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2009.05.20

もののあはれ…iMac蘇生せず?

Uni_2602_2 ってしまった!!なんで、こんな大切な時に…。
 4年半ほど愛用してきた職場のiMacが意識不明の重体です。2年ほど前から電源ユニットの調子が悪く、突然起動しなくなるという症状が出ていました。しかし、それでも何回か(何百回か)電源ボタンを押せば立ち上がったり、あるいは分解して内部にあるあるポタンを「ポチッとな」するとなおったり、まあだましだまし使ってきたんですよ。
 と、言いますか、あることに気づいてからは問題なく使っていた。そう、「電源を落とさなければ起動する必要がない」ということに気づいたんです。それ以来起動しっぱなしにしておいたわけです。もちろんずっと使い続けていればいろいろと重くなってしまったりしますから、一日一回は「再起動」をしましたよ。そうなんです。電源ボタンを使わないソフトウェア的再起動、すなわちメニューからの再起動には全く問題がなかったのです。それで、2年間なんの問題もなく動いてきました。
 それがですね、昨日の朝のことです、いつもどおりその再起動をしようと思って、メニューへマウスを持っていたその時、誰か生徒に話しかけられたんです。それで、なにかの会話をして、その続きでなにかを考えながら、いつもの青く脈打つあのボタンをクリックしたんですよ。それが「再起動」ではなく「システム終了」だと気づいたのは、実はそれをクリックする寸前のことでした。
 寸前のことですから、やめれば良かったのですが、まあ不思議なものですね、そういう時ってスローモーションみたいに時間が流れるにもかかわらず、体のコントロールが効かないんですよ。小学校5年生の時の交通事故もそうでした。まさにスローモーションなのによけられない、止まれない。
 これって私の「モノ・コト論」で言いますと、意識という「コト」は時間の流れに従順でないが、身体という「モノ」は時間に絶対服従であるということですよね。脳のCPUは、そういう緊急事態においては通常のクロック数を大幅に上回る処理能力を見せるわけです。しかし、ハード(自然)たる身体はいつものとおりの鈍重さ。それで、こういうことが起こるのでしょう。
 というわけで、私の意識(コト)とは裏腹に、私の体(モノ)はしっかり「ポチッとな」しちゃったわけです。それで、隣のドロンジョ様が、「あれ?それ自爆ボタンじゃないのかい?」とツッコミを入れる…笑…いやいや…泣。
Uni_2603_2 そして、人工呼吸器あるいは人工心臓の電源を切られたiMacくんは、蘇生しなくなってしまいました。
 折しも中間テストを作らなければならない時期。そして、来年度の大仕事のための資料を完成しなければならない時期。よりによってそんな時にこんなことになるなんて。いやいや、「こんなことになる」じゃなくて、「こんなことをする」だよな。iMacくんが悪いんじゃなくて、私が悪いんです。
 しかし、さっき書いたような、「コト」と「モノ」のずれというか矛盾というもの、これこそが「もののあはれ」だと思うんですよ。いつも言っているように、本居宣長や和辻哲郎や小林秀雄や、最近では吉本隆明が言っているいいかげんな「もののあはれ」の定義じゃだめなんです。
 今回のように、時間の経過に伴って生じる不随意な変化、そして、自分の内部たるコトと外部たるモノのズレ、意識と自然の葛藤、こういうものが「もののあはれ」ですよ。「もの」という言葉の定義を皆さん間違ってらっしゃる。
 なんて、コト世界(つまり妄想)に逃避してる場合じゃないな。モノたるもの全て「生老病死」を避けられないとおっしゃったのはお釈迦様でありますが、まさに無常であります。iMacの成仏を祈りましょう。
 うわっ、また変なこと言って現実逃避しちゃった。そうじゃなくて、大切なデータやら何やら全部このiMacの中に入ってるんですよ!全然仕事にならない。今や我が職場でMac使いは私だけですし。大ピンチだあ!
 バックアップもここ1週間くらいサボっていたので、一番大切なデータたちは外付けハードディスクには入っていません。もうこうなったら、分解して内蔵ハードディスクを救出するしかないかなあ。そして、新しいMacを買うしかないのか!?でもなあ、このiMac、G5なんですよ。ウチにはIntelだと動かないソフトやハードがたくさんあるし、いやそれ以前にOS9のソフトもまだclassic環境で使ってたんですよ。それにIntelだと基本的には親指シフト使えないし…。まさに時代の流れに取り残された挙げ句の「もののあはれ」ですぞ。
 とりあえず、内蔵ハードディスクを取り出して、これにはめてデータを救出し、そして家のMacBookで作業するしかないな。ああ、困った。お金全然ないし…。
 仕事のパソコンのデータ・バックアップは絶対必要ですね。そんな当たり前のことを、いつも後悔という形で思い知るワタクシでありました。ここまで来ると、自分はあえてそういう複製作業をせず、「もののあはれ」を嘆じているとしか思えませんね。桜は散るからこそ美しい…ってか?

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コメント

こんばんは!
Macのこともですが、パソくんのことがそもそもわからない私ですが、なんだかスローモーションの様子すごく臨場感ありますよ!!(^○^)

よーくわかります!!
あーやっちまったな~てことその0.何秒の世界で起こってしまうのですよね。
勝手に内部と外部のズレが生じるのですね。そんな失敗多々ありんす(笑)
年齢とともに増えてるかも^^;

桜ちる・・・爆笑

投稿: あんりまー | 2009.05.21 23:46

あんりまーさん、おはようございます。
「もののあはれ」は年をとらないとわかりませんね。
高校生に教えようと思っても教えられませんよ。
もう、最近では自分に押し寄せる「ズレ」を楽しんでます。
なんでも想定内だと面白くないじゃないですか。
しっかし、なんで大切な時にこそ、そのズレが発動するかな?笑

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.05.22 08:23

キャーheart01ナンスカ?
ピンクのは?
かわいすぎる。

投稿: カオル | 2009.05.24 03:45

ブタかな?
娘たちが壊れたiMacをテレビに見立てて、
ブタたちをその画面に登場させて遊んでたんだよね。
子どもの想像力&創造力をすごいね。
テレビごっこでずっと遊んでたよ。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.05.24 07:46

あらら。逝ってしまいましたか・・・。
あわれですなぁ。

同じリンゴ使いとしてご冥福をお祈り・・・
あぁ! 薩摩によい個人病院があって
お安く蘇生してみせるらしいですよ。
入院させますか!?

それにしても、
リンゴはなんでこんなにも固まるんでしょうかね。
さっきも数時間かけた作業がぷぁになりました・・・。
セツナイ・・・。

子供達の見立て。素晴らしいですね!
想像(創造)力は世界を包み込む!

投稿: OS劇場 | 2009.05.26 00:32

やってしまいましたね。ご愁傷様です。
パソコン(っていうとマカーさん達に総攻撃を受けそうですが...。)を長いこと安全に使い続けるコツは、消耗品を定期的に換えてしまうことです。
一番壊れやすいのが電源とハード・ディスクで、特に電源は壊れる前兆を掴みにくく、掴んだ頃には既にハード・ウェアに大なり小なりダメージを与えていたりして厄介です。特に昨今主流の一体型の場合、昔と違って電源はACアダプタで供給されることが多く、この消耗がまた速いのです。今回のiMac昇天の原因は、電源周りが怪しいと思われます。電源そのものか、基板上のコンデンサ辺りですかね。
因みに私は、電源とハード・ディスクは問題があれば元より即交換、無くても最長で二年おきに新しいものと交換してしまいます。後は定期的な掃除のついでに空冷ファンと基板上のコンデンサの状態確認を怠らなければ、突然のアクシデントに見舞われる可能性は随分と低くなりますよ。
って、ここまでやらないと長くつきあえませんねぇ。便利なんだか不便なんだか。

投稿: LUKE | 2009.05.26 02:18

OS劇場くん、おはよう。
へえ、薩摩にねえ。知らんかった。
君みたいに本格的に仕事で使っている人にとって、Macはホント素晴らしいけど、気まぐれなパートナーだよね。
まあOS9に比べればずいぶん固まらなくなったけど。
それでも、やっぱりWindowsだと創造的な気持ちにならないんだよなあ。
まあ、単なる相性っていうものだと思うけど。
ちなみに君を教えてる頃は、TOWNSを使ってたんだよな。
あの卒業ビデオはTOWNSで作った。
今、考えると先進的だったなあ。

LUKEさん、おはようございます。
そのとおりです。
今回、車が壊れたのも、実は単純にバッテリーのメインテナンスを全くしてなかったからです(笑)。
機械好きなのにそのへん案外ダメダメなんですよ、自分。
壊れるのを期待してるんじゃないか、と人に疑われるほどです。
自分のメインテナンスも怠ってるので、そのうち電源が切れそうですよ(笑)。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.05.26 07:50

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