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2010.03.04

冨士山下宮小室浅間神社(下浅間)

05_6_40_42 ふぉ〜寒い!今日は最高気温が2度って…朝から雪が舞っています。
 そして、明日の予想最高気温は20度。最高気温の日較差が18度ってありえませんよね〜。
 本当ならレミオロメンのニューアルバム「花鳥風月」のレビューなどを書かねばならないところですが、この寒さではとてもそんな気になれません。彼らの持つ明るい陽射しのイメージとはほど遠い体感風景。
 そして、この下吉田界隈の空気に触れていると、やはりフジファブリックの志村正彦くんのことが常に思い出されて、同じ山梨でもある意味対照的なレミオには、まだまだ浸れる心境にはなれません。明日は暖くなるらしいから、そろそろ本格的に聴きこもうかな。ま、いずれ近いうちに書きます。
 さて、そんな寒さの中、1時間の散歩…ではなく、巡視というお仕事。志村くんが見て育った風景、月江寺、下吉田地区を歩いて巡回いたしました。
 その中心基地(?)になるのが、この下浅間(しもせんげん)。彼の通った小学校のすぐ隣にあるこの神社、別の意味でもいろいろと私の興味をひくところがある名社です。その別の意味について語り出す前に…。
 志村くん、お正月に実家に帰ってくると必ずこの神社に初詣でしていたんですよね。昨年は年始帰ってこなかったので、残念ながら参拝できなかったようですが、おととしは元旦に訪れていました。教え子が見かけて写真撮ってもらったとか言ってたっけ。本当なら今年も…。
05_6_41_10 考えてみますと、志村くんはコノハナサクヤヒメと縁が深かったのかもしれませんね。浅間神社の祭神は木花咲耶姫です。初期の名曲「浮雲」に出てくる「いつもの丘」は、地元では忠霊塔と言われて親しまれていますが、あそこも「新倉浅間神社」です。御両親のお話によりますと、帰省した際には、彼はあの丘(実際はものすごい急坂で、丘と言うより山の中腹なんですが…)にも必ず足を運んでいたそうです。
 彼の意識の中には、近所の慣れ親しんだ神社、あるいは富士吉田の街や富士山を一望する丘でしかなかったかもしれません。しかし、もしかするとコノハナサクヤヒメが彼を呼んだのかもしれない…境内でしばし佇んでいた私にはそんなふうにも思われました。
 コノハナサクヤヒメは実に美しい女神であったと言います。しかし、一方でその名の通り、はかなさの象徴でもありました(姉のイワナガヒメは逆に永遠不易を象徴します)。そして、夫神瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)への純粋な愛を証明するために自らの命を賭した出産をしました。
 そんな美しさやはかなさ、そしてまっすぐな純粋さが、志村くんと重なりました。彼けっこうフェミニンですし。
 話がいろいろ飛んで申し訳ありませんが、今私が研究している出口王仁三郎もコノハナサクヤヒメとは実に深い関係があります。彼の霊界物語の冒頭にもあるように、彼が神人になったきっかけとなった高熊山の霊山修業は、木花咲耶姫の天使、松岡芙蓉仙人に導かれてのものでした。もちろん、彼の教義の中心には「天教山(=富士山)」が置かれていますし、富士吉田は明見から富士山噴火まつわる霊石を運ばせ、大本の究極の聖地である綾部の本宮山の頂上に安置したりしています。
 王仁三郎もまたコノハナサクヤヒメに導かれて世界を動かしたわけです。コノハナサクヤヒメは「火の神(火山の神)」であると同時に「水の神(鎮火の神)」でもあります。王仁三郎的に言うと「火(厳)」と「水(瑞)」の融合体であるのかもしれません。
 これはまあ私事とも言えますが、今、我が家にはこの二人にちなんだ物と、そして浅間神社の神符とが並んで安置してあります。考えてみれば、私もまた導かれてここ富士山に住むようになったわけですから、いろいろと不思議ですね。そうそう、こちらの記事に書いた私の受験失敗談ですけど、そこにある「メジャーな大きな神社」というのは静岡の浅間神社のことです。私、彼女(コノハナ)に、かなり強引に富士山に連れて行かれたっていうことですね、今思えば(笑)。結婚式も上浅間の神殿でやりましたし。なにか神縁をいただいているようです。
20100305_91644 ま、つらつらとそんなことを考えながら、下浅間の境内を徘徊していたのでした。
 最初の方に書いた「別の意味でも」という部分について語ると、非常に長くなってしまいますので、またそれはいつか書きます。ま、明見にも存在する「小室浅間神社」との関係、我が月江寺との領地争い&権力争い、境内にある桂の木にまつわる大塔宮護良親王伝説の真偽、流鏑馬と筒粥占いの謎、いろいろです。
 簡単に言ってしまえば、富士講および富士道(参詣道)の変遷と宗教ビジネス、明治に入っての排仏毀釈と社格獲得問題など、いろいろとドロドロした意味です。境内にある由緒書には記されていない歴史の方がたんまりありますからね。
 観光地としては、上浅間すなわち上吉田の冨士浅間神社の方が有名ですが、もし富士吉田においでの際には、ぜひこちら下浅間の方にもお立ち寄りいただきたいですね。上とはまた違った良さがありますから。お馬さん可愛いし。
 そうそう、今年は60年に一度の「御更衣大祭斎行」という木花咲耶姫さんのお召し替え神事があるそうです。9月19日深夜2時(!)。これは楽しみです。

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コメント

こんばんわ。コノハノサクヤヒメのお話を見て、私は鳥肌が立ちました。それは…私のご先祖様がいらっしゃっる鹿児島県霧島市の霧島神宮には、コノハノサクヤヒメの旦那様、ニニギノミコトが祭られているからです。初めて霧島山に降り立たれた神様がニニギノミコト。まさか、コノハノサクヤヒメの旦那様とは思いもよらず…。私の持っている、日本の神様カードを早速見ました。ニニギノミコトは、宮崎県高千穂神社、鹿児島県霧島神宮、新田神社、東京都筑土神社等…祭られていらっしゃっるようです。
そして、私の持っている神様カードに、浅間神社、小室浅間神社も書かれてありました。
何かの深いご縁を感じました。私達のご先祖様が、霧島六社権現の1つの霧島東神社に、お雛祭りの日にお参りに伺いました。日本で三本の指に入ると言われる、気の高い神社で、性空上人様が開山されたことを祭られた神社です。
その神社に流れている水や霧島の天然水は、今でも本物の水とされ、皆様に愛飲されています。
コノハノサクヤヒメの愛情が流れているのでしょうね。
色んな形で霊脈を感じることが出来、嬉しく思います。
ちなみに、私は未来の旦那様との式は霧島神宮、故郷霧島の土地で挙げる予定です。このこともお告げなのですけどね☆

投稿: 里沙 | 2010.03.05 18:05

訂正です。ニニギノミコトが降臨した山は、霧島連山の1つ高千穂峰でした。
ちょうど、鹿児島県と宮崎県の境目にある霊峰の1つです

坂本龍馬とお龍が新婚旅行で来た山です

投稿: 里沙 | 2010.03.05 18:58

里沙さん、おはようございます。
本当に不思議なご縁ですね。
実は、富士北麓に残る謎の古文書でも、富士山と高千穂は密接な関係にあるんです。
そのへんについては、またいつか書こうと思います。
まさに霊脈ですねえ。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.03.06 07:26

富士吉田は知れば知るほど奥が深いですね・・・
こりゃかなり勉強して行かなければならないですね(^^;)
『いつもの丘』からの景色が見てみたいです
5月に行くときは富士山がどーん!と出迎えてくれることを祈ります!

投稿: パッチ | 2010.03.08 16:31

パッチさん、コメントありがとうございます。
私だけが異常にマニアックだというウワサもあります(笑)。
それでも、せっかくですから、富士吉田のディープなところを知ってほしいとも思います。
5月、いらした時はご連絡ください。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.03.09 10:14

こんばんは!
そうですか。志村くん、お詣りしてたんですね。コノハナサクヤヒメ…志村くん…うんうん、納得してしまいます。初めて見た時からかっこいいより綺麗だったもの。そしてまた志村くんの地元との繋がりの強さを感じました。彼もまた、吉田に帰りたかったのかもしれませんね。
お馬さんがいるんですか。上浅間の鹿さんといい、吉田の浅間様は和みますねー。
次回は落ち着いてぜひお詣りさせていただきたいです。

投稿: タラ | 2010.03.09 23:25

タラさん、おはようございます。
コノハナサクヤヒメ…納得していただけましたか。
彼はその世界で言う変性女子(へんじょうにょし)だったのかもしれませんね。
また、ぜひ下浅間にもいらしてくださいね。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.03.11 08:22

蘊恥庵庵主様

はじめまして、ひこうき雲と申します。

先生のブログには、大好きなフジファブリック、志村さんのことがあたたかいことばで綴られているので、いつも楽しく見させていただいていました。
先生にブログに出会えて良かったです。

尊敬する方に山梨出身の方が多く、高校生の頃からずっと山梨に憧れていました。
7月と9月に山梨に行く予定です☆

きたる山梨旅行に備えて、山梨への愛にあふれている先生のブログを見て、おすすめスポットをリサーチしたいと思います☆

突然のコメント、長文で失礼しました。

投稿: ひこうき雲 | 2010.06.06 14:45

ひこうき雲さん、コメントありがとうございました。
山梨においでの際には、ぜひご一報くださいませ。
山梨の、特にこちら富士山麓の素晴らしさを満喫していただきたいと思います。
特に志村くんの愛した街富士吉田は、とってもマニアックですよ(笑)。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.06.08 18:34

蘊恥庵庵主様

あたたかいお言葉ありがとうございます。
とても嬉しいです☆

田舎から離れての一人暮らし。学生時代。
いつも学校帰りにキャロットタワーにのぼって、富士山を眺めていました。大切な思い出です。

先生の写真。とてもきれいです。
あんなにきれいな富士山が身近にある富士吉田は素敵な町ですね。新潟の田舎町に住む私からみると都会です(*^_^*)

7月は日帰りバスツアーなので、9月に富士吉田をのんびり散歩したいです☆
先生のブログで知ることができた、「御更衣大祭斎行」も楽しみです。
7月17日まであともう少し。毎日大切に過ごしたいです。

これからも先生のブログを楽しみにしています。
また、長文で失礼しました。
ありがとうございました。

投稿: ひこうき雲 | 2010.06.08 22:40

ひこうき雲さん、あんまり富士吉田に過剰な期待をされませんように(笑)。
正直ダメダメな街でもありまして…。
ただ富士山だけは世界一です。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.06.12 15:42

本当に富士山は世界一です!!
志村さんはじめ、尊敬する方々が過ごした山梨はやはり憧れます(*^_^*)
どんな思い出ができるか、自分にとってどんな街になるのか楽しみです。
嬉しくて何度もコメントしてしまいました。
すみません。
ご迷惑になるといけないので、この記事では最後にします。
またおじゃまさせてください。
先生ありがとうございました(*^_^*)

投稿: ひこうき雲 | 2010.06.12 21:24

ひこうき雲さん、またいつでもどうぞ!

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.06.15 21:27

先生 はじめまして。コメントは初めてですが いつもブログ拝見させていただいています。
フジファブリック中毒の三人息子の母です。

昨日も小室浅間神社にお参りしてきました。

Musicの完成と世に出たことをお祝いしたくて コーラとお花を持ってお墓参りしたんです。

で志村くんの空気の満ちた通りを抜け 神社の前に来ると、人だかりが。

歯科に携わっているので木曜日にお休みのワタシは木曜日にしかお参りしたことがないのですが、いつになく人がたくさん。しかもテレビカメラ抱えた人まで。

お祭りかなぁ なんて思いながら これまたぎゅうぎゅうの駐車場に車を止めると…

クレーンが参道に!
鳥居を架け替えている様子。

おみくじをしたいという息子たちと売っているところ(?)へ行くと 職員の女性も心配げに様子を見守っています。

「鳥居 新しくするんですか?」
と 声をかけると

「ううん、それが…倒れちゃったの」

と。

けさまで雨と風が酷かったですもんねぇ〜
と返すと
それが原因ではないと…

本宮のある富士宮市民ですので 新聞にも載ってないし、ネットで調べても…
そうだ 先生ならなにかご存知では!と思い書き込ませていただきました。
長々とすみません。

投稿: さお | 2010.07.30 14:11

さおさん、こんばんは。
一昨日、職場のすぐ隣でもある下浅間に行ってきました。
たしかに鳥居が新しくなっていましたね。
どういう事情で古い鳥居が倒れたのかは知りませんが、
9月に60年に一度のコノハナサクヤヒメのお召し替え(御更衣)があるので、
それにも合わせて新しくしたのでしょうかね。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.08.02 19:14

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