内藤大助 vs 亀田興毅
いやあ、いい試合でしたねえ。ついこの前、久々に辰吉対薬師寺のビデオを見直して感動したばかりだったのですが、それを上回る興奮をおぼえました。
今日は朝からスポーツ(格闘技)観戦三昧でした。午前中は娘の発表会にちょこっと顔を出し、その後河口湖へ。そう、今日は河口湖日刊スポーツマラソン。全国から1万人以上のランナーが集まる大きなイベントです。
私の勤める学校では、前日に河口湖畔の清掃を行なったり、陸上部や野球部が設営や運営のお手伝いをしたり、ジャズバンド部が沿道で激励演奏をしたり、いろいろな面で協力しています。そんな関係からか、昨年は大会翌日有森裕子さんがわざわざ本校までお礼にいらしてださいましたっけ。
今年は知り合いの彼氏がフルマラソンに参加するということで、その知り合いをフィニッシュ地点までお送りしました。彼には内緒でゴールで出迎えるという算段です。あまりに多くのランナーが続々ゴールするので、果たして見つけ出せるか心配だったのですが、お見事出会えたようで良かったぁ…安心しました。
しっかし、皆さん偉いですね。私なんて前日に湖畔の清掃で4キロほど歩いただけなのに、もう足は痛いし、腰も痛いし(笑)。ひたすら純粋に「道があるから走るのだ」とおっしゃるそうですが、私のようなぐうたら人間とは、皆さんレベルが違うようです。ストイックだなあ。マラソンは自分との闘い。折れない心…まさに格闘技ですね。
午後はサムライTVで全日本プロレスの「武藤敬司デビュー25周年興行」をゆっくり観戦。好試合の連続に大興奮。ちなみに武藤選手はウチの学校の母体となっているお寺の檀家さん。ご近所さんです。
そして、夕方は大相撲千秋楽。結びの両横綱の一番は、先場所同様なかなかの迫力。白鵬も一歩一歩双葉山に近づきつつあるなと感心。
そして、夜はボクシングであります。
カミさんは一方的に内藤選手の応援に回っていました。子どもたちも内藤びいきだったかな。私は両選手とも好きなので、とにかくいい試合を!と思って比較的冷静に観ていました。結果として、両者のいいところが存分に現れた好試合となり、満足です。もちろん、判定に不服はありません。
亀田選手というか、亀田家についてはいろいろとバッシングがありましたけれど、やっぱり彼らなりにとんでもない努力を積み重ねているわけであり、どこにそんな親子、兄弟がいるのかといつも私は言っていたのです。もちろんランダエタ戦のようなショッパイ、あるいは痛い内容の世界戦もありましたけれど、それってどちらかというと、彼自身の責任ではなくマスコミやボクシング界の問題だったのでしょう。
あの試合からすると、本当に素晴らしく成長したと思いました。アウトボクシングの美しさというか、そう、なんだかとってもキレイに見えました。逆に内藤選手の方が雑に感じられた。ある意味亀田選手の横綱相撲だったように見えます。
いやあ、内藤選手も悔しいと思いますよ。チャンピオンもある意味完璧に自分の試合をしたと思います。しかし、それ以上に亀田選手の内容がよかった。結果として、まるで挑戦者の試合内容のように映ってしまった。ジャッジは最終的にはそういう部分を見ますからね。
とにかく、シロウトには想像できないような深い駆け引きや読み合い、そしてこの試合に至るまでの研究と精進が、ああいうハイレベルな緊張感と興奮を生むのだと思いました。結果として、TBS的な演出が空しく浮いていたのは面白かった。やっぱり格闘技は演出ではなくて試合内容なんですね。そんな当たり前のことを再確認させてくれました。
本当に両選手にはありがとうと言いたい。そして内藤選手、お疲れさまと言いたい。少し休んでください。また近いうちに、宮田ジムを訪ねてみようかな。猫ちゃんにも会いたいし(笑)。
亀田選手、もっともっと自らのボクシングを窮めて、美しいチャンピオンになってもらいたい。それだけの素質は充分持っていると思いますから。
最後に、今日一日を通して思ったこと…はたして、自分の人生には真剣な闘いがあるのであろうか!?これでいいのか!?自分。今からでも遅くないのかなあ。そろそろ、はったり・ちゃっかりのごまかし人生はやめた方がいいのでは…。
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コメント
この記事が、こんなところで紹介されていましたね。
http://news.cocolog-nifty.com/cs/article/detail/sports-200911301553/1.htm
投稿: AH | 2009.11.30 22:29
本当にいい試合でしたね。私、関西人とはいえかっての口の悪い亀田は気になりました。デビュー戦を見たとき
世界チャンピオンなんてとても無理と思いました。しかし、2戦目を見て驚きました。パンチング・スピードが眼に見えて向上していたのです。見た目の印象(ほら吹き)と違い、見えないところで大変な練習を積んでいるなあ。口上(見た目)とは全く異なるホントはまじめな子なんだと実感させられました。これは、関西支局のTV女子アナがインタビューに行かされる時かなり嫌がったり怖がったりしたのですが、インタビュー後の「思ったより素直でいい子たち」ということばで私の感覚がくるってないのを確信しました。人ってわからないものですね。今後、亀田も内藤も夫々ベターな道ベストな道を歩むことを祈りたいと思います。
投稿: rouba | 2009.12.01 02:17
AHさん、どうもです。
どうりで人がたくさん来ると思った(笑)。
向こうではずいぶん熱い議論が展開してますな。
いいんじゃないですかね、いろんな見方があって。
roubaさん、コメントありがとうございます。
私も仕事柄、若者を外見や言葉で決めつけないようにしています。
どの世界でも、あれだけ人を集められる、そして勝つということは、ちゃんとした日ごろの努力がなければ絶対不可能ですよね。
そして、格闘技の世界では、ああいうキャラづくりも大切ですから、結局賛否両方含めて、これだけ我々に語らせる亀田選手はすごいと思いますよ。
いろいろな意味でプロらしくなったと思いました。
内藤選手にも同じことを言えますね。
二人とも立派でした。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.12.01 08:21