あきらめてはいけない…その4
最近、子ども(生徒)に教えられること機会がたくさんありますね。今日も高校生から、そして中学生から大切なことを学びました。
まず非常に感動したのが、高校の女子バスケットボール部の活躍です。沖縄のインターハイ1勝して臨んだ2回戦、強豪中の強豪、優勝候補の一角である東京の伝統校との対戦です。
結果は、63-61。1ゴール差で勝利しました!素晴らしい内容だったようです。追いつき追い越されのシーソーゲーム。まさに最後まであきらめず夢を追いかけた結果の快挙でした。
20年前、県内でベスト4に入ったことにみんなで泣きながら歓喜したことを思い出しました。あの時、ここまでクラブが成長し、あの有名校を破る時が来ようとは、いったい誰が想像したことでしょう。
指導者の素晴らしさは言うまでもありませんが、その厳しい指導について行った生徒たちの、あきらめない心の蓄積が、今日の勝利を生んだのでしょう。
一方、そうした偉大な先輩と一緒に練習しているジュニア9名も含まれる、我が中学校の1期生は、今日から勉強合宿です。1泊2日、ちょうど24時間の中で、10時間自習をするという内容です。自分で計画を立て、自分で必要な持ち物を考えて臨むという、自主性を重んじる高校の特進クラスと同じスタイルです。
はたして、数カ月前まで普通の小学生だった子どもたちが10時間もひたすら自習ができるのか…正直、私たち教師も、保護者も、そして本人たちも心配だったと思います。しかし、結果はお見事!ある意味、高校生以上にしっかりやってくれています。黙々と、一言もしゃべらず、自分の学習計画をこなしてゆきます。手前みそですが、これはすごいと思います。
「どうせ無理だろう」…これも「あきらめ」の一種です。やる前からあきらめているのです。大人になってしまった私なんか、そういうことばかり。ひたすら反省です。
しかし、今回もそうですが、このように「無理かなあ」と思われることは、だいたいやってみると、うまく行くことが多いのですね。「絶対ムリ」と思っても、まあとにかくやってみなくては結果はわからない。最近の子どもたちがすぐ口にする「ムリ!」という言葉、これは逆に「やってみなけりゃわからない」と言っていると思えばいいようです。
困難なこと、無理そうなことは、こうしてみんなでやるといい。難しいとかムリとか、そういう判断はあくまで個人的な経験から来るものであり、そういう意味では、昨日の自分には難しいしムリだというだけなんですね。今日誰かと一緒にやったらできるかもしれない。まずは私たち教師が、その誰かになってやればいいのです。
私もいろいろなことをやってきましたが、考えてみると、その全ては人の力を借りてばかりで、自分一人で成し遂げたことなんか一つもないんですよね。でも、そうやって、他者の力を借りるのもまた、その人個人の能力の一部、いや実はほとんど全てなのかもしれません。
あきらめてはいけない…あきらめないコツは、案外「他力」にあるのかもしれません。私たちにとって「他力」の提供者である「他者」はほとんど無限に存在するわけですから、どんどん利用させてもらった方が得策ですよね。きっと、自分の力もいつのまにか誰かに利用してもらっているのでしょうし。
そんなことを子どもたちから学んだ今日一日でした。
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