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2009.12.20

ドン引き…

20091221_94218 日の藤波辰爾(辰巳)さんのお話の中で、あの必殺技ドラゴンスープレックスを初めて出した時のエピソードがありました。マディソン・スクエア・ガーデンでのWWWFジュニア初戴冠の試合ですね。
 御存知のように、あの試合はホセ・エストラーダ選手から、この危険極まりないフルネルソン式のスープレックスで3カウントを獲りました。あの技は本当にあの時初めて実際に使ったとのこと。それまでは、ゴッチさんのお宅にあった人形相手に何度も練習したらしい。しかし、その人形は手が短く、フルネルソンをするのも困難で、よくすっぽ抜けていたとか(笑)。
 それで、この試合の後、喜び勇んで控え室に帰ったら、なんか他のレスラーたちが「ドン引き」していたというのです。それほど危険な技だったということでしょう。それをいきなり出してしまった。それもタイトルマッチでやってしまった。そういうプロレス的事情なのでしょう。
 あの技を繰り出してしまった裏事情(と思われること)も、お話しされていましたが、とにかく、自分は喜び勇んで、みんなが祝福してくれるだろうと思ったら、控え室全体が凍りついたような「シーン」とした雰囲気になったいたとのことです。みんなの冷たい視線が…。
 のち、ドラゴンスープレックスは危険すぎるということで「禁じ手」にまでなりました。
 さて、全然関係ないけれども、かなり関係した今日のお話です。
 今日は、私たち夫婦はある英会話スクールのクリスマス会にゲストとして呼ばれました。我らが歌謡曲バンドのドラ息子(ドラム担当)が、そのスクールで働いている関係です。
 それで、6曲ほどクリスマス・ソングを披露したのですが、なんとなく会場の雰囲気が「ドン引き」していたように感じたのです(笑)。
 それはたぶん、ウチのカミさんがいきなりドラゴンスープレックスを出したからだと思います(笑)。
 ちょっとあの空気を説明するのは難しいのですが、えっと、たぶんこういうことです。
 なんというか、ウチのカミさんというのは、お調子者というか、ずうずうしいというか、厚かましいというか、傍若無人というか、そんな性格なんですよね。
 昨日のスネークピット・キャラバンの2次会でも、けっこう酒飲んで、それで素晴らしい諸先輩方を相手に、まったく臆せずベラベラ話しちゃうんですよね。いわゆるKYであるとも言えますし、ある意味プロレスラーとしていい素材である(?)とも言えます。
 バンド活動なんかしていても、どこで何をやろうと、そこにどんな人がいようと、相手がプロであろうとなんだろうと、全然緊張とかしないんですよ。ある意味すごい。
 一緒にやっている私としては、まあ助かることも多いのですが、反面時々「おいおい…自重しろ!」と心で思うこともあります。古語で言うところの「かたはらいたし」という感じ。すなわち「傍らにいて、こっちの心が痛む(恥ずかしい)」わけです。
 で、それを押しつけられる人たちは、気持ちが「ドン引き」になり、結果としてその場の空気もまた「ドン引き」になることがあるんですね。それでも、彼女はそんな空気さえも全然気にしません。
 今日は、英会話スクールの会でしたから、当然外国人の先生方もたくさんいますし、日本人の講師の方も英語教育のプロでいらっしゃいます。そういう所でたとえば英語の歌を披露する(それも寸前まで歌詞すら覚えていない)のって、普通に考えればかなりのピンチな状態というか、やりづらい状況じゃないですか。
 しかし、彼女は全然緊張しないどころか、ステージに上がった途端「ハ〜イ、エプリバディー!」みたいなノリになっちゃって、自分が単なるゲストであることも忘れ、英語でまくし立てるまくし立てる。そして、「リピート・アフター・ミー」みたいに、歌の歌詞の発音練習までさせちゃってる…笑。
 本人いわく、そうしてくれと言われた、とのことですが、さすがに外国人の先生にまで、「リピート・アフター・ミー」させちゃうのはどうかと…。遠慮というものがないのです。
 まあ、私は「ああまたやってる」程度にしか思わなかったのですが、生徒である子どもたちや、その親御さんたちは、「いったい、あの人は誰?」みたいな感じで、はっきり申して凍りついていました。微妙な空気になってましたよ(笑)。
 そりゃ、いきなり、出ていってあれはないよな…。つまり、いきなり知らない日本人がリングに上がって、ドカンとドラゴンスープレックス出しちゃったようなものですよ(笑)。お客さんや講師の先生方、みんな首折れちゃいましたね、きっと。
 で、そんなことを、会が終わって「ああ、楽しかった」とか言ってるカミさんに言いましたら、「そうか…」と少し反省していました(笑)。そして、あることに気づいたのです。
 今日は地元の大きなホテルのパーティールームでの演奏でした。いつもは路上やら店先やらでやることが多い我々としては、それこそMSG並みのゴージャスさじゃないですか。それで、彼女、勘違いしちゃってたみたいなんです。すっかり自分に酔ってしまって、自分が「ホテルのディナーショー」で歌っている気になってしまっていたと(笑)。おいおい!どうりで、今にもステージから降りて、各テーブルを回りそうな雰囲気になっていたはずだ。あぶねえ、あぶねえ…(笑)。
 ま、それにしても、我々のバンドはボーカルだけじゃなくて、みんなある意味厚かましいですよ。今回も練習ほとんどなし、リハなし、楽譜もなし、構成も確認せずいきなり本番ですから。それでもなんとかなっちゃうのは、ある意味プロ以上?名レスラー揃いということでしょうかね。
 ↓終わりの尺が全員違う…いったい誰が正しいのか?笑

 ところで、「ドン引き」という言葉、比較的新しい言葉です。もともとは映画のカメラ・ワークの用語だとのこと。ものすごい「引き」の絵ですね。
 「ドン」というのは「ドS」とか「ど真ん中」とかいう時の「ど」の変化形だと思われます。江戸時代には「どう因果」などと「どう」としても使われていました。「very 」とか「just」の意味ですね。語源はなかなか分かりづらいのですが、もしかすると「いと」かもしれません。
 いずれにしても、「ドン引き」させちゃいけませんな。しかし、藤波選手もそうですが、ある意味「ドン引き」させちゃうくらいのKYさがないと、一流になれないのかもしれません。「ドン引き」させる「何か」とは「常識破り」「怖いもの知らず」なものであって、それまでの日常を破るものなのですから(笑)。

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