« 『なぞかけで「脳活」!−脳を活性化させるドリル付き』 Wコロン (東邦出版) | トップページ | たなばた »

2010.07.06

梅棹忠夫先生と王仁三郎

Gedc0439 が家の床の間、すなわち「艮(鬼門)ゾーン」は、ものすごい混沌になっております。とても全部はお見せできません(笑)。実は新屋山神社のストーンサークルどころではありません。万教同根を象徴するような世界になっております。
 その中心に鎮座ましますのが、かの出口王仁三郎の手びねりによる耀わん「十和田」です。縁あって富士山でお預かりすることになってから数年が経ちました。その霊力たるやすさまじいものがあって、人知を超えた現象が定期的に起きております。おそるべき「web0.0」のデバイス…。
 その耀わんと一緒にいるのが、昨年末、天に召されてしまったフジファブリックの志村正彦くんです。私は彼とコノハナサクヤヒメが深い関係にあると感じてきました。ですから、彼もこうして富士山を中心とした神々のネットワークに乗ることによって、また一つ上の次元で大切なお役目を果たすようになってくれているものと信じています。
020201 さて、今日ニュースで、私の尊敬する「知の巨人」梅棹忠夫先生がお亡くなりになっていたことが報じられました。大変なショックですが、梅棹先生もたぶんこの世でのお役目を終えて、あちらで御活躍なさることになったのでしょう。もう本当に充分にお仕事をなさり、功績を残されましたから。あとは、私たちが受け継いで行かねばなりません。
 ところで、梅棹先生のご研究の世界観の根底にも王仁三郎ありということを御存知でしょうか。今から半世紀ほど前、まだ「大本」や「出口王仁三郎」が正当に評価されていなかった頃、梅棹先生はいち早くその先進性に驚き、またその思想の豊かさに感激し、かなり深く研究をされています。その一端が中央公論の連載「日本探検」で紹介されたのですが、それをもって歴史の闇に葬られた「大本」や「出口王仁三郎」を知ったという戦後日本人も多かったのではないでしょうか。
 その頃すでに高名な民族学者であり、比較文明学者であった梅棹さんは、当然その研究の先にあるべき、「世界平和」という理想を求めて、より広範な事象に興味を持ち始めておられました。その時出会ったのが、王仁三郎の「エスペラント」と「世界連邦運動」でした。
 梅棹さんはそこに通底する「人間愛の上に立った理想主義運動」に心から感銘を受けたそうです。そして、王仁三郎の思想や方法論は、その後の梅棹さんの学際的な研究、平和活動の実践などのベースになっていったのは事実だと思います。
 梅棹さんは「耀わん」について、上田正昭京都大学教授との対談で次のように語っています。


上田 出口聖師は和歌もたくさん詠んでおられますし、書もうまい。特に焼き物は、昭和の本阿弥光悦という人がいるくらいです。

梅棹 耀わんなどは、いずれ国宝になるだろうということを、私は聞きました。

上田 日本の伝統文化や芸術を重視しながら、他方で世界に向かっていく。梅棹先生は、大本は一人の人間を信仰的に救うことを重視するのはもちろん、世界をどう改善するかという問題を絶えず考えている宗教であり、他の新興宗教とは違うということを『日本探検』の中で書いておられます。私も同感です。伝統を重んじて日本文化をこよなく愛し、しかも世界に向かって発信するというところを、仮に「王仁魂」と言うなら、それこそ今日のわれわれが学ばなければならないところではないかと思います。
 また、普通は「宗教は芸術の母なり」と言うんですが、聖師は違っていて「芸術は宗教の母なり」だと。芸術が主語で、芸術が宗教を生むんだと。こういう言葉も、普通の宗教家は申しません。

梅棹 私も早くに、その言葉に感動しました。芸術のほうが先行しているんですね。不思議なことですけれど、聖師の中ではそうなっていたようです。この人は真の天才だったと思うのは、耀わんです。よくぞこんなものができたと。あれは常人にできるものとは違う、すさまじいものです。晩年になってから、1年間に3000個ほど作っておられる。次から次から、まさに輝くばかりの色彩の見事な茶わんができた。驚くべきエネルギーです。私は天才の存在というものは、そう簡単に容認しない方なんですが、耀わんについては「完全にお手上げ。甲を脱ぎました」というのが率直な感想です。


 梅棹先生がこれほどまでに高く評価する天才の耀わんをお預かりしてるなんて、本当に畏れ多いことですし、実に有難いことです。私はもちろんとてもとても梅棹先生には及びませんが、私なりにこの世でのお役目をしっかりやっていきたいと思っています。
 ご冥福をお祈りします。ぜひ、あちらでもご活躍ください。
 改めて先生の「知的生産の技術」を読んでみたいと思います。この本における「技術」とは、まさに「art」「Kunst」です。この古典的な名著を皆さんもぜひ御一読ください。

Amazon 知的生産の技術

不二草紙に戻る

|

« 『なぞかけで「脳活」!−脳を活性化させるドリル付き』 Wコロン (東邦出版) | トップページ | たなばた »

ニュース」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

歴史・宗教」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

前略 薀恥庵御亭主 様

「今西錦司先生」や
「梅棹忠夫先生」や
「本多勝一先生」の
著作で多くのことを
学ぶことが出来ました。

なんとなく「骨太」な
日本人が少なくなって
いるような気がします。

とっても「危険」な
時代だと感じています。

合唱おじさん   合掌

投稿: 合唱おじさん | 2010.07.07 14:15

合唱おじさん様、おはようございます。
全く骨太どころか骨抜きなニッポンであります。
せめて自分は、骨太で筋の通った人間でいたいものですが…。
けっこうそれも危うい感じです(苦笑)。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.07.10 10:05

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/55913/48812973

この記事へのトラックバック一覧です: 梅棹忠夫先生と王仁三郎:

« 『なぞかけで「脳活」!−脳を活性化させるドリル付き』 Wコロン (東邦出版) | トップページ | たなばた »