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2009.10.25

三者三様の勝利…リョート・飯伏・桜庭

20091025002 日、私は東京で3日、8日のコンサートに向けての最終練習だったのですが、練習中ずっと気になることがありました。
 それは、格闘技とプロレスの結果です。今日は応援する3選手の試合がありました。
 UFCのリョート・マチダ選手と、DDTの飯伏幸太選手、そしてDREAMの桜庭和志選手です。それぞれ全然違うタイプの興行ですが、男の真剣勝負という意味ではどれも同じ。結果として、3選手とも勝利しました。というわけで、今日は気分がよろしいのであります。
 リョート選手はアントニオ猪木さんの息のかかった選手であります。新日本プロレスのリングでデビューし、その後も猪木さんの闘魂を注入され、UFC98でエヴァンズ選手を破ってついにライトヘビー級のチャンピオンになりました。今まで総合格闘技15勝無敗、今回が16戦目ということになります。
 今回はきつい試合でしたね。ショーグンのローキックにそうとうやられました。判定は3-0で勝ちでしたが、お客さん的な視点からすれば完全に負けてましたね。ブーイングが起きていました。しかし、MMAではこういう試合もよくあることでして、そこがチャンピオンとして勝負にこだわらなければならない部分と、プロとしてお客さんを相手にしなければならない部分の兼ね合いの難しさです。あるいは総合格闘技の問題点でもあります。まあ、いい勉強になったでしょう。ぜひまた日本で試合してほしいですね。IGFに呼んでもらえないかなあ…。
2009102500000019spnavifightview000 さて、ある意味対極的な世界での闘い。DDTの後楽園ホール大会のメインです。なんと!あの飯伏選手はヨシヒコとタイトル戦をやったんですよ!
 えっ?ヨシヒコって誰って?ヨシヒコとは、端的に言うと「人形」です。端的に言わなくても「人形」です。プロレスの世界観、あるいは価値観をどんどん変えて行くDDTですが、ここまで来ると、本当にすごいと思います。
 かつてWWEで活躍した鈴木健想選手は、ホウキとでも名勝負を繰り広げられると豪語していました。そこがプロレスのプロレスたるところでありまして、もちろんこういう世界に拒否反応を示す方々もいらっしゃるというのもよくわかりますが、神事としての、芸能としてのプロレスという一面も研究している私としては、この「茶番(本来の茶番狂言としての茶番)」もまた立派な意味のあるものなのです。
 だいたいですね、人形(ダッチワイフ)相手に、24分もの間死闘を繰り広げ、お客さんを沸かせ、そして勝利するということが、普通可能でしょうか?ありえません。それこそMMAの選手では不可能でしょう。
 まだ映像としては観ていませんが、なんとなく想像はできます。この前のキャンプ場プロレスで、お話させてもらいましたが、本当に純粋な好青年ですよ。なりきる心を持っている。そういう意味では「禅」の世界にも近い男です。プロレス界の宝と皆が言うのもわかります。初代タイガーマスク佐山聡さんも、非常に高く評価しているとおり、彼の運動能力と格闘センスは最高です。さらにそういう「茶番」のできる人柄ですね。つくづくすごい男です。
20091026059 そして、最後に桜庭和志選手!今日の試合は最高でした。40歳になった彼ですけど、まだまだ若いもんには負けない。逆に老獪な桜庭ワールドを全開させてくれました。いや、老獪じゃないな。単純に「強い」のだと思いました。けっこうストレートな強さです。
 今年2月に彼を囲んでの勉強会に参加させていただきました。なんとも恥ずかしがり屋で人見知りするタイプの彼ですが、実戦式の講習になった途端、発散するオーラが変わったのを思い出します。
 桜庭選手は、本当に負けん気が強いんですよ。単純に負けず嫌いなんです。今日の試合でもそれがよく出ていたし、そこが彼の魅力であり、お客さんを沸かす部分なんですよね。
 今日の相手ゼルグ“弁慶”ガレシックはなかなかの強豪。桜庭マニアのウチのカミさんは、本当にヒヤヒヤしながらテレビ観戦していたようです。内心負けるんじゃないかなあ…と。
 しかし、結果はいかにも桜庭らしい素晴らしい試合内容での勝利でした。まず試合開始早々の片足タックルのキレが良かった。まさに見えない早さでした。そこからは一度つかんだ足を絶対に離さないあの姿勢ですね。そうとう顔を殴られましたけど、そこでの打たれ強さが彼の真骨頂。
 いや、打たれ強さというか、彼は殴られれば殴られるほど「むかつく!」タイプなんです。最近の総合の選手は顔を殴られると横を向いてしまい逃げ腰になるヤツらばかりなんですけど、彼は違いますね。もちろんガードはしますが、足を攻める姿勢は絶対に崩さない。解説の高阪さんや須藤さんは一度離れた方がいいと盛んに言っていましたけど、あそこで離さないのが本当の勝負師ですよ。まさに「マタギ」のしつこさ。狙った獲物は絶対に逃がさない。やられながらも徐々に追いつめていく。
 そういう姿勢が見えますから、お客さんも燃えますし、レフェリーも止められない。まさに「闘魂」ですね。試合後、「うるせえ!」と思っていたと言っていましたね。その心ですよ。やられながら気持ちは前に向かっている。そして、最後はヒザ十字でタップを奪う。どうもその前に弁慶の足を折っていたようですね。足を折られてもパウンドを続けた弁慶もあっぱれです。
 最近、DREAMはプロレスラーに頼る興行が増えてきていますが、結局そういう単純な勝負を超えた「闘い」を見せられるのはプロレスラーなんですよね。いいことです。当然です。いやあ、本当に素晴らしい試合でした。
 ちょっと思ったんですけど、あの例のヌル山の一件ですね、あれって相当「むかついた」でしょうから、再戦とかしてたら、マジでやっちゃったかもしれませんね。そういう怖さを持った男です、桜庭和志は。おちゃらけているようで、実は…という本当の男らしさですね。
 というわけで、三者三様の男の闘いっぷり、勝ち様に大いに刺激を受けた一日でした。よっしゃ、オレも常に前向きに闘っていくぞ!

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