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2010.05.22

「チェーンメール」という文学(笑)

↓転載禁止!
20100523_82846 日は「保護者の勉強会」の日でした。毎月1回、生徒と一緒に登校、親として大人としての「勉強」をしていただきます。
 今日のテーマは「ケータイ」でした。私は、いちおうそういう世界に精通している者として、いろいろなトラブルの可能性とその対処法を説明しました。
 その基本にあるのは、次のような考え方です。

・全ての子どもが高校生になった時には100%ケータイを持つ。
・ケータイを持つと100%トラブルに見舞われる。
・メールや掲示板に書いたテキストは100%永遠に残る。
・ケータイやネットの世界は決して匿名ではなく逆に100%足がつく。
・最初の3ヶ月はケータイ依存になるが100%飽きる。
・子どもたちをこういうリスクにさらしているのは100%私たち大人の責任である。

 ちょっと極端ですが、まずこういう発想が親にも子どもにも必要です。単なる「対症療法」ではダメだという話をしました。
 さてさて、そんな中、保護者の方から最近当地方で流行っている「チェーンメール」の話があがりました。ウチの娘の友人で、ケータイを持っている子のところにも回ってきていて、その親御さんがウチに相談に来たりもしてました。
 もう5年以上前から回ってる「オムライス」「山口組」のチェーンメール(上の画像)でしたので、もちろん笑って「止めればいいですよ」という結論に至りました。
 それでも気になるんだったら、ウチに送って下さい、お祓いしますから、と言いました。ウチはそういうアヤシイ系のトラブルをシューティングする現代の神社みたいな存在ですから、このブログをご覧の方で、そういうネット系、マルチ系、新宗教系のトラブル、悩みをお持ちの方はご相談ください。もちろん「お賽銭」「お布施」は自由です…って、お前が一番アヤシイだろって!ww
 ところで、こういう「不幸の手紙」のようなものって、昔からあるじゃないですか。私も小学生の時、一生懸命ハガキ書きましたよ。友だちに送るのは悪いので、電話帳を開いて適当な人の名前と住所で出しました。ごめんなさい(笑)。
 さっきウィキで見たんですけど、なんだかそういう複数への転送を義務化する書簡って、5世紀の中国ですでに存在したとか…で、思ったんですが、これだって本当かどうか分からないじゃないですか。Wikipediaの記事をコピペしてどんどん拡がっていくっていうのも、ある種の「不幸の手紙」システムですよね。ウソの情報、フィクションがホンモノとしてどんどん流布していく。ま、そんなこと言ったら「貨幣」なんかも全部そういうことになっちゃいますが。
 そういう「言語」の現象について、私はとっても興味を持っているので、迷惑メール(たとえば私のファンクラブ結成33億円の遺産相続)、さっきのチェーンメールなんかを集めています。「教材」にも使えるじゃないですか。上の「オムライス」なんかも、「主人がどうかなせれましたか?」ってどんな日本語だよとツッコミを入れられる。「なされましたか」と自分のダンナに尊敬語を使う時点で、ある意味古風な良妻であるわけですが(笑)、「なせれましたか」と訛っちゃってるのは、これはどういうわけなのでしょう。かなり動揺しているものと思われます。
 こういうツッコミどころ満載な「文学作品」を、私以上に真剣に集めている方もいます。こちらチェンメ屋は、もう立派な図書館になっていますね。素晴らしい。
 それから、私よりもちゃんと「神社」の仕事を徹底している団体もあります。こちらには、転送用のメールアドレスがありますので、送らないと気持ち悪いという方は使ってみるとよいでしょう。
 これらとともにWikiの外部リンクに紹介されているこれが「棒の手紙」だ!なんか、最高の「芸術」ですね。人間というのはすごいと思います。デジタル化によって、こういう人間の奇跡の機会はずいぶんと減ってしまいましたね。コピペって、なんか味気ないよなあ。
 というわけで、皆さんもこうした「文化」「文学」をぜひ楽しんでみてください。それにしても、いったいこれら「作品」の「作者」は、いったいどういう意図をもってこんなことするんだろう。でも、ある意味どんなベストセラー作家よりも、たくさんの人に自らの作品を読んでもらっているわけですよね。案外面白いかも。私もやってみようかな…もっと面白いもの作れそうな気がする…いやいや、ダメダメ!こういう発言も全部永遠に残りますからね(苦笑)。

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コメント

前略   運築庵語帝主 様

薀恥庵御亭主様 いつも
御世話様になっております。

幸運を呼ぶ「メール」ならば
愚僧 「大歓迎」であります。

仕事柄・・・「不幸」は
もう たくさんです。

不愉快な「メール」は・・・
最低ですね。

愚僧 小学生の頃
友人達に・・・
「岡八郎 花紀京は天才
 吉本新喜劇を絶対見ろ
 他のみんなに伝えろ」
と手紙を出してました。 笑

うぅぅぅん。これも・・・
いやな「手紙」ですね。

吉本おじさん      拝

投稿: 合唱おじさん | 2010.05.24 20:53

合唱おじさん様、ハハハ!
お笑いさせていただきました。
それは幸運の手紙ですよ!
だいたいが、書いてあることがホントじゃないですか(笑)。
面白すぎます。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.05.26 18:04

お邪魔いたします…。

記事のご趣旨とはかなりズレるかもしれませんが、ネット上の情報の「コピペ」は、‘水源’における誤り ― 一例として、言葉や漢字を知らない、また、ネットの(HTMLファイルの)文字をモニターで視認した時に、濁点と半濁点を見誤る(これは、《Safari》などアンチエイリアス処理をするブラウザの表示だと起きにくいようです)― をどんどん増殖させていき、珍現象を生み出すことがあるようです。

前者の例ですが‥‥3~4年前、新聞の書籍広告で、「斬界の第一人者」だったかのコピーを見ました。「斬界」はどう考えても「斯界」でしょう。有名な経済系出版社でしたけれど、コピーの入力担当者が、「斯界」を「斬界」だと思いこんで入力してしまったのでしょう。
そこでネット上でググると、出るわ出るわ、「斬界」がウジャウジャ。あ、いえ、ヒーローがふるう「斬界剣! Field Crushing Sword!!」なんていう用法は、よろしいのです^^。が、どう見ても「斯界」の間違いやろ、というのが一流出版社の商品説明ページにもありました。新聞の例は、ネット上の誤記の増殖が活字の世界にまで進出、いや滲出していたのかも。

今、見ましたら、さすがに(この「さすがに」の意味、不明^^;)激減しており、生き残りを探すほうが難しく、こちら:http://www.sakata-cci.or.jp/yeg/maiko/index.html の「舞娘復活」の第2段落に見られるような例などが残るだけです(いちおう酒田商工会議所ですから、公的機関に準じます)。やはり、ネット上で見かけた表記を正しいと思い込んだか、コピペしたか、と思われてなりません。

投稿: へうたむ | 2010.05.27 03:01

へうたむさん、おはようございます。
いやはや実にタイムリーでした。
ちょうど昨日づけの記事に誤植の話を書きました。
しっかし面白いですね。
「斬界」ももしかするとOCRかもしれませんね。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.05.27 07:00

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