全日本プロレス 富士急ハイランド大会
プロレスLOVE!素晴らしい大会でした。やっぱりプロレスはいいなあ。地元富士吉田の生んだ(志村正彦くんと並ぶ)英雄、プロレスラー武藤敬司久々の凱旋(ちなみに彼の実家はウチの学校の母体となっているお寺の檀家さんです)。
というわけで、お膝元富士急ハイランドホールシアターで行われた全日本プロレスの興行に、家族4人で行ってきました。最初はいやがって泣いていた娘二人も、終わってみれば超ゴキゲン。武藤社長の目指すパッケージ・プロレスの素晴らしさを存分に堪能しました。これこそプロレスの力です!
その報告をする前に、今日の私の一日についてちょっと語らせて下さい。少し愚痴入ってます(笑)。
まず、昨日の夜の話なんですが、実はあるところを介して、某8chの月9、すなわちK村T哉さん主演のドラマへのエキストラ出演の依頼が来まして、それでまあ私としては、セーラーマーズことK川K子さんに会えたらいいなというミーハーな気持ちで現場に向かいました。
そう、ウチは富士山麓の別荘地内にあって、すぐ近くにはその主演男優さんの奥様の別荘もあったりして、時々ご家族でお見かけしたりするんですけど、ちょうどそのまた近くの某所でロケが行われていたんです。
で、時間に間に合うようにそこに出向いて待っていましたら、まあロケのご多分に漏れず押すこと押すこと。結局3時間待って日付も変わろうかという時、「ちょっと休憩です。○時○○分再開です。そのあとよろしくお願いします」と言われ、さあいよいよだなと思ってちょっと緊張していたら、いきなりスタッフさんが「す、すみません。今日は時間の関係でエキストラの方の出演はありません…」と!ガーン。
様々な私の目論見はこの瞬間ついえました(笑)。で、帰ってきたらもう今日になっていました。酒呑んで寝ました。おかげで、楽しみにしていたスペイン対チリを見逃した…。
さあ、朝起きて、なんとなくモヤモヤした気持ちのまま、たまった仕事をこなすために職場へ。なんとなく仕事がはかどりません。納得いかない!のか?w それでもなんとか最低限の仕事を終わらせ、今日こそリベンジ(すなわちプロレスで盛り上がる!)と意気込んで帰宅しましたら…。
そう、なんだか娘たちの雲行きが怪しいのです。普段たっぷり洗脳してあるはずなのに、なんとなく「行きたくない」オーラを出している。先週の土曜日には、カミさんが鈴木みのる先生によるプロレス勉強会に連れて行ったりして、そこまでして今日の大会に対する心の準備をさせておいたのに!(そういう強制的なところが逆効果らしいw)
私も昨日からの流れがあるので、なんとなく気持ちが投げやりなところもあり、「もう、今日は行かない!」と子供じみたことを言い始めてしまいました。しかし、そんな時、めげずに突撃するのはやっぱりカミさんです。娘をうまいことなだめすかし(いや、優しく脅迫し)、なんとか連れ出すことには成功。当日券を買って、いざ観戦ということになりました。
ここ富士急ハイランドホールシアターでプロレスを観戦するのは、8年ぶりでしょうか。古くは私が大学生だった1985年(昭和60年)7月5日に新日本プロレスを観たことを思い出しますね。この時は金曜のゴールデンで生中継されたと思います。テレビに映ろうとして、名前(自分の名前ではなく後輩の女の子の名前)を書いたボードを持って行ったことを覚えています。坂口征二とブルーザー・ブロディーのシングル戦がありましたっけ。懐かしい。
その後、馬場全日本も行きましたね。ちょうど今日ノアでお別れ会が開催された故ラッシャー木村さんとお話したことを思い出します。あれはたぶん、1998年くらいかなあ。
それから、2002年9月15日の新生武藤全日本の凱旋興行。この時の記憶は実はただ一つ、カズ・ハヤシ選手の素晴らしさです。私は全く勉強不足で、獅龍もニューヨークのカズ・ハヤシも知らなかったので、「こんな素晴らしい選手がいたのか!」と驚いたことを覚えています(写真は今日のカズ選手の美しい飛行)。
あれから8年、武藤全日本は王道を継承しつつ、常に新しいことに挑戦し、一つの「型」を完成させつつあります。それがパッケージ・プロレスです。今日、久々にそれを拝見しまして、そして、とても感動し、また安心いたしました。
なんと言いますか、カミさんもさかんに言っていましたが、「昭和のプロレス」を感じさせる全体の雰囲気ですね。赤ちゃんからお年寄りまで、男性も女性もみんな楽しめる、そして全体として決して物足りなさや不完全燃焼感を残さない、プロの「芸」。全国を巡ってやってくる「モノノケ」たち。肉体と肉体のぶつかり合い(特に曙とビッグ・ダディ・ブードゥー)が生む波動が「神事」を感じさせます。そして、見事なまでの「勧善懲悪」。ある種伝統芸能にも通じますね。というか、これこそが本来の「大相撲」のあり方でしょう。
ホントもう、日本相撲協会を解散してですね、全日本相撲協会やら新日本相撲協会やらを設立してもらいたいですよ。「明るく、激しく、楽しく、新しく」…ぜひ、角界も見習ってもらいたいものです。そして、NHKで再びプロレス中継を!教育テレビの「伝統芸能」の時間でもいいから!
さて、一つ一つの試合、選手について語り出すと、これはもうやたら長くなりますし、マニアックになりすぎると思いますので、今回は書きません(残念ですが)。
とにかくその素晴らしさは、ウチの娘たちが時間を追うごとにその物語世界に没入し、悪神軍団であるブードゥー・マーダーズを恨み憎み、そして「善神」の勝利に欣喜雀躍する様子を見れば、誰もが納得するものと思われます。どんな「人間」の偉そうな「教育」よりも、ずっとずっと「教育的」ですよ。正義は勝つ!そして、やられてもやられても諦めない折れない心。そして、全ての「神」に宿る「慈愛」「優しさ」。
やはり子供のうちに、こういう体験させたいですよ。それも地元でね。日常に降臨する非日常。素晴らしい体験ですよ。
途中、負傷欠場中の武藤社長と神奈月さんによるW武藤トークショーや、武藤社長の娘さんである愛莉さんもメンバーとして活躍するマハリー・ガールズの歌謡ショー(?)もあったり、まさに総合的なエンターテインメントのパッケージになっていました。あれなら誰もが「来て良かった」と思うでしょうね。お客さんを巻き込んだ「場外乱闘」も大サービスでしたし。リアルなまはげ体験、いや武藤社長の目指す「リアル・アトラクション」が見事に表現されていたと思います。
全てに満足した私たちは、もちろん出待ちもしましたよ。そして、いろいろなレスラーの方々とプチ交流。家族は大好きなTAKAみちのく選手と写真を撮ってさらにゴキゲンになりました!
ちょっと前にも、地元マスコミ関係の方々とお話したのですが、こういう生きた「地方文化」の再興を願いたいですね。地元のヤクザさんが消え、地方の興行主不在になって久しい現在、古くから地元に根ざしている企業さんにぜひ立ち上がってもらいたいものです。
日本のほとんど全ては「地方」です。地方に夢を。その第一歩が、地方のプロレス、地方の歌謡ショーの復活だと真剣に思っているワタクシであります。
武藤社長、またぜひ凱旋してください!心から応援します!
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