キャンプ場プロレス 2009 (DDTプロレスリング)
↓試合後の大社長と我が教え子
昨日のリアル小学生による運動会に続き、でっかい小学生(?)による凄まじい神事を体験!
先日、両国国技館興行を大成功させたDDTプロレスリングのキャンプ場プロレス第2弾。ピーターパンたちによる史上最大にして史上最高におバカなキャンプ場プロレスに、家族で参戦してきました。
いやはや、昨年もすごかったけど、今年はそれを大きく上回るクオリティーではありました…。
昨年も書きましたとおり、この神事の中心人物は私の教え子です。あの謎の双子の担任をし、あのように育ててしまったのはワタクシです。皆さん、本当にすみません(笑)。
いやあ、個人的にはとっても嬉しいですよ。プロレスとお馬鹿という、私の教育の中心にある2本の柱を見事に学び取り、こうして実際に世間(世界)を巻き込んで活動してくれているんですから(泣)。
とりあえず、こういう内容でした。まずは、タイトルとカードから。
『ネイチャーランドオム29周年記念大会 キャンプ場プロレス~両国の後はネバーランドへ行こう…本当はネイチャーランドだけど~』
高木三四郎&HARASHIMA vs ケニー・オメガ&飯伏幸太 vs 中澤マイケル&伊橋剛太
(エニウァア・フォール 3WAYタッグマッチ)
実際の試合…いや奉納の内容については、もう私は語れません。すごすぎた。ちょっと引いちゃう(ついていけない)くらい。
というわけで、昨年に続き、非常に詳細にレポートしてくれているぐりふぉんさんのブログや、今年初めて参戦したというKAYさんのブログを引用させていただきます。ぜひご覧下さい。KAYさんのブログの方には非常に上手に編集された動画もありますので、ぜひぜひ。皆さんも大いに驚き、そして呆れてください。これを生で観た私たちの興奮がお解りになるでしょうか。
考えてみれば、まず日本のチベットと言われる(?)山梨県の道志村に、この6人がいること自体ありえない超常現象です。2週間前、両国で9000人近くの人々を熱狂させた神がこの山村に降臨し、そして200名の村人(実際はバスツアーなどで都会からいらしている方がほとんど)の前で、自然と戦いながら舞う。これはおおげさでなく世界的な民俗学や人類学の見地からしても、非常に稀有な祭です。
途中、神のボス(大社長)が自ら叫んでました。「これはプロレスじゃない!と誰か言ってくれ!」。私もそう思います。私の関わっている他方のプロレスリング伝承者たちからすれば、これはとんでもない茶番であり、プロレスを汚すものであるかもしれません。しかし、私はそれだけではない「何か」をいつもDDTには感じるのであります。ものすごく共感する自分がそこにいるのです。
そこがプロレスの奥深さであり、裾野の広さであると思います。本来神事であった相撲がかつて持っていた非日常的祭祀空間と時間がそこにあります。
木石と肉体の呼応、媒体としての「火(ファイアー)」や「水」の乱舞。冗談抜きで、私は、古代にはこういう儀式が行なわれていたのではないかと感じました。こういう、非近代的な「モノ」…そう、モノノケたちのエネルギーの凝縮と発散が、現代の日本には欠けているのではないか。
そして、さらに興味深いのは、そうしたマレヒトが、祭の後にはこちら側にやってくることです。これは、たとえばなまはげなどでも見られることなのですが、今回もまた、試合(?)のあとの宴では、それぞれの選手が私たちのテーブルを回ってくれて、そして我々と同じレベルで会話をしてくれるのです。
今日はそちらの感想を書きましょうか。常人に還った(元)神様たちとの会話も実に楽しいものでした。今日はたまたまDDTの熱烈なファン(おっかけ?)の女性グループのテーブルにお招きいただきましたので、それはそれは熱い熱い雰囲気の中でのコンタクトと相成りました。ちょっとレスラーの皆さん、圧倒されてたかな(笑)。お疲れのところ申し訳ありませんでした。
まず最初にいらしてくれたのはHARASHIMA選手。彼の笑顔は本当にさわやかでステキですね。今回初めての参戦となりましたが、自称本家ネイチャーボーイは、蛇を凶器に使えなかったことを本気で悔しがっていましたね。たしかに蛇は神の使いですからねえ。残念でした。
続いてケニー・オメガ選手と中澤マイケル選手。なんだか面白かったというか妙なシーンがあって、私は爆笑しちゃいましたよ。英語が堪能な(アメリカの大学でスポーツ科学のマスター取得)マイケルがケニーの通訳役をしてくれたのは、まあ当然といたしまして、なぜか、ウチのカミさんとマイケルが英語で話し始めて、なんだかいつのまにかマイケルの英語をウチのカミさんが通訳し始めたんですよ。おいおい!お前ら日本人同士だろって。普通に二人とも日本語話せば、オレたちにもフツーに通じるだろ!って(笑)。なんともへんちくりんなグローバリズムを見たような気がしました。ここはどこ?って感じ。
次は飯伏幸太選手と伊橋剛太選手。微妙に名前は似ているが、キャラは全く正反対なお二人。いいペアですね。飯伏選手は、今回もまた不完全燃焼だったようで、やりたいことの30%しかできなかった!と笑顔で言ってました。たしかに疲れた様子も見せず、いつもより多少饒舌だったような気がします。まだまだ無限の可能性を感じさせましたね。伊橋選手「汁レスラー」のTシャツを堂々と着用していらっしゃいましたけど、彼の才能と存在の重要さを私は痛いほどわかっているつもりです。神話にもああいうキャラいるもんなあ。
途中、ウチのテーブルには松井レフェリーもいらしてくださいました。私も密かに大好きなんですよ、彼のこと。やはり彼が試合を作る部分が大きいですし、いや、それ以前に会社全体を作っている部分も大きい。そんなチラ裏話も聞くことができました。いやあ、一番疲れたのはもしかして松井さんだったかも。
最後は高木三四郎大社長です。まあ、とにかくお疲れさまと。ビアガーデンあたりから、ものすごいスケジュールでしたからね。社長業だけでも大変なのに、レスラーの先頭に立って「おバカ」なことができる高木社長は、本当に立派ですし、魅力的な人間だと思いました。やっぱりカリスマ性がありますね。結構繊細なんじゃないかな。大自然での奉納神事プロレスということで、私の地元というか、日本のご神体である富士山山頂でのプロレスをやりませんか?とお誘い申し上げました。「いいですねえ!」とおっしゃってましたが、まじで実現しちゃいましょうか?社長は特に息が切れると思いますけど(笑)。
あと、ちょっと飯伏選手とはナイショの仕事の話もしました。これはどうなるかわからないので、まあお楽しみということで。
ま、こんな感じで、最初から最後まで、大いに楽しみ、驚嘆し、戦慄し、自らも自然と闘った素晴らしいイベントでありました。来年オム30周年ということで、社長曰く「30年の歴史に終止符を打つ!」ような大会にしたいとのこと(笑)。いったいどうなってしまうのでしょう。
とにかく、レスラーの皆さん、そして、我が教え子の二人、関係者の皆さん、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。来年もぜひ参戦、参拝したいと思います。
最後に、双子くんにもいちおうお疲れさまを言いましたが、実際一番大変だったのは、彼らの弟くんと、そしてお母さんだったのでは…心からねぎらいの言葉を送ります。お疲れさまでした。
ちなみにウチの娘たちはモノノケが怖いのか、母親に弓矢を作ってもらって武装し、ずっと最前線から離れて隠れていました(笑)。ま、それも勉強でしょう。現代においてなかなかこういう勉強はできませんよ。ヴァーチャルなゲームの世界じゃ絶対に望めない立派な教育だと思います。なんちゃって…いやマジで。
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コメント
偶然見つけてしまいました

昨日 宴をともにさせていただいた
テンション高い女子その1です
富士山頂プロレス実現するとよいですねー
今から体力づくりはじめなくっちゃ
またぜひぜひ会場でお会いできることを楽しみにしております
投稿: ぢゅ。 | 2009.09.07 15:15
ぢゅ。さん、どうもです!
大社長のmixiでもニアミスしてますね!笑
いやあ、楽しかったっすねえ。
女子軍団のパワーには恐れ入りましたよ。
これからもDDTを応援していきましょうね!
プロレスはいいなあ…。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.09.07 21:11