『みるく菩薩』 @ 富士ミルクランド
↓click!
今日はいい天気でした。カミさんがテニスの試合に行ってしまったので、1日子どもたちとまったり過ごしました。昼過ぎ、ちょっとどこかへ行こうということで、近所の姉妹も誘い、女の子4人を連れて朝霧高原の「富士ミルクランド」へ。
ミルクランドは比較的よく遊びに行くところです。5年前にこんなふうに書いてますね。あれから経営母体が変わったり、まあいろいろあったようですけれど、今日もかなりの数の家族づれで賑わっていました。
ちなみに5年前に「ミルクランドの臨時駐車場の一つになっています」と書いた例のオウムの本部跡は、今では「盲導犬の里 富士ハーネス」になっています。
さて、今回初めて見ることとなったすごいモノがありました。それが「みるく菩薩」です。「みろく菩薩」じゃありませんよ、「みるく」です(笑)。
もちろんシャレでしょう。こういう神仏をも恐れぬ、いや、神仏をもネタにしてしまう、いや自らの趣味で新しい神仏を作り出してしまう日本人というのはすごいですね。考えてみれば、日本の八百万の神なんてのは、みんなだいたい個人的な事情で作られたものばかりです。いいですねえ、ニッポン。
なかなか立派な石像だったのですが、そこに添えられた言葉がまた面白かったので、ここに記しておきます。
巨乳願望、恋愛成就、健康増進
家内安全、商売繁盛、地域活性
一触即益!Touch me!
『みるく菩薩』
みるく菩薩は、富士宮市地域力再生総合研究機構の「乳(ニュー)ディール政策」により、新たな観光スポットの創出を目指して建立されたもので、富士山の恵み、地域愛の化身です。あなたも触って愛を感じて下さい。
どうですか。なかなかセンスでしょ(笑)。私もしっかりタッチしましたから、きっと巨乳になれるでしょう。しっかし、「巨乳願望」が最初に来るっていうのが最高だな。富士宮みるく学会って何の研究してるんだろ。
ところで、私も富士宮みるく学会に負けず劣らずの謎の存在ですから、このみるく菩薩を拝みながら、いろいろと妄想してしまいましたよ。
まず、「みるく」の元になったと思われる「みろく」。こちらにありますように、出口王仁三郎が目指す理想郷が「みろくの世」です。そして、その象徴は天教山たる富士山であるとも言えます。そこに「みるく菩薩」が出現したとなれば、きっと「みろくの世」到来も近いのではないか…笑。まずは「みるくの世」の実現を図りましょう。
それから、牛に乗った神仏と言えば、「天神様」ですね。富士北麓の明見には桑原一族が住んでいます。桑原氏は道真公の末裔でしょう。「くわばら、くわばら」っていうやつですね。
それ以外の、牛に乗った神仏と言うと大威徳明王が有名でしょう。六面六臂六脚のちょっと怖い神様です。大威徳明王は阿弥陀如来、文殊菩薩が人々を導くためにあえて怪物のような外見になって現れたとか。
牛頭天王もたまに牛にまたがってますね。スサノオと習合していることも多い牛頭天王。そういう意味でも王仁三郎や富士山と微妙に縁があるとも言えます。
それから、なんと言ってもシヴァ神ですね。破壊神。ヒンドゥーの神ですから、それは牛にも乗ります。そう言えば、オウム真理教では、シヴァ大神を最高神としていましたっけ。あれはヒンドゥーのシヴァとは違うらしいのですが、ミルクランドのすぐ近く、上九一色の第7サティアンで、サリン製造のプラントを隠していたのは、巨大なシヴァ神像でした。なんとも因果な話ですな。
ま、そんなことも何も考えず、こうして能天気で平和な仏像を作ってしまう妙なパワー、それこそが日本独特の再生力なのでありましょう。私はけっこうそういうノリ好きです。
ぜひ、皆さんもタッチしに行ってみてくださいな。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 『禅語を生きる』 山川宗玄 (春秋社)(2023.03.01)
- 仲小路彰 『昭和史の批判史』より「二・二六事件の本質」(後半)(2023.02.28)
- 仲小路彰 『昭和史の批判史』より「二・二六事件の本質」(前半)(2023.02.27)
- 仲小路彰 『昭和史の批判史』より「二・二六事件」(2023.02.26)
- 臨時特別号「日刊ニャンダイ2023」(2023.02.22)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 上野公園にて花見(2023.03.20)
- 善光寺にてお数珠頂戴〜阿弥陀様降臨(2023.03.19)
- 尾山神社とニギハヤヒ(2023.03.18)
- 『RRR』再び!(2023.03.14)
- 東日本大震災から12年〜最大余震はこれから(2023.03.11)
コメント