白鵬優勝・HARASHIMA戴冠(大相撲かDDTか)
昨日は個人的にもいろいろな「戦い」を観まして、いわゆる「スポーツ」の興奮というものを存分に味わわせていただきました。
もう少し視界を広くいたしますと、いろいろと物議を醸した大相撲の千秋楽と、その大相撲の聖地両国国技館で行なわれたDDTプロレスの興行「両国ピーターパン2010 ~夏休み ああ夏休み 夏休み~」が注目でしたかね。
この両興行、なんかとっても対照的であったような気がします。日本の伝統文化を考える上で、この両者のおかれた世間的状況や評価は、実は切っても切り離せないような気がします。
あまり時間がないので、たっぷりは語れませんが、まあ結論から言えば、DDTこそが本来の大相撲の伝統をしっかり受け継いでいるということです。
こんなことを言うと、誰かに怒られちゃいそうですが、いつものとおり、私は大まじめにそういうことを言います。
古来の相撲が持っていた「神事」の部分、聖なるものと俗なるものの交点としての「ハレ」の舞台。「祭」としての機能。そういうものをしっかり継いでいるのは、大相撲ではなく、プロレス、それも「文化系プロレス」を堂々と名乗るDDTであると。
いや、白鵬は素晴らしかった。47連勝。3場所連続全勝優勝。相撲内容も鬼気迫るものであり、まあストロングスタイルとしては文句のつけようがなかったと思います。
しかし、興行全体として見た時、はたして、先ほど挙げたような本来の機能を持ち得ていたかどうか。はなはだ疑問です。
今回の賭博問題や反社会的団体(って暴力団でしょ)との関係なんか、それはそういうふうにニュースにするのは誰にでもできることです。そうじゃなくて、相撲を国技と言うなら、その歴史的・文化的・宗教的な意義をしっかり調べ上げ、なぜそういうことになっていたかを説明しなきゃ、マスコミは。
もう私はこのブログで何度も書いているので、「大相撲とヤクザ」「興行とヤクザ」「日本文化とヤクザ」「天皇家とヤクザ」についてはいちいち書きません。そして、「ヤクザと暴力団の違い」についても略します。
とにかく、こんなチマチマしたことで、それこそ何千年も続いてきた文化をないがしろにしてもらいたくない。もうアホくさくていやになります。もちろん、協会の腐り具合もひどいですよ。でも、こういう社会的強制力ではなくて、別の方法で改革をしていかないと、本体の相撲自体もダメになってしまいますよ。
1965年でしたか、柏鵬時代全盛の頃に、その横綱柏戸と大鵬と関脇北の富士がハワイから拳銃を密輸しました。バレるのをおそれて、みんなで川に捨てたんですよね。で、結局バレて書類送検された。しかし、協会としてはほとんどおとがめなし。翌場所も普通に開催されました。
今そんなことがあったらどうなるんでしょうか。いや、もちろん、だからなんでもいいと言っているわけではありません。そうではなくて、協会の問題と相撲の問題とを一緒くたにしてほしくないんです。
その点、いろいろな苦難や非難を経て、プロレス界はずいぶんと変わったと思います。DDTなんか、本当に新しい経営と興行形態を持つ団体です。まさに今の時代に合った改革を自ら進めたのです。
そして、興行の内容も本来の大相撲のように、いろいろと変化に富んだ内容を誇り、お客様を絶対に満足させるコンテンツ満載です。当然その結果、レスラーと観客の一体感も素晴らしいものとなる。
まさに腐りきった大相撲の聖地で、代わりに「神事」や「祭祀」をやってくれているんですよ、DDTは。本気でそう思います。
日本相撲協会はDDTに場所を貸すだけでなく、本気でその経営理念や興行理念を学ぶべきだと思いますよ。他のプロレス団体もです。今やDDTはメジャー団体も一目置くスーパーインディー団体となりました。インディーの雑草魂があるからこそ、こうして健全に文化を継承し、生み出すことができるのでしょう。あっぱれです。
一方、あわれなのは大相撲。とりあえず日本人よ、しっかりしてくれ。大鵬も半分は日本人でしたから。
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