千葉さな子
実際このくらいの美人だったらしい…
帰宅しましたら、NHK甲府の「金曜山梨」が始まりました。以前、私も出演したことのある番組です。ローカルとしては、毎度なかなかていねいに作られる隠れた名番組です。
今日は「山梨 心の龍馬伝」ということで、結ばれることのなかった許嫁千葉さな子と、姉の乙女がとりあげられていました。
特に前半のさな子に関する部分は、非常によくまとまっていて、思わず集中して観てしまいました。短い番組ですから、今回はさな子だけにスポットライトを当てても良かったかなあ。乙女に関する部分は、蛇足とまではいきませんが、やや盛りだくさんになりすぎていた感じで、ちょっともったいなかったかな。
千葉さな、今放映中の龍馬伝でも、貫地谷しほりさんが演じて人気。永遠の愛を貫いた女性として、様々な世代にファンが多いようですね。
そんなさな子さんのお墓が、なぜか山梨は甲府にあるのです。これは本当に不思議ですよね。ある意味全く山梨とは縁のないはずのさな子さん。その謎を調べていくと「龍馬への純愛」が浮かび上がってくる…というのが、今回の番組の趣旨でありました。
ま、結論から言えば、さな子が営んでいた鍼灸院の客の中に、自由民権運動で活躍した、甲府の小田切謙明、豊次夫妻がおり、きっと龍馬とのことも話に上がったのでしょう、三人は次第に懇意の仲となっていき、互いに行き来するようになっていったようです。そして、謙明の死後は、豊次とさな子は一緒に甲府に住んだらしいのです。
さな子が亡くなった時、一時は谷中に土葬されたそうですが、無縁仏になってしまうことを危惧した豊次が、分骨して小田切家の墓所に葬ったということなのです。まあ、たしかに不思議な縁ですね。
その墓石には「坂本龍馬室」と彫られています。
と、ここで少し水をさすようなことを書きますが、2週間ほど前、こんな記事がニュースになりましたね。「千葉さな:龍馬暗殺後、結婚? 明治時代の新聞に記事」…あらら、永遠の愛ではないのか?
ま、当時のいろいろな事情や習慣、千葉家の家柄などを考えますと、結婚するのも別に不思議ではありません。結局10年ほどで離縁し、その後はたしかに独身を貫いたようですから、まあ、気持ちはずっと「龍馬様!」だったのでしょう。
さな子と親友であった豊次は、やはり龍馬への永遠の気持ちを聞いていたのでしょうね。それで「龍馬室」と彫らせたのでしょう。
龍馬への愛が甲府に眠っている…うむ、実に不思議な気持ちになりました。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- いかりや長介と立川談志の対話(2024.08.19)
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- 『大鹿村騒動記』 阪本順治 監督作品(2024.08.11)
- 凪良ゆう 『流浪の月』(Audible)(2024.06.25)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』(2024.08.12)
- 『大鹿村騒動記』 阪本順治 監督作品(2024.08.11)
- 富士山と八ヶ岳のケンカ(2024.08.10)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その3)(2024.08.15)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その2)(2024.08.14)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その1)(2024.08.13)
コメント