天龍・太宰・ジャズ・バスケ…
天皇誕生日です。おめでとうございます。今年は御即位20年ということもあり、特にめでたいではありませんか。
何度も書いてますが、なぜに日本人は異教の神の誕生日は祝うのに、天皇陛下の誕生日は祝わないのでしょうか!?私は昨夜(イヴ)は、しっかり日本酒呑んで御祝しましたよ(笑)。
いやあ、飲みすぎた。しかし私はしっかり早起きしまして、6時半からのNHKホリデーインタビューを観ました。ミスター・プロレスこと天龍源一郎さんのインタビュー。これが朝から泣けた!!
福井放送局、いい番組作ってくれました。いやあ、国家的祝日の朝に、公共放送から天龍のテーマ(サンダーストーム by 高中正義)がかかるなんて…。ハッスルや全日本プロレスの映像が流れるなんて…。もうそれだけでも感動の朝です。
「故郷の人々に支えられている…」そう言って目に涙をためている59歳の現役プロレスラー。あの長い長い沈黙が、本当にいろいろなことを語ってくれました。素晴らしい編集でした。テレビというメディアで、これほど「沈黙」が多くを語ったのは久しぶりではないでしょうか。うん、もう一度「七勝八敗で生きよ」を読み直そう。ビル・ロビンソン先生と組んで大切なことに気づいたと言います。ああ、一度お会いして天龍さんの生の言葉を聞きたいなあ。
さて、その感激を胸に、二日酔いの頭を抱えながら、私は散歩にでかけました。武蔵境の駐車場から、東に向かいます。向かった先には三鷹の街があります。
三鷹と言えば、太宰治ですね。禅林寺。去年の10月、とんでもないいたずらを仕掛けてきた太宰と、1年ぶりの再会です(笑)。今年は生誕100年。いつもより多くの花が供えてありました。
いやはや、昨夜からの流れもあってか、太宰、いろいろ訴えかけてきましたよ。鳥肌立ちまくり。太宰も、こうして二日酔いで三鷹の街を何度歩いたことでしょう。考えてみると不思議な縁がありますね、太宰とは。
来年度から私が勤めることになるであろう新設の中学校の校舎が建った場所は、「富嶽百景」や「律子と貞子」、「服装に就いて」に登場する旅館があった場所なんですよ。まさに「池のほとり」です。そこが自分の職場になろうとは…。
1年前のハプニングの舞台となった「三鷹市芸術文化センター」の地下で、ちょうど今日まで「三鷹市市制施行60周年プレイベント生誕100年記念写真展 太宰治の肖像」という展示をやっておりましたので、そちらも開館直後に観てきました。今まで見たことのない、貴重な写真がたくさんありましたね。意外に表情が豊かで健康的に見えました。でも、やっぱり年の割にふけて見えるかな。
記念にパンフレットとマグカップを買ってきました。マグカップは、来年度職員室で使おうっと。うちわはおまけにいただきました。「季節外れですが…」…たしかに(笑)。
さて、太宰の気配を連れたまま、私は三鷹の駅に向かいました。なんとも味のある街ですな。またゆっくり歩いてみよう。
次に向かったのは、赤坂です。先日浅草ジャズコンテストでグランプリを獲った我が校のジャズバンド部「ムーン・インレット・サウンズ・オーケストラ(MISO)」が、B♭というジャズ・バーで、日本大学のビッグバンド「Rhythm Society Orchestra」とジョイント・ライヴを行なうのです。先日の浅草には自分の演奏会のために行けなかったので、今回は絶対に行かねば。
会場は満員。学校関係者だけでなく、一般のジャズ・ファンや報道関係の方々も大挙押し寄せました。本当に注目を浴びていますね。生徒たちも、そして私たち関係者も本当に幸せです。
富士学苑高校も日大もそれぞれ、ジュニアとレギュラーに分かれての全4バンド。最後は共演。とっても楽しかった。大学生の演奏については、今までコンペティションやプロの講評がある場でしか聴いたことがなく、その時にはある意味私も厳しい言葉を使って批評をしてきたのですが、今回は純粋に楽しめました。これが本来だよなあ。やってる方も、聴いてる方も楽しいのが音楽、ビッグバンドの魅力ですからね。
高校生は高校生なり、大学生は大学生なりに、それぞれの「若さ」…良い面、悪い面含めて…が出ていて面白かったとも言えます。ジャズに限らず、音楽に限らず、その世代なりの表現や課題があって、それでいいわけですね。特にジャズは、年齢とともに深めることができる(すなわち身体性の関わる部分が比較的少ない)ので、彼らの将来への期待でワクワクしました。若いっていいなあ…。だって、歳をとってどんどんいい方向に行くわけですから、未来に楽しみしかないじゃないですか。
もちろん、私もまだまだ発展過程だと思っていますよ。なるべく長生きして、どんどん深めていきたいですねえ。最近、体の衰えが、プラスなこと、いいことだと思えるようになりました。若いと身体性が出しゃばりすぎるんで。
さてさて、続きましては…今日はイベントがめじろ押し!…、ええと、代々木で行われているレスリングの天皇杯にも行きたかったんですよね。復帰した山本聖子と伊調馨の試合、観たかったなあ…。
でも、今日はそれ以上に重要な試合があったんです。それは、また教え子たちの活躍の舞台であります。我が校の女子バスケットボール部の全国大会(ウインター・カップ)の1回戦があったのです。場所は東京体育館…おっとその前に、医学部目指して浪人中の教え子に調査書を渡す仕事もあった。千駄ケ谷の駅で待ち合わせ。そして、彼女も連れて東京体育館へ。
主力の日本代表選手が直前にケガをしてしまい出場できないという状況の中でしたが、よく頑張りました。なんとか1回戦を突破いたしました。バスケットボールというスポーツは、特に攻守の入れ替わりが激しく、また、休む間の少ない競技ですから、観ている方もハラハラドキドキ。ある意味、野球などとは違い、実力通りの結果が出やすい競技でもありますね。だから今日の対戦相手とは、実際に実力が拮抗していたということでしょう。
あいつら、いつもは教室で明るく楽しく接している生徒たちなんですけど、こうして全国のコートの上に立っているのを観ると、本当に全くの別人に見えますね。偉いなあ。
バスケットボールは、ある意味ジャズとは正反対で、身体性、身体能力の占める割合の非常に高いものです。スポーツの中でも、特にそういう傾向が強い。だからこそ、この若さ、この瞬間の輝きというのが美しさを伴うのでしょう。厳しい世界ですなあ…。
さてさてさて、最後のイベント、プロレス観戦(SUPER J-CUP)…と行きたかったのですが、さすがに体力がなくなり、また時間的に当日券を買うこともできず、断念いたしました。いやあ、もう充分お腹いっぱいですよね。早朝からものすごく濃い時間を過ごさせていただきましたから。
というわけで、武蔵境に戻り、車内でコンビニのお弁当を食べて、帰宅いたしました。ああ、疲れたけれど実に楽しい天皇誕生日でありました。さて、明日は仕事&教会で奉仕です。私も頑張ろっと。
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