SKAGEN 腕時計
ずっと使っていた腕時計の電池が切れたので、新しいものを買うことに。いろいろ迷った結果、5000円ちょっと出してこの青い腕時計を購入しました。デンマークの製品です。
お金がないので、まずは「安い」というのが選択の条件でした。
しかし、自分なりのデザインのこだわりというものもあります。特に「シンプル」であるということ。毎日身につけるものだからこそ、洗練されたシンプルさというのを求めたくなります。
そこで、今回注目したのが、このデンマークの新興時計会社である「スカーゲン」です。
最近は、雑誌などにも取り上げられることが多くなり、だいぶ日本でも認知されてきた会社です。
「デザインの美しさと品質の高さは必ずしも高価である必要はない」
これが日本でのコンセプト文です。なんだか直訳調で妙な日本語ではありますが、言いたいことは分かります。私の望んでいることに合致していますよね。
で、実際スカーゲンの腕時計ラインナップを見てみますと、たしかにセンスがよろしい。全体に「シンプル」ですし、薄くて軽そうですし、ベルトを含めて全体のフォルムのバランスやラインの構成が絶妙です。
スカーゲンとは、デンマークの北部にある街の名前だそうです。デンマークは言わずと知れた「デザインの国」です。特に工業デザインでは世界をリードする存在ですね。
戦後、ヘニングセンやエンゲルハート、ウェグナーやヤコブセンといった、建築界でも名を馳せた「職人」たちが、家具や日用品のデザインにおいても、トータル・デザインとしての「デニッシュ・デザイン」を確立しました。
私はシロウトですので、あんまり詳しいことは分かりませんが、彼らに共通していたのは、デンマークの伝統的工芸品の感性、すなわち「シンプルなものを長く使う」という考えであったような気がします。
今やアメリカやヨーロッパはもちろん、日本のデザイン界にも大きな影響を与えるようになったこのデニッシュ・デザインは、こういう時代になって再び大きな意味を持ってくるものと思われます。
実際製品が届きまして腕につけてみました。最初に感じるのはやはり「薄さ」です。ステンレス・メッシュのベルトが肌に心地よくフィットします。この233LSSNは、スカーゲンの中でも廉価なものですから、決して特別な高級感があるわけではありません。しかし、日常生活の道具としては、身につけていて気持ちがいい、そういう「風情」があります。これはやはり私たちの感性に訴える「デザイン」の効果でありましょう。
他の製品、シリーズをカタログで眺めるだけでも楽しい気分になりますよ。皆さんもぜひご覧下さい。決して高い買い物ではありませんから、ぜひ気に入ったものがありましたら実際に身につけてみてください。デザインの力を再認識することでしょう。
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コメント
こんにちは!
シンプルでとても素敵だったので
サイトを見にいったのですが、
「これいい!」と思った時計はすでに完売でした(ノ_-。)
残念デス。
投稿: kirari | 2010.04.16 08:55
kirariさん、どうもです。
型番を楽天などで検索するとけっこう出てきますよ。
本当にお値段の10倍くらいの魅力がある時計たちです。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.04.17 10:55