追悼 ラッシャー木村さん
また、昭和の偉人を追悼しなければなりません。昭和の偉人であるとともに私が最も尊敬申し上げていた老師の遷化でした。
木村さんへの私の思いを、もうここでは繰り返しません。たとえば引退の日の記事や『ラッシャー木村が南国の居酒屋で呑んだ「涙酒」』の記事に書いたとおりですから。
本当に仏様のような方でした。プロレス界のお地蔵様だったのかもしれませんね。東京プロレス、日本プロス、国際プロレス、新日本プロレス、UWF、全日本プロレス、ノア…所属した団体だけ見てもわかりますね。ストロングスタイル、デスマッチ、ヒール、ベビーフェイス、マイクパフォーマンス、格闘技路線…プロレスの多様性を象徴するようなレスラーでした。その全てに「愛」と「忍耐」と「闘魂」を注いだ木村さんは、六道全ての衆生を「慈悲」の心で救う地蔵菩薩様のような存在でした。
上の試合は、木村さんが脂の乗りきった34歳の時、24歳のジャンボ鶴田さんと初対決した時のものです。ちょうどこの頃から、木村さんはエースとして国際プロレスを崩壊まで支えました。当時全日本プロレス若手のホープとして売り出し中だった天才鶴田さんとのこの試合、結果は両者リングアウトでしたが、短い中にお互いの「強さ」を見事に表現していると思います。この数ヶ月後行われた両者の再戦は、その年のベストバウトに選ばれています。
やはり個人的に忘れられないのは、全日本の富士急ハイランド大会で、終了後お話しをしたことですね。ジェットコーター「ふじやま」を「こわい、こわい」と言って見上げていた、あの澄んだ瞳が脳裏に焼き付いています。
ぜひこれからも、仏界から私たちに「慈悲」を垂れてください。ありがとうございました。お疲れさまでした。
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