茜色の富士(夏編その2)
6月24日。美空ひばりさんの命日です。そして、志村正彦くんが亡くなって半年。日本を代表する歌人(うたびと)を偲ばずにいられない日でした。
そんな思いを映したのか、今日の夕空もまた実に美しい茜色でした。
志村くんが東京で見た茜色の夕日は、すなわち、富士山の方向、故郷富士吉田の方角でした。単に夕日の色に何かを思い出したのではなかったのでしょう。
この神がかった空の表情は、きっと天に召された天才たちの醸すハーモニーに違いありません。まるで音楽が聞こえてくるような気がします。
両天才の、夕日にまつわる歌を聴きながら、改めてお二人の功績に感謝しつつ、ご冥福をお祈りしたいと思います。
美空ひばり 「夕日に赤い帆」
フジファブリック 「茜色の夕日」
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 『ウルトラ音楽術』 冬木透・青山通 (集英社インターナショナル新書)(2022.05.22)
- マカロニえんぴつ 『星が泳ぐ』(2022.05.17)
- THE BOOM 『島唄』(2022.05.16)
- 笑点神回…木久蔵さん司会回(2022.05.15)
- 『フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集』 ユアン・シェン(クラヴィコード)(2022.05.02)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- みうらじゅん×山田五郎 『仏像トーク』(2022.05.18)
- マカロニえんぴつ 『星が泳ぐ』(2022.05.17)
- THE BOOM 『島唄』(2022.05.16)
- 出口王仁三郎 「天災と人震」(『惟神の道』より)(2022.05.14)
- 『教祖・出口王仁三郎』 城山三郎(その10・完)(2022.05.12)
コメント
伊豆大島の富士見観音堂が、象徴していますよね。
「最後に富士山を見たかった」と言い残して亡くなる移民が多い中、日本海外移住家族連合会の初代会長、藤川氏により建立されたものです。
氏は60歳で仏門に入り、私財を投じて富士山を見晴らせる伊豆大島に、鎮魂の意を込めて観音堂を建てました。
南米に移民した方々、特に山梨・静岡の方はどんな思いだったでしょう。
風化させてはいけない、富士への思いです。
きっと志村君も、富士吉田から離れて初めて、自分の中で富士山がどれほど大きい存在だったのか、気付いたのではと思います。
おかえりなさい! 正彦くん!
投稿: バンコクのジャックラッセル | 2010.06.25 11:57
またまた失礼します。
昨日は京都の空も同じような色で、思わず写真撮りました。
この半年、空を見ては雲や月や星や夕日にフジファブリックの曲を口ずさむのが習慣になってしまいました。
志村さんが遊んでいた池に行ったとき、中学校も拝見しました。
どの窓から、富士山見られてるのかな?と思いつつ(笑)
投稿: しのぶ | 2010.06.25 22:11
バンコクのジャックラッセルさん、しのぶさん、コメントありがとうございました!
最近、どういうわけか富士山がよく見えます。
今朝もものすごくきれいでした。
7月17日も姿を現してくれるといいですね!
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.06.28 19:06
こんにちは。
(こんなに遅いコメントでごめんなさい)
「ワ~ッ」っと思わず大きな声が出てしまいました。
なんて美しいんだろう!
写真でもこんなに綺麗なんですから
実際は、言われるように「神がかって」たでしょうねえ。
17日、この「茜色」が見えたらいいなぁ。
投稿: kirari | 2010.07.03 07:33
kirariさん、私もお返事が遅くなりました。
17日、必ずや「茜色の夕日」と、それに照らされた富士が見えるものと信じます。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.07.06 19:10