乃木坂散歩
↓これらの写真はiPhoneで撮影
(けっこうトイっぽいんですよね)
本日は乃木坂にある「聖パウロ女子修道会大聖堂」において、カメラータ・ムジカーレのコンサートに出演してまいりました。
いつもたくさんのお客様に聴いていただくことができまして、本当に感謝感謝です。来年はとうとう当団体50回目の記念定期演奏会となります。すごい団体ですね。
演奏の方は、それこそ皆さんベテランでいらっしゃるから、緊張することもなく自然体で無難にこなしておられました。私もようやく最近全く緊張しないで演奏することができるようになりました。やっぱり歳をとるっていうのはいいものですな。経験が全て。
ところで、本番前、リハーサルが終わりまして、お昼を食べない私にはたくさん時間がありましたから、ちょっと周辺をお散歩しました。そう、昨日の記事で紹介した「二眼レフ」を持ってのお散歩です。
近くのコンビニでフィルムを買って、さっそく装填。これが案外難しい。パーフォレーションにカウンター用のツメがうまく引っかからない。結局最初の数枚はムダにしてしまいました。まあ、最初はこんなものでしょう。こういう不如意感がまたいいのであります。
まずは、聖堂の外に出ましたところ、堂内からのバッハなどとともに、お隣の方からなんだかピョエ〜という音が聞こえてきます。雅楽です。なかなかシュールな音響空間です。聖堂と高層ビルと森という不思議なマッチングとともに、まるで異次元空間のよう。そんな異次元を表現せんと、さっそく何枚か撮ってみました。ファインダーの写像が左右逆なので、最初はなかなか思うように動かせない。それがまた良い感じ。まさに非日常。
そして、雅楽の響きに導かれるように乃木坂を少し上ると、その音の源、乃木神社があります。そうですね、乃木さん夫妻の殉死なさった邸宅跡のお隣が乃木神社になっているのですね。
王仁三郎に言わせれば「ほんたうの存在を忘れ、自分に都合のよい神社を偶像化してこれを国民に無理に崇拝させたことが、日本を誤らせた。殊に日本の官国幣社が神様でなく、唯の人間を祀ってゐることが間違ひの根本だった」ということになるのでしょう。けれども、なんとなく分かるような気もします。乃木さん自身というより、乃木さんの心、大和魂が神様になったのでしょう。
今日は偶然、蚤の市をやっていまして、それがまた渋すぎた。明らかに山の民といった風情のおじさんが実にアヤシイ古いキューピー人形とかを並べています。思わず撮影してきました。ちゃんと撮れてるかなあ。シャッター、ちゃんと下りてるのかなあ。ある種の諦めの境地にならねばなりません。こんな気持ちも久しぶりですね。これだけでも、なんというか、一瞬一瞬への思い入れが現代的日常と違う。
ちょうど七五三の季節ということもあって、けっこう境内は賑わっていました。また、結婚式があったらしく、本殿前で集合写真を撮っていました。それをまた二眼レフでカシャッ!撮れてるのかなあ…。
あの若者たち、ここがどういう神社であるのか分かっているのかなあ。分かってないだろうなあ。イェ〜とか言って盛り上がってましたよ(笑)。そこがまた神道の良さでもありますが。生徒たちも、たとえば明治神宮がどういう神社なのか全然分かってませんからね。そういう私も若い頃は同様でしたが。誰も教えてくれないし。特に日教組の先生方はね(笑)。
その後、坂を下って、公園やら歩道橋やらで撮影してみました。明日写真屋さんで現像してもらいます。どういう乃木坂が写っているでしょうか。そうそう、今日のコンサートでもお話がありましたが、ここは「乃木坂」になる前は「幽霊坂」と呼ばれていました。心霊写真が撮れてたりして(笑)。
ちなみに同じ港区にある三田の幽霊坂は「森有礼」の屋敷があったので「有礼坂」と言っていたのが転じたとか…。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』(2024.08.12)
- ロベルタ・マメーリ『ラウンドМ〜モンテヴェルディ・ミーツ・ジャズ』(2024.07.23)
- まなびの杜(富士河口湖町)(2024.07.21)
- リンダ・キャリエール 『リンダ・キャリエール』(2024.07.20)
- グラウプナーのシャコンヌニ長調(2024.07.19)
「携帯・デジカメ」カテゴリの記事
- モノクロ現像を楽しむ(2024.01.29)
- Qiワイヤレス充電つきBluetoothスピーカー(2023.09.19)
- VRヘッドセット(?)(2023.06.30)
- エレコム VR用/3Dレンズ(2023.06.28)
- SwitchBot スマートリモコン ハブミニ(2023.06.09)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その3)(2024.08.15)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その2)(2024.08.14)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その1)(2024.08.13)
コメント
アタシも乃木神社の蚤の市行ったことあるー
会社が乃木坂だったことあるんですよ。
毎日、乃木神社の前通ってました。
よく結婚式やってるのを見てたから、乃木神社で挙式したいなーとわかかりしころは思ってましたよ。
あの蚤の市すごいですよね。もう9年程前ですが、誰が買うんだろーっていう細々したものが陳列されてたのを覚えてます
乃木坂好きでした
不思議な雰囲気な場所ですよね。
投稿: カオル | 2009.11.10 02:21
カヲルよ、元気か?
そうか、乃木坂、それも蚤の市を知っていたか。
東京の坂の上には必ずあやしいスポットがあるからね。
そういう目で見るとまた東京は味があるよ。
今度どこか案内してくれ。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.11.10 17:38
1度だけ乃木坂を歩いたことがあります。
大学1年の時、男数人で、赤坂あたりから広尾まで、ブラブラと散歩したときに、先輩から、「ここが乃木坂で、あっちが防衛庁。」とか言われた記憶があります。
あと、御茶ノ水駅近くにも、幽霊坂がありますね。
以前、秋葉原から神保町へ歩いて行くときに、時々通りました。なんだか人気の少ない場所でした。
東京には、幽霊坂がいくつあるのでしょうね。
投稿: kobayashi | 2009.11.10 21:50
kobayashiさん、どうもです。
あのへんってホントにいろんな妖しいスポットがあって楽しいですね。
やっぱり人が多いと「幽霊」も多いのでしょう。
幽霊坂巡りも楽しいかも。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.11.11 17:39