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2009.12.24

クリスマス・イヴ…母性>父性

↓プリューガーさん
20091225_83744 リスマス・イヴ。昨日は冒頭あのようなことを書きましたが、実際は貴き実践者としてのイエス様は尊敬申し上げていますから、当然お誕生日は祝わせていただきます。聖なる夜。
 今年のクリスマス・イヴは南甲府教会の聖夜音楽礼拝にて奏楽の奉仕。先日八ケ岳で演奏した「来れ異教徒の救い主よ」を改めて演奏いたしました。ピッチの関係で、楽しみにしていたプリューガーのパイプオルガンとの共演はなりませんでしたが、聖なる夜にこのような形で美しく幸福に満ちた信仰に触れたことは、本当に私にとっても祝福すべき体験でありました。皆様、お誘いいただきありがとうございました。
 やっぱりカンタータなどの宗教曲は、そういう「時」と「場」で演奏しなければ意味がありませんね。いや、意味がないとは言いきれないけれども、一般のホールでコンサートとして演奏するのとは、全然気持ちが違います。もちろん、家でCDなどを聴くのとも全く違う。
 礼拝の最後にヘンデルのメサイアより「ハレルヤ・コーラス」を演奏致しました。やっぱり名曲ですなあ。ヘンデルはうまい。ツボを押さえまくっていますよ。やっぱり聴いても弾いてもあれほど高揚する曲はそうそうないですよ。ああいう西洋音楽での構築された高揚感と、キリスト教的信仰の高まりとの関係には、大変興味がありますね。日本の祭の高揚感とは明らかに違う。音楽が宗教を生むのか。宗教が音楽を生むのか。王仁三郎は「芸術は宗教の母」と言っていましたね。
180pxraphael__madonna_dell_granduca というわけで、とても幸せな聖夜を過ごさせていただきましたが、帰宅しますと、我が家でも近所のお宅と合同でささやかなクリスマス・パーティーが催されておりました。女子ばかり集まっているぞ。男は私だけ。少し場違いな感じあり。
 キリスト教は「父性」の方向から語られることが多いのですが、実際は案外母性的な温かさが重要なような気がしますね。今日の礼拝でも強く感じました。処女懐胎が事実かどうかなんていうことは置いておいて(今日の説教を拝聴しながら、男たるワタクシは「おい!ヨセフよ!それでいいのか!?お前は草食系男子の走りなのか!?」などと思いましたが…笑)、やはり良き実践者イエスを生んだのは確かにマリアであり、肉体的にも魂的にもマリアの母性がなければ、イエスはイエスたりえなかったと思うのですね。
 それなのに…特にプロテスタントの一部教派によるマリア否定ともとれる言動には、異教徒の私からしても非常に違和感を抱きます。イスラム教でもマリアは聖人としてとらえられているのに。ま、いろいろ事情があるんでしょうね、神学的に(神学は言葉の解釈に過ぎませんからね)。
 そうそう、日本では、遠藤周作が「母なるもの」で語ったように、隠れキリシタンにおいては、厳格な父「でうす」よりも、包容力のある「さんたまりあ」の方が人気があったとのこと。
 たとえばバッハの音楽やヘンデルの音楽は、どちらかというと父性的ですね。ルターはややマリアを軽視していたようですし、当時のドイツキリスト教のあり方からして(詳しくは知りませんが)、どうしてもそういう傾向にならざるをえなかったのでしょうか。
 そう考えてきますと、いわゆる厳格な父という近代日本での「虚像」も、実は明治以降キリスト教の輸入によって生まれたものだったのかもしれないと思われてきますね。全然日本古来じゃなかったと。日本男児や大和撫子なんて嘘っぱち。やっぱり男は草食系、女は肉食系でしょ、本来(笑)。
 というわけで、家ではまさにチキンを食いまくる肉食系の女子たち(おばさん含む)のパワーにすっかり気圧され、小さくなっていたヨゼフ…ではなく、ワタクシでありました。
 まあ、こうして今年も平和にこの夜を迎えられたわけで、それだけでも神仏に感謝すべきことですよね。子どもたちが元気、いや、女が元気なのがこの世のためには一番いいのです。アーメン。

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コメント

こんばんは!

>女が元気なのがこの世のためには一番いいのです

私もずいぶん前からそのように考えるようになりました。
日本では昔から「男の子には強くなれ」「女の子には優しくなれ」と行って子育てしていましたね。
それは私が思うには、ほっとけばさかさまになっちゃうから?(笑)
学校でも女の子が一歩リードしてるほうが、うまくいくのかもとおっしゃった先生の言葉が印象に残っています。

さらに地球規模でいうなら雌化してきているということを聞いたことあります。

話がすっかり変わりますが、今回の「大人の科学」はエレキギターですよ!
サイズはどうなんだろうウクレレ的?
そして四弦みたいですが。

投稿: あんりまー | 2009.12.25 19:34

今、志村君のニュースを見て・・
辛くて、こちらに来てしまいました。。
先生、もうご存知でしょうか。。
あまりにも、ショックで、どうしていいのか分からなくて、
すごく動揺しています。。
来年の7月、山梨県に行く予定でした。
神様はひどすぎます。。
記事の内容にあったコメントでなくて、ごめんなさい。
あまりにも辛くて、ひとりではどうしようもなくて。。
スミマセン。。  

投稿: ikuko | 2009.12.25 21:21

あんりまーさん、お返事が大変遅れ申し訳ありませんでした。
御存知のように、その後大変なことがありましたので…。
志村くんは、一見女性的でありまたが、感性は完全に男でした。
有る意味男の弱さを体現した天才だったのかもしれません。

ikukoさん、第一報をありがとうございました。
この夜のこと、まるで夢のように感じます。
毎年、クリスマスイヴになると思い出すのでしょうね。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2010.01.07 20:28

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