茜色の富士(夏編その3)
夢のような感動を与えてくれたフジファブリックのフジフジ富士Qからそろそろ1週間ですね。明日、ウチのバンドで「茜色の夕日」を演奏する予定なのですが、全然練習してません。というか、編曲もしていないので、いつものとおりアドリブ合戦になりそうな気配。やばい。志村くんに失礼のないようにしなければ。超地元での演奏ですし…。
さて、今日も夕刻、富士吉田からの富士山と空、雲がとってもきれいだったので、いつもの丘ならぬいつもの窓から何枚か写真を撮ってみました。
いろいろ試してみましたが、なかなか肉眼でとらえた光景を伝えることは難しいですね。しかし、こうしてみると、全部本物の色合いにも思えてきます。つくづく自然はすごいなあ、人間の目や脳はすごいなあと思うのでした。
今日のNHKの特報首都圏は『進化する技術とどうつきあう?』というテーマでした。機械や技術と私たち人間の能力との関係を考え直させる良番組であったと思います。技術者たちの苦悩もよくわかりました。自分たちの開発していく「夢の技術」が人間の本来の能力や意志を退化させてしまう…。たしかに、機械や技術は我々を怠惰にします。
しかし、こうして最新のデジタル技術を使っても、やはり目の前の空さえ完全には記録できないわけです。人間を造った神のとんでもない技術力に圧倒される瞬間ですね。
ある意味同じようなことですが、ここ数日のこのような異様な高温や夕焼けは、地震の宏観現象だとも言えます。どんなに科学や技術が進歩しても、あんなデッカイ物理現象すら予知することができません。逆に自然自体にその兆候が現れることが多いのです。あまり機械や技術に頼りすぎると、それこそ身近な自然の変化に気づかなくなってしまいます。
夏になると私の地震予知が始まるとよく言われますが(笑)、やや危険な感じがするのも事実です。北陸中部東海地域の方々、いちおう注意が必要でしょう。各種観測データよりも、最近の天候、そして黒猫たちの動向、さらには娘たちのテンションなどの方が、天変地異を予感させるのです。あと、自分の気分でしょうかね(笑)。珍しくザワザワしています。単に忙しすぎるのかな?
ま、それよりなにより、機械が描写した今日の「茜色の富士」をご覧下さい。時系列で並べてありますが、露出などを調整したため明るさはいろいろです。4枚目は富士山は写っていません。その西側に現れた異様な直線です。地震雲の一種です。太陽の方向からして、遠方の障害物(たとえば積乱雲)などの影ではありませんね。なにも起きなければいいのですが。
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コメント
前略 薀恥庵御亭主 様
「宇宙」は不思議ですね。
「太陽」の何百倍の質量の
星が見つかったとのこと。
「宇宙」の事を考えると
時間が速く進みます。笑
「地震予想」などは・・・
「農業」や「漁業」や「畜産」
に従事なさっておられる 御方様
方の「直感」が一番ですね。
愚僧など・・・
「大地震」が来ても
「爆睡中」だと思います。笑
居眠りおじさん 拝
投稿: 合唱おじさん | 2010.07.24 18:58
ご無沙汰しております。
ちょうど1週間前、河口湖にいましたが、くっきりした富士山にはなかなかお目にかかれませんね。写真を撮りに行ったのですが、あまりの暑さと写真の腕の未熟さにがっくりして帰ってきました。
帰りに鳴沢村を通っていたときに、富士学苑のグランドか何かの看板を見かけました。
今日の昼ご飯は、お土産に買ってきた吉田うどんです。
投稿: AH | 2010.07.25 12:17
山口先生、こんにちわ。
初めてコメントさせていただきました。
昨日からずっとフジファブリック「MUSIC」聞いています。
通勤の合間に聞いておりますが、たまに胸がきつくなります。(笑)
1曲涙が止まらなくなりそうで、飛ばしてしまい、最後まで聞けていない曲があります。
『wedding song』
先生はどんな気持ちで「MUSIC」聞いているのでしょう。是非聞きたいです。
志村君を想うあたたかい気持ちが想像できそうです。
わたしはフジファブリックの存在は知っていましたが、彼らの音楽を知るのは、7/20。そう、
フジフジフジQの様子をネットで見てからです。それからアルバムDVDを買い走り、何度も何度も
繰り返し聞いています。
何故?という質問と、ものすごい感動で胸がいっぱいです。
みんなは、今までずっとこんな想いが胸にあったのか、大変だったろうな、ずっと知っていたら
わたしは耐えられただろうか。いろいろいろいろ想います。
そんな中先生の文章にたどりつき、目の前のもやもやが少しずつ透明になってきました。
とても難しい文章など、うーーんと考えてしまうこともありますが、ゆっくり読ませて頂きます。
志村君を、フジファブリックを想う大切な気持ちが、伝わってくるんです。
苦しいけれど、12月28日の写真のような、曇った隙間からやさしい光がのぞいている感じです。
あの写真は志村君のあのやさしい瞳から見ているようでした。わたしはそれがとても幸せでした。
志村君が出会った95年の富士Qハイランド鮮明に思い出します。わたしは青き中学生で、
(そのころ民生さんはよくあのステージへ立っていましたので同じイベントか分かりませんが)
富士Qへ行きました。ただただ暑く、晴れていてジュンスカが歌うユニコーンの『開店休業』だけが
、記憶に残っていました。
最後になりますが、わたしも彼らのMUSICに感謝していきたいと思います。
そして、一緒に歩き、自分の足に根っこをもっともっと増やしたい気持ちです。
山口先生、山梨で歌った『茜色の夕日』は大成功でしたか?是非聞いてみたかったです。
ほんとうにただただ暑い東京の夏は苦しいような気もしますが、自分をまんなかにおいておいたら
、フジを聞いて、いいことありそうです。
お忙しいとのこと。どうかご自愛くださいませ。
「MUSIC」を聞いて気持ちがあふれてしまい、勝手にコメントさせて頂きましたことお許しください。
投稿: きずな | 2010.07.28 17:01
皆さんコメントありがとうございました。
富士山は毎日幽玄でして、写真で自分のものにするのはなかなか難しいですね。
ちなみに我々の「茜色の夕日」は練習不足を露呈してしまい、志村くんには悪いことをしてしまいました。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.07.29 11:59