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2009.05.11

追悼 三木たかし先生

 あ、またもや歌謡界の巨星墜ちぬ。市川昭介先生阿久悠先生遠藤実先生に続いて、こうして三木先生の追悼記事を書かねばならないなんて…。
 三木たかしさんの楽曲は、本当に心に残るものが多い。それも本当に多くのジャンルに及んでいます。演歌の名曲もたくさん残されていますが、それらもいわゆる演歌の王道からは実は大きく外れたものが多い。案外とクラシック的な手法を好んで使っています。まさに東洋音楽と西洋音楽の見事なコラボレーションを実現された方でした。
 今日は三木先生の楽曲の中で、ふと思い出されたものをいくつかご一緒に聴きまして、ご冥福をお祈りいたしましょう。
 一言最初に申し上げましょう。三木先生の曲は、イントロと歌の入りの1小節がすごい。もうそれだけで、その音楽世界に引き込まれてしまいます。優れた作曲家は皆そうなのですが、特に三木先生はすごいと思います。
 以下ランダムに思いついたまま紹介します。

 まずは、三木先生のお姿を拝むことができるこの映像。歌声も聞くことができます。ギターの名手でもありました。曲は森山良子さんに提供した「禁じられた恋」です。三木先生の出世作。ここでは石川さゆりさんが歌っています。

 続きまして、少年時代私も大好きだった「みずいろの手紙」です。紅白バージョンですね。あべ静江さんにマッチした端正な曲。ちなみにギターはクロード・チアリさん。

 次は「さくらの唄」です。なかにし礼さんの歌詞に見事な曲をつけました。隠れた名曲。美空ひばりさんによる神懸かり的な歌をお聞きください。す、すごい…。

 岩崎宏美さんの「思秋期」です。これも名曲ですなあ。故羽田健太郎さんのピアノも素晴らしい。

 三木たかしさんの天才性を象徴する曲「夜桜お七」。これは音楽的にあまりに過激な曲です。どこからこういうアイデアが浮かんでくるんでしょうか。音楽史上に残る名曲。世界中にこんな曲ありません。

 そして、この曲も忘れられません。私たちも何度も演奏しています。いろいろな形で。演歌としては実はリズムからして破格でした。また、最初の「あなた」のメロディーでいきなり日本語のアクセントを無視しています。三木先生は日本語の高低アクセントにとらわれない人でした。そこを批判する人もいましたが。私の中ではユーミンと三木さんの破格は許せます。

 最後はあえてこの曲を。ある意味最も歌われ、聞かれている曲かもしれません。シンプルながらポイントを押さえた工夫が光ります。間違いなく22世紀にも歌われているでしょう。

 本当に心よりご冥福をお祈りします。

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コメント

今日は、三木たかし追悼特番にかじりついておりました。
私は、テレサ・テンの曲も好きで、よくカラオケで歌っておりました。
日本語アクセントを超越したメロディが、外国人歌手に合っていたのかもしれませんね。転調が魅力的でした。

投稿: 貧乏伯爵 | 2009.05.13 22:36

伯爵さま、こんにちは。
考えてみると、テレサ・テンの曲がすっぽり抜けてますね。
いかんいかん。
あらためて素晴らしい作曲家であったと痛感しております。
近いうちに追悼ライヴをやろうと思っています。
よろしかったらストリングス要員でいかがですか?
あるいはボーカルでも結構ですよ。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.05.14 12:07

ぜひ参加させてください!
ボーカルは勘弁してくださいね。

投稿: 貧乏伯爵 | 2009.05.19 00:51

伯爵さま、ぜひお願いします。
ストリングスのアレンジもなかなかいいんですよね、三木さんの曲。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.05.19 04:46

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