想通りと言えば予想通りの結果。いや、意外に自民党の宮川さんが頑張りましたね。
 全国的にはどのような評価になるんでしょうか。山梨県民アホか!というのと、意外にやるじゃん!というのと、どっちなんでしょうか。
 ただ、私としてはですね、やはり「山梨県民」とか「教員」とかで十把一からげにされるのは勘弁ねがいたいところです。
 先日、最重点という記事で書いたとおり、狭い狭い小さな山梨県と言えども、甲府盆地を中心とした「国中(くになか)」と、こちら富士山の北麓地域を中心とした「郡内(ぐんない)」とでは、選挙に限らず、かなり風土や文化や雰囲気が違うのです。ある意味両者は没交渉であり、いや、敵対関係にあると言ってもいいでしょうか、とにかく歴史的に見てもとても一緒にできないものがあるのです。
 旧国名はともに「甲斐」ではありますが、こちら郡内は駿河や伊豆や相模の影響が強く、たとえば言葉一つ取っても、「べえ」と「ずら」の両方を使うような、関東と中部のまさに「かひ(交差点・はざま)」でありました。そんなところから「生黄泉(なまよみ)」という枕詞もついたのかもしれませんね。
 勢力的には、そりゃあもう武田氏の甲府盆地側が優勢でありました。こちら郡内は寒冷地である上に、溶岩台のために水田もできない。鎌倉時代なんか、都からの「島流し」の場所、すなわち流刑地だったりしたような、まあ「陸の孤島」みたいな地域です。近代になって、ようやく「観光」「避暑」「リゾート」という概念ができて、多少発展したような所なんですよね。だからかなうわけない。
 そんな感じで国中地方からある意味見下されてきたこの地方での開票結果はどうだったかと言いますと、ほとんど全ての市町村で「自民党の勝利」でありました。この前書いたように国中に対する反発心というのもあると思いますよ。民度が高いとか低いとかではなくて、単なるライバル意識の発現かもしれません。
 ところで、昨日、地元テレビ局の開票速報を観ていて、思わずカミさんと大笑いしてしまったくだりがありました。
 「輿石さんの支持母体である山教組は、今回の選挙では、北教組問題の影響で、現職の教員が萎縮し、動きが鈍かった。それをカバーする形で教員OBが活発に活動し、後半戦には現職の教職員による電話作戦も行なわれたが、逆風を受けて苦戦した」
 おいおい、これってサラリーマンNEOのニュースパロディー番組「Neo Express」かよ!ww まじめな顔してそういうこと言わないでくださいよ。全国版でそんなこと言えますか?フジテレビ、いやチャンネル桜なら、もっと露骨に言うかもしれませんが。
 おっと産経新聞にはこうありますな。

 山教組は以前は教え子の保護者にもクラス名簿を使って手広く電話をかけていたというが、今回は教員の政治活動が表面化するのを警戒し、児童・生徒の保護者への呼びかけを控えたとされる。追い込みの激しさから山教組の選挙スタイルは「三日選挙」と呼ばれるが、動きの鈍くなった現職組合員の代わりに動員されたのはOBで、機動力の低さは否めなかった。

 いや、なんだか、「萎縮」とか「鈍い」とか「活発」とか、まあ本業の教育の話なら分からないでもないですがねえ、この学期末、夏休み前のクソ忙しい時に、現職が伸び伸びと活発に選挙活動されちゃあ、子どもたちが可哀想ですよ。ま、今回はさすがに深夜のポスター貼りとか、ボーナスから選挙費用天引きとかはなかったようで、本業及び家庭サービスができて良かったですね。
 ま、半分冗談みたいな話ですが、実は半分以上かなり深刻な結果であったとも言えます。我々私学にとっては、この民主党及び組合による基本的な教育環境があと6年続くというのは、本当に死活問題であります。
 ウチは別におおっぴらに公立との対決姿勢を表明しているわけではなく、いつも書いているように、私自身も大変公立の皆さんにお世話になっているので、個人個人の先生方にはなんの恨みもありませんし、逆に尊敬申し上げる方々がたくさんいるというのが実情です。ある意味同志でもあるわけで。
 しかし、これも何度も言っているように、子どもをおいてけぼりにした「政治」を、本業の現場に持ち込んでほしくないのです。もちろん、皆さんそんなことは解っていることでしょう。しかし、そういう個人の意志を超える巨大な「悪習」については、やはりどこかで誰かが正していかねばならないでしょう。
 それが内側からできないのであれば、その周辺の私たちがこうして発信するしかないでしょう。それが内側にも飛び火して、まあ何十年かかるか分かりませんが、草の根から変わっていくのを期待するしかない。
 こんなことを言うと、昔(戦国時代?)ならすぐに嫌がらせがあったり、刺客が送り込まれたり、逆に懐柔策を講じられたり、いろいろあったんですが、こういう時代ですからね、もしそういうことがあったら逆に「飛んで火に入る夏の虫」ですよ。私はネットの背後にある「善意」と「常識」を盾に、この異常な事態の改善に努めていきたいと思っています。

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コメント

ご無沙汰しております。
あの人、当選しちゃいましたね。てっきり落選すると思って喜んでいたのですが。
ところで庵主様、今回は選挙へ行かれましたか? 投票率、今回も3割程度だったらしいです。私は残念に思います。逆転して7割程度が投票するようになれば、大分結果も違ってくると思うのですがね。

今回の選挙結果には「みんなの党」以外全て敗者のような印象を受けました。もの凄い脱力感です。

投稿: LUKE | 2010.07.13 01:29

LUKEさん、おひさしぶりです。
今回はさすがに権利を行使しましたよ。
あの人を落すために。
そういう投票ってむなしいんですけどね。
自民党ほか野党の皆さんにも、もっと頑張ってもらいたいです。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.07.13 16:23

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