『めぐみ』 大森英敏監督作品
金賢姫元工作員が来日しました。いったいどのような情報を日本にもたらすのでしょうか。
あまりに長引き、拉致被害家族にとっては辛すぎる日々が続いています。本当にどうにかならないのでしょうか。
もちろん、この北朝鮮による昭和の拉致問題は、非常に複雑な事情があり、単純化して言えないことがあまりに多すぎますが、しかし、やはり人間としては単純に、被害に遭われた方、そしてそのご家族の方々の筆舌に尽くし難い悲しみと怒りを想像するところから始めなければなりません。
私は、本当に偶然なんですが、横田めぐみさんと幼なじみだったのです。ほとんど記憶はありませんけれど、おそらく幼少の時に一緒に遊んでいたことと思われます。
たまたま横田滋さんとウチの父親が同じ職場であり、当時品川区の同じ寮に住んでいたのです。私とめぐみさんは同い年。当時2〜4歳でした。きっと、あの寮の砂場やブランコで一緒に遊んだのだと思います。
ちょうど双子の弟さんが生まれた頃だったようです。私の両親は、滋さんが早紀江さんを一生懸命助けている様子を覚えていると言います。その後、両家は転居しおつきあいはなくなりました。
私が東京の石川台中学校で野球にいそしんでいた頃、まさか、幼なじみが北朝鮮に拉致されていたなどとは、全く想像できませんでした。当時は当然拉致事件などという言葉すら聞かれませんでした。
横田家が新潟に転勤にならなければ、あるいはウチが新潟に転勤になっていたなら…いろいろ考え出すと、「運命」というものの不可解さや残酷さを感じずにはいられません。
先日、このアニメ「めぐみ」を中学1年生に見せました。一連の、アニメを教材としたメディア学習の一環でしたし、あえて内容については深く触れませんでした。
こういう事実(おそらく事実でしょう)があったということを知る、そして、先ほど書きました、人間としての基本的な感情の理解という意味では、こうしたアニメーションというメディアは非常に有効であると感じました。
監督さんは、ガンダムやFFも手がけた大森英敏さん。低予算のためか、いかにもジャパニメーション的な表現が多く見られました。ま、動かないということです。
う〜ん、内容についてたくさん言いたいことはありますが、いろいろな意味であまり深入りできない問題なので、今日はこの辺で終わりにします。
無料でダウンロードして観ることができますので、皆様もぜひ。
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