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2010.04.08

「おかげさまで」中学校開校

09_16_32_40 日、お釈迦様のお誕生日に、無事に中学校開校式、入学式が行われました。ありがとうございました。
 本当に感無量です。自分自身としても、この長かったような短かったような準備期間のことを思い出しまして、感涙を禁じえませんでした。本当に、この私たちの気持ちを受け取ってくださった1期生の皆さん、そして保護者の方々、陰に陽に支えてくださいました多くの関係者の皆様に、心から御礼を申し上げたいと思います。
 こうして夢が現実になったわけです。学園にとっても、高校にとっても、もちろん私にとっても、大きな大きな夢だった中学校の開校、中高一貫教育の実現です。
 もともと前向きで「なんとかなるさ」の超ポジティヴ・シンキング・マンであるワタクシではありますが、さすがにこの大事業については、多少の(?)不安もありました。しかし、「為せば成る」ということでしょうか。あるいは「念ずれば花開く」ということでしょうか。何もないところからのスタートでしたが、「熱い気持ち」、「大志」、「魂」だけは持ち続けていたつもりです。ある意味それしかありませんでしたから。それを信じてくれた方々に、ひたすら感謝であります。
 いやあ、とにかく中学生は可愛い!純粋な魂を感じますね。高校生の教育もそれなりに楽しく、また意義あるものでしたが、より大きな影響を与えるという意味では、本当に中学生は可愛くもあり、緊張する存在でもあります。私が、中学時代に受けた、たとえば大村はま先生からの影響を思うと、より楽しみでもあり、また身の引き締まる思いもしますね。
 それにしても、中学生、長い長い開校式及び入学式をよくじっと我慢しました。立派でした。ウチの式典は日本一と言ってもいいくらいきちんとした厳粛なものなのですが、そこにいきなり放り込まれた「昨日までの小学生」は、いったいどうなるかと思ったのですが、本当にお見事でした(高校生も立派でしたが)。
09_16_33_03 今回は特別な式典ということで、総勢300名を超えるお客様が参列していました(保護者含む)。そのような緊張感の中で、新入生宣誓を行なった代表の生徒も、実に落ち着いたもので驚きました。開式と閉式の辞を述べたワタクシの方が、(珍しく)緊張して、礼の段取りを間違えたりしちゃって(笑)。
 しかし、本当に手前みそになってしまいますけれど、ウチの式典や集会の厳粛さ、静粛さはすごいですよ。考えてみれば新入生はまだウチの学校の教育を受けていないわけですが、どうして初日からこんなにちゃんとしちゃうんでしょうね。いつも不思議に思います。ついこの前まではけっこう手が焼ける生徒だったりした者も、あの空気の中に入ると変わるんですよね。やっぱり環境は大切です。
 いや、これは環境と言うよりも、まさに「伝統」というものでしょう。別に我々教員が特別な教育を施したり、強権的ににらみを利かせたりしてるわけじゃないんですけどね。積み重ねというのはすごい。目に見えない力になるんですね。今日またそれを実感しました。きっと、お客様も同様な感想をお持ちになったことでしょう。
 この伝統を、中学でもしっかり引き継いで行かねばなりません。これまた、楽しみでもあり、責任重大でもあります。頑張りますぞ。
 式典終了後、場所を移して開校記念の宴が催されました。いろいろな方々から祝福と激励のお言葉&お酒をいただきまして、すっかり疲れも吹っ飛びました。ありがとうございます。
 我が校の名誉校長であられる正眼寺の山川宗玄老大師さまとも、ゆっくりお話をさせていただきました。実は間接的に、いや直接的に、老大師さまにはお世話になったのです。
 どのような中学校にしようかと悩みに悩んで、いろいろとあちこち見学したり、本を読んだりした時期がありまして、そんな時は、まさに路頭に迷うというか、枝葉末節ばかりに惑わされるというか、そういう状態だったんですね。そんな時、私を救ってくださったのが、正眼寺で聞き、目にした請務其本という言葉だったのです。昨年はちょうど、その言葉をお残しになった無相大師さまの650年の遠忌だったというのも何かのご縁でしょう。
09_17_46_05 「請務其本」…枝葉末節にとらわれず、その「根本」しっかりやりなさい…そのことにはっと気づいた私は、その後、自分の進むべき道がはっきりと分かり、自信をもって歩むことができ、この日を迎えることになったのです。
 学校の教育目標は「基本をしっかり、じっくり、たっぷり」としました。人間としての基本、それは勉強やスポーツの目に見える結果や数値にとらわれるのではない、本当に「人を幸せにする」ための「智恵」のことです。「自分が幸せになる方法は一つしかない。それは人を幸せにすることである」という私の信念のもと、そのような目標を中心に置かせていただきました。
 ある意味、ずいぶんと古くさい教育のような気もするかもしれませんね。しかし、私たちは、禅宗のお寺の学校であることの利点を生かし、すなわち先人の「智恵」の遺産を存分に利用させていただいて、時代を超えた理想の教育をしていこうと思っています。
 そんな大切なことを思い出させてくださいました山川老師に、私なりの感謝の気持ちをお伝えしたつもりでしたが、なぜか、「ウチの寺に来ないか」と、そちらの方にスカウトされてしまいました(笑)。
 私、風貌もスキンヘッドで坊さんのようですからね、最初は僧籍にある者と思われたそうです。なんでも、合掌礼拝がプロっぽかったとのこと(笑)。正直、これはかなりうれしいお褒めの言葉でした。お隣の老師さまにも、「若いうちがいいよ!」などと誘われましたが、とてもとても出家する勇気などなく、「いやいや、私は日常生活の中で、仕事を通して修行いたします」と丁重にお断り申し上げました。ま、実際、このブログも私にとってはまさに修行の一部、「公案」にほかなりませんし。
 ま、いずれにせよ、今日は私にとっても、とても大きな節目の日でありました。皆に支えられて、皆に育てられて、今こうしてある自分は、本当に幸せ者であります。このご恩に報いることができるよう、全ての人たちに対して奉仕の心を持ち、日々精進してまいります。
 本当にありがとうございました。そして、皆さん、さらに頑張っていきましょう!

富士学苑中学校公式

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コメント

おめでとうございます!!

その純粋さが羨ましひ.....(^-^;

投稿: rollo | 2010.04.09 15:51

おめでとうございます。
入学式の様子、夕方のニュースで見ました。
中学生と高校生の見分けがつきませんでした。
新しいことが始まるって、なんだかいいですね。
がんばってください!

投稿: kobayashi | 2010.04.09 20:55

庵主さま、開校おめでとうございます。
昨年暮れから知ったブログですし、何もかも知らない事ばかりですが、思い切っちゃいます。
ちょっとだけ、過去の教育関連も読み返しました。
ベネッセの子供の夢アンケートや、秋田の高偏差値の光と影の部分、利己の行き過ぎなど。
「明快」そのものだと思いました。
先日の『エイプリル』も先生自身が、実際に4月に、たくさんの生徒の決断や背中としっかり向き合ってきた経験に裏打ちされての言葉だったと感じました。
理想と現実には、隔たりや困難もあるかと思います。
でも、そういった思い(志)を心の底に持ってる先生と、全く持ちあわせない先生じゃ、確実に違う。
だから本当に応援しています!

投稿: 千帆 | 2010.04.09 22:48

皆さん、コメントありがとうございます!
本当に皆様のおかげさまで、なんとか開校にたどりつけました。
でも、これでようやくスタート地点ですからねえ。
これから頑張らなきゃ。
ここまでは、壮大な「瓢箪から駒」でしたので(笑)。
ご支援よろしくお願いします。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.04.10 11:30

開校おめでとうございます!
新しいこと、もの、を立ち上げるには
並々ならぬエネルギーがいることで、本当に素晴らしいなぁと思うと同時に、
その“初めの日”とはどんなに感慨深かったことかと・・・。

庵主さまのブログでも何度か登場されてた稲盛和男さんの
『人間の本質』という本を紹介してくださった方から、
「『努力』というのは自分が日々頑張っていく、ということももちろんだが、
『人を助ける』ことでもある」というお話を
最近お聞きしたばかりでした。
今回庵主さまが書いていらっしゃることに通じるものがあり、嬉しい驚きでした。

それにしても、
私自身、そして、私のこどもも、
「基本をしっかり、じっくり、たっぷり」の学校で
学んでみたかったです!!
羨ましいかぎりです!

投稿: kirari | 2010.04.11 14:26

kirariさん、こんにちは。
ありがとうございます!
私、たぶん潜在的に稲盛さんの影響受けていますね。
というか、稲盛さんも私も臨済宗の勉強をしていますから、やっぱり似てくるのかもしれません。
私もこの歳になって基本の大切さを痛感しております。
今からでも遅くない…かなあ。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.04.13 16:36

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