邪馬台国はどこにあったのか?
↓この盛り上がりに陳寿さんも困惑気味?
いきなりストレートなタイトルで自分でもびっくり。で、そんなの分かりきっているじゃん!と。答はただ一つ。「あなたの心の中にある」(笑)。
ふざけたこと言いやがって!と憤慨された方、ちょっと待ってください。実はこれって正解なんですよ。根拠は後でお話します。
最近ニュースで、奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡が、邪馬台国の女王卑弥呼の宮殿の可能性があると報じられましたね。大学のエライ先生たちもなんか興奮気味に語っていました。もちろん、近畿地方の大学の先生ですけどね。
ちょっと前には同じ桜井市の箸墓古墳が「卑弥呼の墓」だ!と興奮していた人たちです。どうだ!と言わんばかりのはしゃぎっぷりですね。そりゃそうだ。
第一、ああやってCGまで駆使して、建物の内部まで復元(?)して、それで「ここで卑弥呼が祭祀を行なった」とかまじめに言っていいんでしょうか。アニメ作品の脚本家じゃないんだから(笑)。もうはっきり言って学問ではありません。ファンタジーです。
もちろん、それはそれで「夢」があるし、物語万歳派の私としては楽しい状況ではあるんですが、いくらなんでもなあ…。
一方、九州にある大学の先生方は、みんな冷めきってました。当然です。そりゃそうです。
というか、どっちもどっちですね。第一、なんで畿内説と九州説しか問題にされないんでしょうか。私なんか琉球説や、エジプト説(尊敬する木村鷹太郎センセイ説です)あたりが好きなんですけどね。
そうそう、我が富士山北麓にもその比定地はあるんですよ。なにしろ、富士王朝がありましたからね。私はいちおう地元の肩を持って、富士北麓説を支持します!…っていうのが、関西や九州の学者さんの心境でしょう。ご当地物の一つというわけです。だから「心」。
ま、それはちょっと言いすぎというか、失礼でしょうが、多少は真相(深層)を突いているとも思いますよ。
だいたいですね、「魏志倭人伝」って何ですか?御存知ですか?そんなものありませんよ。「三国志」です。「ヤマタイコク」って何ですか?そんな読みの国はありません。またあの「無責任男」本居宣長翁の戯言の呪縛ですよ。
私、何度も書いているように、本居宣長センセイが好きになれないんです。ある面ではお世話になっているし、尊敬申し上げている面もあるんですが、こと「もののあはれ」論とこの「ヤマタイコク」論に関しては絶対許しません(笑)。
そう、私たちって、本当にいろいろな呪縛(それはだいたい学校で習うことなんですけどね)にとらわれています。心を「無」や「空」や「純」にして、ものごとに臨むのが非常に難しいのです。
で、そんな時、私はどうするかと言いますと、御本人に聞くことにしてるんです。だってそれが一番じゃないですか。
たとえば、枕草子の「春はあけぼの」については清少納言さんに聞きましたし(こちら参照)、「走れメロス」についてはもちろん太宰治さんに聞きました(こちら参照)。
もちろん、これって言い方としては冗談半分なんですけど、実は半分は本気なんですよ。だって、それしか真相を知る方法はないんですから。
私は霊媒師ではありませんが、しかし一方で、私の遺伝子(ゲノム)がどこかで、彼女や彼とつながっているのも事実ですから、そういうルートで聞くというのもありだと思うんです。
そんなことできるのか?
そうです。それが具体的には、つまり、先ほど書いた「無」「空」「純」になって、原点(原典)に立ち返ってみるということです。その比喩としての「御本人に聞く」なんですよ。
で、この「邪馬台国問題」を御本人にうかがってみようと、そういうわけです。そうしたら、こんな答が返ってきたんで、ちょっとそれを書こうかどうか、今とっても悩んでいます。ある意味ショックなんだよなあ、ちょっと予感はしていたんだけど…。え〜い、書いちゃえ!
陳寿さん曰く。
「ああ、あれね。あれはねえ、いちおう資料に従って書いたのよ。当時我が国では、東海上の国に関する伝説が流布していてね、ちゃんと書き物としても残っていたのよ。それを見て書いたわけ。だから、あれに間違いがあるとしたら、それは私の責任じゃありませんよ。だいいち、あの当時、その東海上の島国、今言うところの日本だな、あんなところへ行った人は、とりあえず私の周辺にはいなかったのよ。だから、言い伝えで書くしかないじゃんね。だいたい、私は魏の素晴らしさを記録しようとしたわけで、そんな東夷のことなんか、どうでも良かったわけ。なんとなくそれらしく、つまりちゃんとした国家らしく書いて、そいつが魏に朝貢したってことさえ表現できれば良かったわけよ。それは北夷も西夷もいっしょ。だから、あれは全部似たような感じでしょ。特に東夷、つまり倭なんてのは、ほとんど誰も知らないから、ああやって、北方や西方の異民族と同様に、いかにもエキゾチックな雰囲気を彼し出せれば良かったわけだから、今なんだか日本でエライ学者さんから在野の趣味人まで巻き込んで、私が書いたものの解釈を巡って侃々諤々やってるのは、なんとも面白いというか、いや申し訳ないとういかねえ…。だいいち、私はとっても大きな間違いを犯してしまっていたのよ。そう、その資料とした書き物が『臺』を『壹』と書き間違えていたのを、そのまま写しちゃったの。あれはねえ、当時の日本人たちが自らの国を『ヤマト』と呼んでいて、それを『邪馬臺』と漢字表記していたのの、書き間違いだったのよね。我々も漢字はしょっちゅう間違えるのよ。『臺』と『壹』なんか序の口よ。女王卑弥呼っていうのも、私も死んでから知ったんだけど、ヤマトに伝わっていた『ヒノミコ』伝承から勝手に作ったキャラクターだったみたいね。あれでしょ、今言うところの『アマテラス』と、それから弟の、なんだっけ、そうそう『スサノヲ』だったっけ、そのあたりの話が遠く大陸に伝わって、あんな具体的な話になっちゃったんでしょ。そういう例なんて、世界中いくらでもあるよ。なにしろ、当時はインターネットもなんもないからね。しかたないあるよ。最近、蓬莱山、今言う富士山ね、富士山の麓に残ってる、我が先輩徐福さんが書き残したという宮下文書ってのをちょこっと見たけどね、ずいぶんといい加減なこと書いてあったよ。でもね、立場を逆にすれば、私もそれとおんなじようなことしてたのね。しかたないね。それを真に受けちゃだめよ。それからねえ…」
と、まだまだ続いたわけですが、とりあえずここでやめときます。
夢を奪うようなことを書いて申し訳ありません。いや、これもまた、壮大な夢物語なのかもしれませんね。ただ、これはあくまでも、いわゆる「学問」ではありませんので、野暮なツッコミは入れないでください(と、私もまた陳寿さんと同様逃げる逃げる…笑)。
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コメント
前略 薀恥庵御亭主 様
御早う御座います。
18日早朝の・・・「しし座流星群」
の火球には感動しました。
いやぁぁぁぁ・・・
「星空」というのは・・・本当に
いいもんですね。
愚僧・・・
古代史全般「無知」であります。笑
世の中の・・・
大概の「意見」というものは・・・
「書いたもの価値 勝(かち)」
「言ったもの価値 勝(かち)」
だと愚僧は常日頃感じています。笑
なんでも かんでも
「考えたことを素直に表現する」
ことが人間の最大の魅力だと
考えているからです。
これを「第六感」とか「ひらめき」とか
「空想力」とか「預言」とか
様々な表現で古来より発表されています。
勿論 それが「真実」か「虚言」か・・・
愚僧にはわかるはずもありません。笑
えぇぇぇぇぇ・・・
愚僧も若い頃「素数」prime numberを調べて
おりました。
先日 NHKのテレビで「素数と宇宙との関連」を
放映致しておりました。
これも「放送したもの勝(価値)」ですね。笑
「とにかく表現(表明)することが」・・・
何よりも大切なことであります。
愚僧 あまり「御経」は詳しくありませんが
「インド哲学」などを考えれば・・・
「宇宙」も「邪馬台国」も「素数」も・・・
「富士山」もすべて「同胞」「同法」「同邦」
なのかもしれません。
合唱おじさん 草々
投稿: 合唱おじさん | 2009.11.19 09:16
合唱おじさん様、お返事が遅れて申し訳ございません。
そうですね。
いろいろ表現してみて、妄想してみて、結局一つの極点に収束していけばいいような気がします。
修行とは、実は考えつくし、表現しつくすことなのではないかと、最近思っております。
そうしないと、その先は見えてこないようです。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.11.21 16:39
前略 薀恥庵御亭主 様
御忙しいなか・・・
御返事 頂き恐縮致しております。
愚僧「古代史自体」よく わかりません。笑
すこし 長文の駄文になりますが・・・
私が・・・あれは・・・
大学棲× 大学生の頃でしたでしょうか・・・
「原田大六」先生の御著書を拝読し
その「誠実な御人柄」に感動した覚えが
御座います。
「古代史」も「近代史」も「現代史」も
結局 薬局 放送局・・・
その時代における「人間史」であることに
違いはありません。
もうそうなりますと「閉じた扉」の解決には
学者さまの「想像力」と「妄想力」
それから 「執着力」と「嗜好力」が鍵となる
と考えています。
これは総(すべ)ての「学問」に共通している
ことなのかもしれませんね。
まさに「好きこそものの上手なりけり」の
世界であります。笑
高校時代 数学の好きな「友人」から・・・
「自然数」「完全数」「社交数」「婚約数」
「神話数×親和数○」・・・
を教わりました。正に「数学道の数寄者」ですね。笑
愚僧には・・・馴染めませんでしたが・・・
これこそ「友愛」の精神でしょうか。苦笑
語呂合わせの「愛」つながりですが・・・
「幼児教育」に関しても・・・
「子供に無限の愛情を注ぐ」ことの出きる
御方様がおられます。愚僧は駄目です。笑
そんな尊い「先生様方」から御聞きしたのですが
①赤ん坊の時代は「愛情」が一番大切。
お母さんとの「スキンシップ」・・・
「抱っこ」に「おんぶ」に「ホッペにチュー」。
②学生時代は「友情」が一番大切。
「遊び」に 「ケンカ」に 「ほろ苦い初恋」。
③大人の時代は「人情」が一番大切。
「家族団欒」に「近所付合い」に「社会奉仕」。
このプロセスによって最終的に「感謝の境地」に
達する事が出きるといった内容でした。
これは・・・まさに「古代」より連綿として
受け継がれてきたことなのでありましょう。
本当に大切な事柄(ことがら)ですね。
愚僧の勝手な思いつきですが・・・
右脳には「世界人類皆兄弟」
左脳には「衣食足りて礼節を知る」
の想いが「古代より刻まれている」と感じている
今日この頃で御座います。笑
合唱おじさん 拝
投稿: 合唱おじさん | 2009.11.21 19:18
合唱おじさん様、こんにちは。
たしかに全ての学問には、ある種の自閉的な愛情が必要なようです。
オタク道も基本そういうものだと思います。
「愛」があれば、「事実」はどうでもいいのかもしれません。
「真実」があればいいのでしょう。
日本のリアリズムは、科学的なものではなくて、「脳内」のイメージです。
おっしゃる右脳と左脳の記憶こそ「真実」なのでしょうね。
それが今、科学やら経済やらに冒されているようにも思います。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.11.22 12:25