王仁魂復活プロジェクト
出口汪さん出口光さんに囲まれデレデレの私…
まったく人生は何が起きるかわかりません。「コトよりモノ・心より物・自己より他者」を標榜して憚らないワタクシでありますが、さすがに今回の一件は、全て受け入れるにある程度の時間がかかりそうです。「私」という小さな「器」には、とても入り切らないほどのモノが注がれてしまいました。
今日の私は、東京で一仕事し、そしてデザイナーとして活躍している教え子に会い、そして夕刻から「王仁魂(おにたま)復活プロジェクト」の発足パーティーに参加させていただいたのです。
新宿の某高層マンションのスカイラウンジ…本当に私のような者がそこにいて良いのだろうかというような、とてもとても崇高な、濃い、そして重い(雰囲気は明るく楽しいものでしたが)場にこうしている自分…窓越しに見える霧に霞んだ新宿の夜景も相まって、まさに夢の中にいるような心地でした。
このプロジェクトは、私も多大な影響を受けている出口王仁三郎を歴史の闇の中からすくい出し、その精神について学び合い、それぞれの仕事(天命)の中で、それを活かしそれを広めるという目的のもとに始まりました。
王仁三郎のカリスマ遺伝子を引き継いだ出口光さんと出口汪さんさんが中心となり、各界のそうそうたる方々が参集して立ち上げられたこのプロジェクト。そこになぜ私が…いつもの突撃の成果かと思いきや、なんと今回は先方からのお誘いがあったのです。信じられませんよね。
元はといえば、出口光さんがこちらの記事にコメントをくださったのが始まりでした。もうそれだけでも私には信じられないことだったのですが、その後も光さんとはメールでのやりとりが何回かあり、お互いにどうしてもお会いしなければならないような状況になってきたのでした。
また、仕事上どうしても汪さんにもお会いしたい、でも無理だろうなあ…と思っていたところでしたので、これまた驚きでした。こういう形でお二人との初対面が実現するとは。それも同時に。いったいどういう力が働いているのでしょう。
今日、皆さまの前でもお話しさせていただきましたとおり、私と出口王仁三郎との出会いは四半世紀前まで遡ります。当地富士北麓に残る怪文書「宮下文書(富士古文献)」の研究(というほどのものではありませんが)を始めてしばらくした頃に、ある書物で「出口王仁三郎」という名前を初めて見ました。ん?これはいったい誰なんだろう。不思議な名前だなあ。そんなふうに思ったのがつい少し前のような気がします。
それから四半世紀、私もいつのまにか今の職場(高校)に定着し、また住いを富士山に構えながら、地元に根ざした、つまり富士山から見た出口王仁三郎像を自分なりに作り上げてきました。そして、2年半くらい前でしょうか、不思議なご縁をいただいて、王仁三郎の耀わんをお預かりすることになってからというもの、まあ様々なことが滝の落ちるように進展していったのでした。もちろん、受験国語を指導するようになって20年以上、日常的に、すなわちゆったりと、汪さんの様々な書物や参考書などに支えられてきたことも書いておかねばなりませんが、教材として汪さんの論理エンジンを正式に使い始めたのは、ちょうど耀わんをお預かりした頃からでした。本当に不思議なことが重なっていますね。
今日も申しました。耀わんは「web0.0(神々のネットワーク)」とつながるデバイスであるようです。そのネットワークにちゃっかり乗らせていただいた私は、今日、まさにいろいろな点が線になり、今の自分が富士山でこの仕事をしているということの意味、まさに天命というものをしっかり感じることができました。今までの全ての「コト」に、ちゃんと意味があり、全て必然であったと、私は自信をもって言い切れるようになりました。
王仁三郎が目指した「みろくの世」「大和(だいわ)」「宗教のない世界」、さまざまな境界線を取り払った「物語」の実現のため、私はこういう仕事をし、音楽にいそしみ、プロレスを愛し、そしてこの「古今東西硬軟聖俗なんでもござれ」なブログを書いているかもしれません。これはたしかに宗教とは一線を画す「何か」です。もしかすると、これ全体が「芸術」なのかもしれない。
私をこの場に導き、招いてくださった方々、そして、こんなどこの馬の骨かもわからぬ者を温かく迎えてくださった方々、全ての皆さまに感謝申し上げます。私は私なりのやり方で、理想の実現のために努力していきたいと思います。
ところで、今日は別の意味で驚きの出会いもありました。いや、別の意味ではないな。同じ意味に違いありません。
最初に名刺交換をさせていだいた方の中に、なんと「小久保隆」さんがおいでになったのです!私は思わず「バッハ・リヴォリューションの小久保さんですよね!?」と、まあマニアックなお訊ねをしてしまいました。小久保さんビックリされて、「バッハ・リヴォリューションなんて死語だよ!」とお笑いになっておりました。たしかにそういう枕詞で呼ばれることはないでょうね。
ちょっと前の話になりますが、私、小久保さんの「デジタル・バッハ」をブログで紹介していたんですよね!まさか、こういう形でこういう時期にこういう場所でお会いできるとは…。小久保さんは、上の写真にある「出口王仁三郎実声言霊集 王仁魂復活」というCDの制作に関わっていたんです。古い貴重なレコードからノイズを取り除きデジタル化するという、とんでもなく大変な作業を、心を磨きながら全うしたそうです。しかしなあ、このネットワーク上で出会っちゃうとはなあ…不思議すぎます。
いずれにしても、「縁」「気脈」というのは、実に尊いものです。そして、そのご縁を大切にしなければなりません。お釈迦さまのおっしゃる通り、私たちは「縁起」する存在です。「縁起」しかできない存在です。そして、他を「縁起」させる存在です。「ご縁」を大切にするということは、自分を他者を、そしてその総合であるこの世を大切にすることだと思います。これからの人生、そういう心積もりでやっていきます。本当にありがとうと言いたい。誰にともなく感謝したい今日の私です。
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コメント
庵主様こんばんは。
天命と縁。これは本当に大切なものであると私も思います。生まれてきて与えられた世界をいかに楽しみ、ひたすら働き、天命を全うする。
そして、自分を広げ、他者を広げ、世界を広げる縁を大切にする。
人生はただこれに尽きるのかもしれませんね。
私も庵主様のブログに出会えて本当に感謝しております。おかげさまで様々な本、音楽、考え方などなど、、、自分の世界を大きく大きく広げることができたと思っております。本当にありがとうございます。
これからも庵主さまのブログを拝見させていただきたいと思っておりますのでよろしくお願い致します。
投稿: ニキータ | 2009.05.10 00:27
ニキータさん,どうもです。
全くそのとおりだと思います。
特に働くことに意味を見つけると、人生は大きく変わりますね。
私も今の仕事を始めてもう二十年以上になりますが、最近ようやくその意味がわかってきました。
何ごとも続けてみなければわかりません。
最初の十年はいやでいやでしかたない日々でしたが、今では本当に続けて良かったと思います。
出口光さんのおっしゃる「嘆きの中に天命がある」ということ、そのものを体験したわけです。
いやあ、生きるということは、こういう発見があるんで、やめられませんね。
歳をとるということは、いいことばかりですよ。
若い時、こんな人生になるとは夢にも思いませんでしたから。
ニキータさんとのご縁も大切にしていこうと思っています。
これからもよろしくお願いいたします。
それにしても、縁は異なもの味なものですねえ…。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.05.10 08:45
自分が働くことによって、傍を楽にしているのだと思うと仕事が本当に楽しいです。
こんなご時世に自分のしたい仕事ができること自体が有り難いですし。
私はまだ働き始めて間もないひよっこですのでこの先どうなっていくのか、、、楽しみです。
本当に縁は異なもの味なもの、点が線になる感覚って不思議ですよね。
私はヨガをやっていたのですが、そのときにヨガの本で出口王仁三郎の名前を知りました。さらに庵主様のブログをきっかけに様々なことを知ることができるようになりました。
縁や気脈はなんというか、、、後になって意味が分かる感じがします。今の状態にあるためには自分が経験したことのどれも欠けてはいけないのだと。世の中は偶然ではなく必然しかないということでしょうかね。
投稿: ニキータ | 2009.05.12 20:51
ニキータさん、おはようございます。
そうですね、後からわかることが多いこと多いこと。
でも、それがわかりはじめると、たとえば今の苦痛や失敗にも意味があると思えて楽になりますね。
私は若い時はそれがあんまりよくわからず苦しんでいました。
最近ようやくゆったり生きられるようになりましたよ。
仕事も最初の10年は辛いことばかりで、毎日やめたいと思っていました。
今は、あの時がまんして良かったと思っています。
というか、やめる勇気もなかったんですけどね(笑)。
ぜひ、ニキータさんも自らの天命に目覚めて頑張ってください。
やっぱり全ては必然ですし、そういうネットワークの流れに素直に乗っていれば、全てはうまく行くようにできていると思います。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.05.13 07:52