天才たちのデビュー戦
今日はいいものを見せていただきました。我が中学校の女子バスケットボール部の初公式戦。
相手は県のベスト4に入る強豪校。もちろん、向こうは3年生中心の最強布陣。こちらは10日前に入学したばかりの新1年生のみ。ほんの少し前まで小学生だった生徒たちです。
結果は…50対56で惜敗。う〜ん、素晴らしすぎる試合でした。久々に心震える応援をさせていただきました。若さ、ひたむきさ、純粋さ…高校生とはまた違う美しさがありますね。
中学3年生と1年生とでは、まず体の大きさが違いすぎます。まさに小学生と高校生が試合をしているような感じ。それでも当たり負けしていませんでしたし、気持ちの面でも伸び伸びとできていたように感じました。
相手は逆にプレッシャーがあったんでしょうね、なかなか自分たちのペースに持っていけないもどかしさを感じていたようです。
本格的に全国レベルの高校生と一緒に練習を始めて10日。たった10日の中でも、ものすごい吸収力で一気に伸びたようです。だって、考えてもみてください。ほんの少し前まで、ミニバスをやっていたんですよ。ボールの大きさも、ゴールの高さも違います。そして、なにしろ相手の大きさ、強さ、早さが違います。それなのに、ここまで対応して、強豪相手に互角の勝負を展開できるなんて…。
実際、そのミニバス界の最強メンバーが集まってきたというのもあります。別に彼女らをスカウトしたわけではありませんが、結果として、「あの憧れの高校の先輩と一緒に練習したい」と思った子供たちがみんな集まってしまいました。はっきり言って、私としては想定外の事態でした。しかし、「勉強」中心の都会の中高一貫校とは違うコンセプトで創立した学校ですから、これはこれでありがたいことでした。とにかく何かに一生懸命な生徒を集めたかったので。
それにしても、本当に素晴らしいスタートを切ることができました。いったい彼女らはどこまで伸びるのでしょう。とても楽しみです。まずは2ヶ月後の総体予選ですね。またまた大化けしてくれることでしょう。
天才たちのデビュー戦というのは、特別なものがあります。その後の可能性を感じるものですね。最近では、松坂のプロ野球デビュー戦が印象に残っています。古くは、あの長嶋茂雄さんの4打席4三振!ああいう可能性の見せ方もあるんですよねえ。
それから、私のフィールドですと、初代タイガーマスクのデビュー戦ですね。1981年4月23日蔵前国技館です。当日まで、佐山聡さんは、自分が何をするのか知らなかったとか。当日いきなりあのマスクとコスチュームを見せられて、そしてあのダイナマイト・キッド選手との名勝負を繰り広げ、世界中を震憾させ、プロレスの歴史を一夜にして変えてしまいました。
今回の我が生徒たちは、おおげさでなく、それくらい大きなインパクトを残しました。私の中では。
学校長の考えた言葉「可能性を輝きに変える」の意味が、今日よく分かったような気がしました。そして、私たち教員の責任の重大さもまた強く感じたのでありました。やりがいのある仕事ですね。
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コメント
本当に惜敗ですね!! ほんのこの間まで小学生だった子たちが、そろそろ高校生になろうかという子たちに引けをとらない戦いで…凄いの一言ですね。。
技術もそうですけれど、体格や体力に於いても絶対的に劣っていると思いがちですが、今の子たちは早熟といいますか、もうランドセルが絶対に似合わない子が多いですもんね?(笑)
それにしても、これから益々楽しみなチームですね!!
陰ながら応援させて頂きたいと思います(^o^)/
投稿: あみん | 2010.04.20 09:59
あみんさん、おはようございます。
応援ありがとうございます!
いやあ、本当にかっこよかったです。
教室ではまだまだ子供なんですけどね。
私自身も大いに影響を受ける毎日です。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.04.22 07:33