追悼 三沢光晴選手
信じられない。信じたくない。あまりのショックに言葉も涙も出ません。
プロレス最後の砦が、こういう形で崩れ去ってしまうとは。
受け身の天才三沢さんが、まさかリングの上の事故で亡くなるなんて…。
命がけの仕事とは分かっていましたが…でも、やっぱり本当に死んでしまってはダメです。
この写真は、92年、ハンセンを破って初めて三冠ベルトを巻いた時のものです。
三沢さんが腰に巻いているインターナショナルヘビー級のベルトを、先月あるプロレスの勉強会で肩にかけてもらったばかりでした。
あの勉強会の中でも、高山善廣選手が何度も、三沢社長のお人柄について、そしてプロレスラーとしての技術や格について、最高の賛辞を送っていましたね。
ああ、やっぱり三沢さんはプロレス界の神であり、プロレス界の善意であり、プロレス界の良心なんだな、としみじみ感じ入り、涙が出る思いでした。
そんな三沢さんが…。
三沢光晴。本当に男の中の男でした。男が惚れる男でした。ノア立ち上げの際に、あれだけたくさんのレスラーが三沢さんに付いていったではないですか。男気のある方でした。
ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、おとといたまたま書きました橋本真也、もちろん力道山も、そして三沢光晴…あまりに悲しい別れです。皆若すぎます。
今日6月13日は太宰治の命日だと、昨日書きました。まさか、その日がもう一人の尊敬すべき憧れの男の命日になるとは、まったく夢にだに思いませんでした。
思い起こせば、私も三沢さんにどれだけ助けられたでしょうか。日曜深夜の三沢の頑張りを観て、月曜日からの仕事をなんとかこなしていた、そんな時期もありました。
心のプロレスラーを標榜する私にとって、三沢さんはまさに「折れない心」の師匠だったのです。
本当にありがとうございました。お疲れさまでした。
ただただご冥福をお祈りするばかりです。いや、正直まだ信じられません。
辛い、辛すぎる。悲しいより何よりも辛い。プロレスはどこへ行ってしまうのでしょうか。
あえてこの試合の映像を貼ります。三沢の本当の強さを感じる試合でした。バックドロップの怖さも分かります。
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コメント
レスラーとしての激闘だけでなく、全日、そしてノア社長として、馬場さん、鶴田さん亡き後の激動期に王道プロレスの継承者として相当ご苦労され、それは知らず知らずに体を蝕んでいたのかもしれません。歳のせいで衰えたという声もあるようですが、何かそれとは違う疲れのようなものを感じていました。自ら身体を張って会社、レスラーたち、そしてプロレスの灯を守ろうとされていたのでしょう。
いずれにせよ、あまりにも早すぎる死です。ご冥福を祈る気にすらまだなれません・・・。
投稿: AH | 2009.06.14 12:29
AHさん、おはようございます。
昨日は一日ボーッと過ごしてしまいました。
まだ信じたくありません。
頭の中の整理にはかなり時間がかかりそうです。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.06.15 06:29