桜満開!?…実は…
朝起きたら、いきなり桜が満開でビックリ!…なわけありません。
ここ富士山標高1200メートル付近では、だいたいゴールデンウィークあたりに満開ですから、あと1ヶ月あります。
では、この光景はなんなのか。ここ、ウチの近くの桜並木なんですけど、まさに満開と見紛うばかりの美しい光景でありました。
実は、これ、今年二回目の「雨氷」の芸術なのです。
前回の「雨氷」については、「氷地獄」という記事にしました。あの時は、初めての体験でしたし、「うひょう」という言葉を知らなかったため、カミさんは「ムヒョ〜!」と叫んでしまいましたが、さすがに今回は学習したようで「ウヒョ〜!」と申しておりました(笑)。
いやあ、前回初体験でしたが、めったにない現象ということで、もうあの地獄の光景は拝めないかなと思っていたら、この季節にもう一度機会がやってくるとは…。やっぱり気象の変化があるんでしょうね。
ただ、今回は前回と違い、より雨の量が多かったせいか(霧雨でなく普通の雨&霙だった)、木々にかかる氷の重量が大きく、何本もの大木が倒れていて、通勤するのも大変でした。写真は向かいのお宅の倒れた白樺です。娘の目の前でバキバキッと音を立てて倒れたらしい。娘にとってもすごい体験ですな。
通勤路では、倒れたり折れたりはしていなくとも、全体に木々が「枝垂れ」状態になっていますから、そこを車でくぐり抜けるのも一苦労でした。通常の倍かかって学校に到着。
しかし一方では、写真のような、前回に見られなかった美しい風景も見られましたから、まあ今回は「地獄」ではなく「天国」とでもしておきましょうか。いわゆる「霧氷」よりも透明度が高いので、陽の光が当たったりすると、本当にもう夢の世界そのものです(下手な写真では分かりづらいと思いますが)。
本当にここ富士山に住んでいますと、毎年、毎季節、毎日違う風景を見せられ、自然の多様性の豊かさ、統一と変化、循環と成長、美しさと恐ろしさなど、いろいろなことを学ばせていただけます。自分の脳内の「コト」なんて、ホント狭くてちっぽけです。とてもとても本当の「モノ」にはかないません。
標高1000メートル以下まで下ってきますと、そこは日常の世界。氷のコーティングをして走っているのなんて、私の車しかありません。ちょっと恥ずかしい。「こいつどこに住んでんだ?」と思われてるでしょうね。
たくさんの人の住む「都市」は、安定した日常という、我々の脳内「コト」の維持に追われている場所なのでした。
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