『くし付きマユはさみ2way』 (貝印)
歴史的な政権交代よりも歴史的かもしれない。
うむ、これは画期的だ。
おそらく、縄文時代以来であろうと思われる人類の悩みがやっと解決しました(?)。
今朝、いつものようにNHKを観ていたら、私の好きな「まちかど情報室」で、「上手にカットできます」というのをやってました。
で、その二番目の商品の紹介で眉毛のカット用はさみの紹介がありました。すると、そばにいたカミさんが、「あっそれ、昨日買った!」と言って、まさにその商品を私に差し出したのであります。なんというタイミングの良さ。
私も40過ぎた頃から、自らの体の退化に気づくようになりました。老眼になるとか、記憶力が低下するとか、そういう予測していたもののほかに、まず最初に加齢による退化が見られたのは「毛」関係ですね。頭髪は剃髪しましたからそれほど問題ではないのですが、その他の毛ですね。いわば、きれいな草原が荒れだしたというか。
たとえば鼻毛ですね。41歳のバカボンのパパの鼻毛が見事に風にそよぐように、私の鼻毛も放置しておくと、いつのまにか鼻の穴から顔をのぞかせるようになりました。まさに長い鼻毛は「おやじ」の象徴ですね。
これは気づいた時に切ればいいので、それほど問題ではありません。だいいち鼻毛は長くなると、鼻の中がムズムズするので、バカボンのパパのようになる前に自然に切りたくなります。ちなみに近い内に「鼻毛カッター」を導入するつもりです。はさみで切るのもいいのですが、ちょっと手間がかかるので。
いや、「鼻毛カッター」導入にはちょっと躊躇する面もあります。鼻毛というやつは、ありゃあ案外難敵であるとも言えますよね。どんな屈強な大男でも、鼻毛を引っ張られる(あるいは抜かれる)と、涙がちょちょぎれます。いわば人間の隠れた弱点であります。「鼻毛カッター」というシロモノ、一見するとどうもその鼻毛を引っ張られるように思えますよね。もし何かの拍子に鼻毛を引っ掛けて、あのトルクで回転されたら…想像するだけで涙が出ます(笑)。
おっと、鼻毛の話だけで終わってしまうところだった。その他の毛です。眉毛についてはあとに取って置くとして、案外ショックだったのは「バイ毛」ですね。すんません、きもい話で。
女の人のパイ毛についてはよく知りませんが、男のバイ毛というのは、若い時は意外にきれいに生えそろっているものです。私もそうでした。ピンクの乳輪の周辺を繊細な毛が美しい左巻きを描いていたものです。それが、気がつくとですね、いつのまにかすっかり荒れてしまっていたのです。長さはバラバラ、太さもバラバラ、方向もバラバラ、全く美しくありません。
これはショックでしたね。別に誰に見せるものでもありませんが、自分の美意識がそれを許さないのです(冗談ですよ)。ついこの前、とうとう堪え切れずに、ハサミで切りそろえてみました。しかし、もともとがバラバラなキャラを持ったヘアーたちですから、長さを揃えたところでどうにもなりません。どうにもならないどころか、かえって不自然になってしまいました。失敗です。
おっと、パイ毛の話で終わってしまうところだった。で、今日の本題眉毛です。
長い眉毛というのは、世界共通で「長老」「仙人」の象徴みたいなものですね。すなわち極端に長い眉は「智恵」のシンボルであるわけです。しかし、そこに至るまでの中途半端な「長い眉」は、どうにもいけません。智恵どころか「煩悩」、あるいは「スケベ心」のシンボルのようです。
で、それが気になり始めたころから、私はハサミで眉を切りそろえるようになったんですね。3年くらい前からでしょうか。放置しておくと、案外早く一部の毛が長くなってくる。
いやはや、生徒には「眉毛の手入れなんてしてるヒマがあったら勉強でもしろ!」と言ってたくせに、自分がまさかこんなに真剣に鏡に向かうようになるとは(苦笑)。
しかし、眉毛をカットするというのは実に難しいですね。鏡を見てやるという難しさもありますが、眉毛自体がもともとそれほど長いものではないので、その微妙なカットがけっこう難しいんですよね。ちょっと切りすぎたりすると、とんでもなくカッコ悪くなっちゃう。
いやあ、生徒が命をかけて真剣に眉毛に青春をかける意味がわかりましたよ。たしかにこういう失敗の許されない緊張感というか、繊細な手先での作業というか、そういう精神的にも技術的にも「真剣勝負」するというのは、これは悪いことではありませんね。私は若い時は全然そういうのに興味がなく、眉毛なんか完全に放置してましたので、今になってこんな「マジ」を経験するはめとなっています。
その難しさとは、まさにその繊細さにあるわけですが、具体的に言うと、つまりコーミングしながらその一部長くなった毛の長くなった部分だけ切断するという作業ですね。これを鏡像の中でやらねばならない。それも左右両方であり、右ができたからと言って左ができるとは限りません。それで、今までも復元不可能な失敗を何度かしてしまったのです。
そんな複雜極まる整眉作業の強い味方が、この画期的なハサミです。これはすごい。コーミングしながらカッティングできるんですから。まさにかゆいところに手が届くという感じです。孫の手の発明はいつか知りませんが、それよりもエポックメイキングな発明だったのではないでしょうか。縄文人が知ったら泣いて喜びますよ。彼ら眉毛濃いから(笑)。
というわけで、これからはこれをカミさんに借りて眉毛を整えます。
しかし、一つ悩みが。どのタイミングで長髪ならぬ長眉にするか。つまり智恵ある長老になるか。これは難しいぞよ。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 不動明王の愛の荒魂(2023.11.28)
- 寝る子は育つ・寝ない大人は横に育つ(柳沢正史先生「睡眠」を語る)(2023.11.08)
- 松葉ジュースを作る(2023.11.07)
- 『松葉健康法』 高嶋雄三郎(2023.11.06)
- 芸術は宗教の母なり(虹と紅葉と)(2023.10.29)
「もの」カテゴリの記事
- MacBook Pro(M1 2020)(2023.10.31)
- ストラディヴァリの音の秘密が遂に判明!?(2023.10.24)
- ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラをテナー・ヴィオラとして使う(2023.10.20)
- Qiワイヤレス充電つきBluetoothスピーカー(2023.09.19)
- アンリ・カサドシュ 『(J.C.バッハ風)ヴィオラ協奏曲ハ短調』(2023.08.16)
コメント
私もそれもってますよー
左利きの人用もあったりして、人にやさしい製品ですね★
先生が仙人みたいになったら…
ついに悟ったのかなっておもっちゃいますねー
投稿: バイト連敗記録保持者 | 2009.09.18 23:28
うわぁ、世界的に有名な方からコメントが…笑
ついに悟った、じゃなくて、もう悟ってるよ。
なんちゃって。
記録更新期待してます。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.09.19 09:04
痛い日記を消したものです。
鼻毛が巻き込まれる…というのは私も危惧していたところですが、そんなことはまったくありません!
一度手にしたら、手放せない。
お求めやすい手頃なお値段となっております。
一家に一台、鼻毛カッター。
何だろうこの宣伝
投稿: 鼻毛カッター愛用者渡辺 | 2009.09.21 23:31
鼻毛カッター愛用者だったのか…。
女性でも使うんですね(笑)。
なんか悲しいような、嬉しいような。
ちなみに電動ですか?
それとも手動式ですか?
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.09.24 21:33