アトラス・バッテリー(韓国製自動車用バッテリー)
この前、パソコンと車と腕時計とデジカメがいっぺんに動かなくなった話を書きました。
そのうち、パソコン(iMac)はすでに臓器移植のドナーとなって昇天し、新しい命(新型iBook)として生まれ変わりました(買ったのではありませんが)。
腕時計は叩いたらまた動き出しました。ただし1日に10分ほど遅れます。クオーツなのになんで遅れるのか、逆に興味津々です。
洗濯されたデジカメはさすがに蘇生せず、キーホルダーとしての本来の天命を全うしています。
で、車なんですが、ようやく今朝復活しました。
ここ数日は自分の車なしの生活でした。朝はカミさんに送ってもらい、夜は家族総出で迎えに来てもらいました。なんだか、それはそれで新鮮でしたね。意外なところで家族のコミュニケーションがとれました。みんな楽しそうでした。たまにはいいですね。「もののあはれ」が生む小さな幸せ…。
動かなくなった理由は非常に単純かつ古典的でして、いわゆるバッテリー上がりです。今乗っているエブリィランディというレアな車は、一昨年のちょうど今頃、埼玉で見つけて購入したものです。中古です。その時、バッテリーは新品に替えてもらったので、2年経っていたわけですね。実はその間、全くバッテリーのメインテナンスというものをしませんでした。
昔は、車の故障というとまずはバッテリーでしたから、それなりに液量などを注意し、たまには電圧を測ったりしてましたけど、最近はメインテナンス・フリーのバッテリーが最初から搭載されていたりして、ついつい放置するクセがついてしまっていたんですね。
特にこういう箱形の車では、ボンネットを開けてもそこにバッテリーはありませんから、ついつい見る機会を失いがちです。今回もそうでした。正直バッテリーの存在を忘れてた。
少し兆候はあったんです。エンジンの始動がいまいちスカッといかないなとは思っていた。そこでなんとかすべきだったんですよねえ。いけませんね。
それにしても、2年でバッテリーがここまでへたるというのは、ちょっと今までにない事態でした。助手席のシートをカパッと開けて初めて(!)この車のバッテリーというものを見ましたけど、別に液量には問題はありませんし、特に端子の部分に粉が吹いてるとか、そういうこともありませんでした。たしかに2年前には新品だったと思われる風体です。
とういうことは、単純に過放電というか、電気の使いすぎだったのでしょうか。たしかに、ライト+フォグライト+カーオーディオ+iPod+カーナビ+車内DVDプレーヤー+ETCという感じですから、無理があったのかなあ。それに、通勤では行きは富士山を下るわけですから、ついついニュートラルにしてしまいますし(笑)。スバルラインの終わりのところって、自由滑走でちょうどいいスピードになるんですよ。
まあ、そんなことをしながら2年間過ごしましたからね、ユアサ・バッテリーくんには、知らないところで難儀をさせてしまっていたようです。
さあ、それでどうしようか、ということになりました。まあもう1台の車と直結して始動し、充電するというのが一番手っ取り早いんでしょうけど、2年間酷使したし、まあ車検も近いので自分で交換するのが一番安上がりになりそうだという結論に至りまして、カー用品屋さんに行ってみました。1万円持って。
そうしたら、ガーン!1万円じゃ買えないじゃないですか!?えっ?バッテリーってそんなに高かったっけ。
なにしろ、私の記憶は20年前で止まっていましたからね。数千円という感覚しかなかった。あの頃は550ccもしくは360ccの軽自動車だったしなあ。甘かった。
格安でも1万3000円。相場では1万8000円くらい出さないとダメみたい。そんなお金ないよう〜。
そこでいつものネット検索です。ほとんど趣味です(笑)。そしたら、あるある、アヤシイのが。そして安い。
ある意味車の心臓部であるバッテリーに、そういうアヤシイものを使うのもなんですけど、なにしろ先立つものがない。ない袖は振れない。というわけで、結局この韓国製バッテリーを買いました。税込み送料込みで6195円也。
ちょいと心配な分、しっかりメインテナンスするようになりますから、案外長持ちするかもしれませんよ。
そうそう、最近メインテナンス・フリーな製品が多すぎ、その結果、世話を焼くことが減り、そしてそれが愛情不足につながるということが多くないですか?一面ではそれは素晴らしいことであり、技術の進歩であり、人類の勝利ではあるけれども、なんだろう、この寂しさは。昭和と平成の違いは、実はそこのところにあったりするのではないか…そんな気もする最近です。
とは言え、やはりいつも書いている通り、バッテリーというヤツは最後の「言うこときかないヤツ」ですね。これからハイブリッド・カーとか電気自動車とかいう時代が来そうな感じですけど、大丈夫でしょうかね。電池の技術に関しては日本は先進国ですけど、それでも基本的に昭和と変わってないような気もします。というか、あの化学反応自体は数百年、いや世界が生まれてから何も変わってないわけですから。
やっぱりEDLCに期待しましょうかね。
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