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2009.07.24

頑張れ!アナロ熊!

 日、モノがモノを生んでいく「物語」の話を書きました。今日もそんなお話かな。
 まずは逆にコトがモノを殺していった事情から入りましょうか。
 今日は奇しくも「アナログ放送死亡予定日2周年前(?)」でした。この問題について私が異常な執念を燃やして総務省およびテレビ局と闘っているのを、皆さんはどのようにお思いでしょうか。
 普段は仏さまより温厚だと言われる(?)ワタクシが、この地デジ問題と漢字検定問題と悪徳宗教問題にだけは異常な怒りを表明しているのには…実はあんまり意味がありません。ただ単に気に入らないからです(笑)。一部では仏のストレス解消とまで言われています。当たってるかも。
 で、自分でもよくわからんこの「やる気」なんですけど、それぞれ強大な利権構造に対する、小市民の抵抗という部分だけは、なんとなく共通点があるような気がしますね。実際、私は彼らをかなり敵に回しており、いつ消されてもおかしくない状況…だったらイヤだな。
 ま、とにかく、「物語」ではなく「もの騙り」によって「カネ」もうけする輩が大嫌いなんですよ。「もの騙り」は、つまり「コト」によって「モノ」を「カネ」に変換していく行為でして、「カネ」というのは、つまり「モノ」の命を数値化(デジタル化)して奪う存在なんです。
 すんごく簡単に分かりやすく言っちゃうと、私の考えからしますとですね、アナログは「モノ」で、デジタルは「コト」なんですよ。で、「コト」の権化、悪神が「カネ」です。
 その「コト」のキャラクターの一つが「地デジカ」。こいつはホントいやなヤツです。もうマジで絶滅させたいくらい嫌いです。
 例のクーデター未遂事件、すなわち草彅剛くんによる縄文(アナログ)の祈りに対する漢検…じゃなく官憲による弾圧事件(GJ!草彅剛(くさなぎつよし)くん!!草彅(なぎ)剛くんと二・二六事件参照)により生まれた、この憎むべきキャラ「地デジカ」。誰が企画製作したか知りませんが、ネーミングのセンスからデザインまで、こうも可愛くないキャラだと、逆に狙ったんじゃないか、実は秀逸な戦略なのではないか、やるな民放連、などと、いらぬ心配までしちゃいますよね。
 で、登場後の顛末がまたすごかった。皆さんもご存知だと思いますが、このあまりに「出来すぎた」キャラに、当然「物語」好きな2ちゃんねらーたちがザワザワし始めたわけです。当然です。
 あれはスクール水着を着てるんじゃないのか?…これはですね、2ちゃんねらーとしては決して馬鹿にしてるんじゃないんですよ。スクール水着だったら許す、スクール水着だったら物語性がある、ぜひそうあってほしい、そうだったら愛せる!という、最大限の歩み寄りだったわけですよ。
 しかし、それに対して、「コト(カネ)」にしか脳がないお馬鹿な連中が真剣に怒り出した。洒落がわからないにもほどがある。
 民放連は公式に「あれはスクール水着ではありません!」と発表しちゃったのです。もちろん、この野暮な反応に2ちゃんねらーは激しく再反応。そりゃそうだよな。「出来すぎた」反応だもんな。もちろんネット上には、地デジカのパロディーが溢れることになります。
 それに対してまた民放連はやってしまった。「あらゆる二次使用は許さん!著作権を主張する!」と発表。これまた「出来すぎ」です。さらにその地デジカの公式プロフィールに、Wikipediaの記事が無断で二次使用されていたりして(苦笑)、もうこうなったら2ちゃんねらーたちの思うつぼですよねえ。すぐに「地デジカの敵、アナログを守るキャラ、著作権フリー、二次使用でも三次使用でもいくらでもどうぞ」という「アナロ熊」が誕生しました。めでたし、めでたし。
2138532 とういわけで、当然私は「アナロ熊」のファンです。先ほど「アナロ熊」のTシャツも注文しました。ちゃんとアナログらしくゴーストが出ているヴァージョンを選びました。あと、地デジカを食べちゃってる例のヤツね。
 本当に2年後にアナロ熊は絶滅し、地デジカが繁栄するんでしょうか。私は最後まで抵抗するつもりです。とは言っても、実はもう何年も前から地上デジタルチューナーを買って使ってるんですけどね(笑)。完全に自己撞着に陥っています。今年中に、あらゆる手を使って東京タワーからのデジタル波を、ここ富士山で完璧に長距離(越境)受信してやろうと思ってます。ま、ある意味最強の地デジカマニアとも言えてしまいそうなこの状況。いったい何なんだろうと、自分でもよくわからんことになってますが、とにかくカネと時間と労力を返せ!アナログのままだったら、こんな苦労しなくて済むのにということだけは確かです。
 ホントは地デジカやアナロ熊なんて登場せず、昔の平和なテレビ環境のままで良かったと思うんですけどね。ま、そういう意味で、いちおう在来種のアナロ熊を応援しますわ。そして、2年後2011年の7月24日に地上デジタル完全移行が実現しないということだけは、ここに予言しておきます。しばらくアナログ波も送信し続けることになるでしょう。頑張れ!アナロ熊!

アナロ熊

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コメント

私は決してデジタル好きではありませんが、トータルでデジタル放送の利便性を考えれば、迷わずデジタル推進派です。加えて電波帯域は有限ですからねぇ。巨大な利権構造を逆に利用してでもデジタル化のメリットを享受したいですね。

>2011年の7月24日に地上デジタル完全移行が実現しないということだけは、ここに予言しておきます。

アメリカと同じ轍は踏んで欲しくないなぁ。

投稿: LUKE | 2009.07.26 02:39

LUKEさん、こんにちは。
そうでしたね、LUKEさんは推進派でしたね。
私もこうなったら基本推進してもらう方がいいと思うのですが、
災害時などのことを考えると、やっぱりアナログは残した方がいいと思うのです。
デコードの3秒の遅れは大きすぎます。
緊急地震速報一つとっても致命的なのは明らかですよね。
何度も書いていますか、ここ森の中では、台風の時は全く使いものにならないし…。
そのあたりについて当局に確認しようと思ってます。
せめてラジオだけはアナログを残してほしいなあ。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.07.26 12:18

デジタル化によって空いた帯域の一部が、災害対策へ割り当てられるとのこと。今のところ全く具体的な事は分かりませんけど、それはそれで正しいアプローチだと思います。
いくら普及率が高いとしても、いつまでもテレビやラジオに、そこら辺を任せておいて良いとは思えないんですよ。テレビやラジオを視聴していてもいなくても、速やかに災害情報が伝わることが大切なんだろうと思います。

>災害時などのことを考えると、やっぱりアナログは残した方がいいと思うのです。

テレビ放送はデジタル化しても、緊急対策の方はアナログも使う気がしますけどね。デジタル化する意味があれば話は別ですが。

話変わりますが、庵主様やその他の方々のリアクションは、ネット接続がまだダイヤルアップで従量制料金が主流だった頃に、常時接続の素晴らしさをいくら説明しても理解してもらえなかった経験と少しダブります。そんなにネットを利用しないと言う人に、「常時接続にすると、ネットの使い方そのものが変わる。」と説明してもピンとこないようでした。結局、大半の人は「あまりネットを利用しない」のではなく、実はダイヤルアップでは、ネットが使いにくかったことに気が付くわけですが。

こちらにはアナログを否定するつもりは全くありませんけど。

投稿: LUKE | 2009.07.26 23:30

LUKEさん、どうもです。
そう、感覚としては逆で、
ブロードバンドからダイヤルアップになる感覚ですよ。
コンテンツは3分の1以下になっちゃうし、遅いし(笑)。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.07.27 10:59

庵主様が、デジタル化によりテレビ放送がどう変わるかという点を重要視しているのに対し、私の方は、テレビそのものより、電波帯域の有効利用による恩恵に目を向けているといったところでしょうか。これから先、日本人一人当たりの通信トラフィックは今現在より増えることはあっても減ることは考えにくいですしね。因みにデジタル放送に変わると、放送内容に様々な付帯情報が加味されるわけですが、それを心待ちにする人もいるわけで。悪いことばかりじゃないです。

地デジ難民問題はアナログ停波までに解決しなければならないことですが、民放にしてみれば「多くの人々に視聴してもらってナンボの話」ですから、停波になった途端に全山梨県民が困るようなことにはならないと思いますがね。

投稿: LUKE | 2009.07.28 01:28

LUKEさん、おはようございます。
山梨はいちおう首都圏に接しているにも関わらず、
特殊な田舎文化がありまして、
CATV事情もその一つだと思います。
おかげで地元に民放が二つしかありません(笑)。
で、そういうCATV網からはずれた僻地の難民は、
こういう不利益を被ることになったわけです。
ま、それ以前に県民のほとんどがCATVに金を払ってるのも変な話ですが。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.07.28 10:00

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