『刑事コロンボ 「美食の報酬」』 (NHK BShi)
MURDER UNDER GLASS
録画し忘れた!残念。
というわけで、画像はノベル版の表紙。
今日は、午前中は来年開校の中学校の見学会。午後は八ケ岳へ飛んで、13日のコンサートの練習。長野の山の中の教会で意外な人に会ってびっくり。さらにもう一つ不思議なご縁の方もいらっしゃってびっくり。いやあ、世間は狭いというか、音楽って人を結びつけますねえ。
八ケ岳から帰ってくると、娘たちが一生懸命テレビを観ている。コロンボです。なんでもその前はウルトラセブンの最終回を観ていたということで、なんてウチの娘たちは「昭和」なんだ!ww まあ、こうして親子で何かを共有できるのはいいことですね。
で、そのコロンボが懐かしかった。私も中学生の頃観たんですよ。30年分くらいに観ました。
ワインにフグの毒を仕込む犯人。珍しくその方法が視聴者にも分からないという構成。最後はコロンボのワインにも毒が注入される…しかし、それはコロンボの仕掛けた罠だった。
なんか印象に残っていたんですよね。日本人が出てきたから。芸者さんも出てくるし、刺し身も出てくる。コロンボが箸で河豚刺しとか食べてるシーン、覚えてました。
まあ、そのシーンの日本文化がなんともステロタイプなジャパニーズで面白い。それにしても、あの芸者さんの弾く三味線の曲、ありゃなんだ?ありえない。ちょっとかっこいいぞ。微妙にロックしていたような…笑。
この「美食の報酬」、ストーリー的にもなかなか面白いのですが、今観るとマニア的にもいろいろ興味深いところがあります。
まず、監督さんがジョナサン・デミなんですね。「羊たちの沈黙」、そして昨年評判になった「レイチェルの結婚」の監督さんです。彼の若い頃の作品ということですね。
途中、登場する日本人のおじさん、名ハリウッド日本人俳優のマコ岩松(岩松信)さんです。私は「トラ・トラ・トラ」や「パール・ハーバー」でのマコさんの存在感が印象に残っています。「パール・ハーバー」では山本五十六役でした。マコさんは、アメリカ人の日本の軍人に対するイメージそのものだったのでしょうね。
で、彼の劇中の名前が、「オヅ」です。たぶん、ジョナサン・デミ監督の趣味でしょうね。当時のアメリカの監督さんは、ある意味みんな「小津安二郎」を通過していますからね。日本では「小津」という苗字は決してメジャーではありませんが、欧米の映画界では「ozu」は日本人の象徴でしょう。
犯人役も名優ルイ・ジュールダンです。当時57歳ですが、すごく若く見える。ヨーロッパ風の気品が、今回の犯人像に見事にマッチしていました。
さらに彼の秘書役として出てくるセクシーな女性、ピーター・フォークの実の奥さんだそうです。その頃はもう結婚してたのかな?リアル「ウチのカミさん」というわけですね。
というわけで、非常に見どころの多い内容でありました。コロンボの料理の腕前も見ることができましたし。レンタルで借りてきてもう一度観ようと思います。
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