小学校の運動会 2009
今日は娘たちの通う鳴沢小学校の運動会。以前こちらにこの村の運動会の本質について書きましたね。これは単なる運動会ではなくて、純粋な「祭」です。写真はご神体富士山と稚児の舞(+万国旗!)。
私は今日は仕事だったので、途中親子競技だけ参加して、ぎりぎり父親としての、そして村人としての義務を果たしたかな。
繰り返しになってしまいますが、こういう「運動会」という行事は日本独特のものです。外国の方々からすると、とんでもなくミリタリー・ファッションに見えるというこの祭ですが、今回もまた私は感動してしまいましたね。
2年前に書いた祭事としてのあり方はもちろん、やはりこうした「お仕着せ」の様式感というのが催す格別な感慨というものも否定できません。これこそ実に日本的と言えます。
今回も遠くからわざわざ孫たちの姿を見に来た私の父は、戦争の体験やら何やらから、このようなミリタリー・ファッションに抵抗を感じ、児童の自主性と個性を尊重した競技はできないものかと言っていました。それも分かるのですが、逆に私などはこうした大人の管理下に子どもが統制されている様子に、純粋に感激してしまうんですね。
いや、それは教育とか、政治思想の次元の話じゃありませんよ。つまり、村人たちが連綿とつないできた伝統行事が、多少は時代に合わせつつも、今年もちゃんと受け継がれたという安心感というか、そうですねえ、やっぱり村全体の一体感というんでしょうかね、そういう総体が私に与える感動というものがあるんですよね。
もしこれが、突然今までの伝統をかなぐり捨てて、全く違うスポーツの祭典になったり、単なるお遊戯会になったとしたら、必死に場所取りをして(それが運動会の第1競技とも言われる!?)、豪華弁当を作って酒を飲んで祭を盛り上げるお囃子連中は、どこか満足せず不安すら感じることでしょう。
民主党の支持母体である日教組の力が強まって、たとえば徒競走やリレーに順位をつけなくなったり、危険だからといって組み立て体操を廃止したりしたら、それこそ日本の伝統の継承は不可能になってしまいうでしょうね。ま、そんなことになるほど田舎の村の伝統はヤワじゃありませんから、全然心配してませんけどね。
さて、先ほども出た「組み立て体操」ですが、今年の演目のテーマは「村の水文化」でした。これはなかなかいい内容でしたね。これもまさに伝統、物語、神話の伝承でした。
この富士山麓の溶岩地帯の小さな村の、厳しい水事情については、こちらに書きました。その苦難の歴史と、龍神への祈りと感謝をテーマにした5、6年生の組み立て体操は、その歴史を知っている村のお年寄りたちにとっては、特に感慨深いものであったでしょう。
学校というある種保守的で懐古趣味的な場所は、もしかすると、こうした文化継承の最後の砦なのかもしれません。昨日も書いたように、そこは「聖域」なのです。特に田舎の小さな学校はそうでしょう。カミさんの生まれ育った秋田の山村では、分校の統廃合などが進み、そうした文化継承のサンクチュアリーがどんどん消えていっています。それは何よりの哀しみだと言います。
そう学校という施設が、単なる教育の現場というだけでなく、ある意味でムラの鎮守の森のような機能を果たしているんでしょうね。そして子どもたちは神様。
そうすると、私のような先生というのは、神を祀る宮司や禰宜みたいなものでしょうか。変な意味でなく、そういう意識をもって、家の宝、村の宝、国の宝にしっかりご奉仕してければならないのかもしれません。
ちなみに今日、ウチの宝たちは、全てに全力投球でよく頑張ってました。気合い入りまくってましたね。特に下の方の宝はですね、リレーで見事に靴が脱げまして、会場を盛り上げてました。やるな(笑)。父親に似たのか、母親に似たのか?ここにも文化は継承されている(笑)。
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コメント
guccy 宮司さま
黄金色のススキの穂が棚引く青空のもとで、鳴沢聖域
でのお役目、ご苦労さまでした。
ご神宝を磨かかれている日々ですね。
本日の山麓の波動は凄かったです。
大龍神様が現れておりました。
その龍神様への感謝がテーマの組み立て棒をされていたとはね。
大感動ものです。
お知らせくださいまして、ありがとうございました。
投稿: むい | 2009.09.06 23:01
むいさん、こんにちは。
いやあ、そうでしたか。
龍神さまもお喜びだったと思いますよ。
とってもいいお祭りでした。
子どもはいいものですね。
神様と直接対話できるようです。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.09.07 12:35