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2009.08.19

第24回 都留音楽祭4日目

36370638_656123604 やあ、すごい、素晴らしい一日でした!
 毎回自分にとっては正念場となる音楽祭4日目であります。特に夜のパーティーでの宴会芸に関しては、毎年実は大変なプレッシャーであります。
 結局ワタクシ率いる「山口組」の芸は、今回はこの写真のような状況になりました。なんだこりゃ?ww
 その話は最後に書くとしまして、今日の一日を振り返ってみましょう。
 まず、午前中は相変わらず楽譜づくり。その合間になぜかパソコンに入っていた中川翔子(しょこたん)のDVDを少し観まして、あまりの素晴らしさに感激。特にお客様のコスプレぶりにはやられた(笑)。
 まあ、私にとってはバロックとしょこたんは全く同じ文化現象に見えます。ともに貴族文化です。もちろんこんなこと言っても誰も理解してくれないでしょうね(笑)。
 お昼はいつものとおり、司会業です。ま、普段人前でしゃべるのが仕事ですから、比較的こういうのは得意と言えば得意です。回数を重ねてますしね、慣れてきたというのもあるでしょう。
 今日はですね、実は自ら演奏する機会もあったんです。最近売り出し中のソプラノ冨山さんの伴奏でヴィオラをやらせていただきました。曲目はバッハの農民カンタータからアリア。フルートは中村先生、ヴァイオリンは渡辺先生と、なかなか贅沢な布陣。私にとってもなかなかない機会です。楽しく演奏させていただきました。ありがとうございました。
 司会をしながら演奏というのも、なかなか面白いですよ。自分で自分に「ありがとうございました〜」とか言うわけですからね(笑)。
 午後は渡辺慶子先生のヴァイオリン・クラスにお誘いいただき、ワークショップに参戦。まずはヴィオラでビーバーの渋い曲をやりました。ビーバーの時代は中音部が充実していて独特の響きがしますね。対位法的にも新しい試み満載で(というか、そればっかり?)なかなか面白い。後半はマリーニという作曲家の不思議な合奏曲のファースト・ヴァイオリンを弾かせていただきました。それも、渡辺先生のヴァイオリンをお借りして!いやあ、いい音するなあ。18世紀の楽器でしょうか。倍音が美しい。自分で自分の音に酔ってしまった(笑)。
 さて、ワークショップが終わり次第、すぐに全体アンサンブルの最終練習に。今年は(も?)最後の最後まで曲が決まらなかったりしまして、皆なんとなく苦戦している模様。まあ、こうした背水の陣力(?)というか、まあ結局「ハッタリ力」でしょうかね、そういうものって、特にこれからプロを目指す人にとっては重要なものになりますから、いいんじゃないでしょうかね。なかなか貴重な経験でしょう(笑)。それでも、明日の本番にはなんとか形になるから、皆さんすごいですよ。
 さあ、夜のコンサートはウイグルの音楽と、ソウルの合唱団によるバロック音楽。両方とも「東洋古楽」と言えるのかも。
 いやあ、ウイグルが良かったなあ。騎馬民族のリズム感。やはり特徴的というか、日本人にもなじみのあるのは8拍を3・3・2に分けるあのリズムですね。能の謡の「大ノリ」で現れるあれです。あの譜割りは実は東洋的なんですよね。萌えます。いや燃えます。踊りも良かったなあ。重力に逆らわないところは、やはり東洋的です。まあ、バロックダンスも実は沈む方が重要ですから、重力に従順だと思いますがね、私は。
 ソウルのみなさんも、本当に美しい声とアンサンブルでお見事でした。今、韓国では古楽がブームのようです。日本に遅れること20年くらいでしょうか。15年くらいかな。とにかく最近優秀な演奏家やグループがじゃんじゃん出てきています。日本人が演奏旅行や指導で渡韓することも多くなりました。彼らもパワーありますし、それこそ騎馬民族の血が流れていますから、三連譜のリズムや3拍子に強い国民ですからね。ジーグとかうまそうです。
 さあ、そんな充実のコンサートが終了し、いよいよクロージング・パーティーです。ある意味この音楽祭のメイン・イベント!
 いやはや、今年は例年を上回るクオリティーの高さ。すごすぎました。詳細はとても書けませんが、とにかく素晴らしかった。講師の先生方の大奮闘(大噴湯?)ぶりは、いつものこととは言え、さすがに驚きでした。
 これは素晴らしい教育にもなっていますよ。特に若手の受講者にとっては、いい勉強になるでしょう。プロを目指すなら、ここまでやれ!と(笑)。いや、マジで大切なことですよ。
 特に海外ソリスト講師のルーファス・ミューラーさんの、あのプロ根性というか、エンターテイナーぶりというか、マルチ・タレントぶりというか、あれには大笑いしながら、感動すらしてしまいました。超一流の方というのは、やはりああなんですね。素晴らしい。全てに全力投球。頭が下がります。特におとといの、あの素晴らしいリサイタルやレッスンの様子を拝見、拝聴してからのこれですからねえ。参りました。
 その他の写真などは、楽器・調律・ステージングの強力スタッフ梅岡さんのブログをご覧くださいませ。
 さて、ワタクシめの今回の宴会芸でありますが、まあそこそこウケたんじゃないでしょうかね。ホッとしました。
 いやあ、実は毎年すごい重圧なんですよ…なんて、毎年書いてますけどね、今年は珍しく数カ月前に「これをやろう!」というものが決まっていたので、実はいつもよりかなり楽だったんです。
 昨年いちおう好評だった(?)マトリョミンは使うとして、なんか効果的な曲はないかなあ…となんとなく思っていたところ、最近娘たちがハマっている刑事コロンボのテーマを聴いて、そうだ!これじゃん!と思ったのが、3ヶ月くらい前。それ以来練習に練習重ね…るわけはありません。だいたい、マトリョミン嬢自体が行方不明で、昨日ようやく発見されるという有り様。
 ま、イメージ・トレーニングだけはちゃっと毎週放送を観ながらやってきたので、なんとかなりましたよ。
 そして、なんと言っても、このようなくだらない企画に積極的に(?)協力してくれる皆さんに感謝しなくてはなりませんね。まあ、このソウソウたるメンバーを見て下さい。世界に出しても恥ずかしくないですよね。

 フォルテピアノ 小倉貴久子
 フラウト・トラヴェルソ 中村忠
 胡弓 渡辺敏晴
 チェロ 武澤秀平
 マトリョミン 山口隆之

 まあ、すごい編成ですね(笑)。どのような音になったかは…ナイショです。でもなかなかいい響きだったと思いますよ。本当に皆さん、ありがとうございました。こんな素晴らしい方々に協力していただけるワタクシは幸せ者です。特に世界を代表する、そしてとってもマジメなキャラな小倉さんに共演していただけるなんて…感無量であります。
 と、こんな感じで、恐ろしく充実した一日でありました。音楽三昧。楽器をやっていて良かったなあと思える至福の一日でしたね。感謝感謝です。
 
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コメント

前略 薀恥庵御亭主 様
? 竹内正美先生の「的慮民」 ×
「マトリョミン」でしょうか。
愚僧の「電子楽器音楽」といえば・・・
「YMO」ぐらいです。笑 奏々×
草々◎

投稿: 合唱おじさん | 2009.08.20 09:22

合唱おじさん様、そのとおりです!
よくお分かりになりました。
バッカみたいですよね(笑)。
テルミンは奥が深いですよ。
精神統一が必要ですので、瞑想の道具になりますね。
私は目をつぶって演奏しますが、
目を開けていても、みんなその目が死んでいるですよね(笑)。
すごい楽器です。
楽器演奏には本来「目」は必要なかったりするんです。
ところが、最近は、楽譜依存は強いし、
みんなチューナーで(目で)調律、調弦して、耳を働かせてないし。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.08.20 23:23

ウィグルの留学生が来ていたことがあり、かの地の写真集をもらったのですが、女性がみんな叶姉妹みたいでしたよ。

投稿: 貧乏伯爵 | 2009.08.21 11:42

たしかに妙にきれいでしたね。
不思議な魅力がありました。
叶姉妹って日本人なのかなあ…。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.08.21 16:35

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