« 『未来への提言 ドナルド・キーン』 (NHK) 〜「もののあはれ」論 | トップページ | デジカメを洗濯!? »

2009.05.25

Dropbox (究極のオンライン・ストレージ)

 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
3 サービス!しかも無料!こりゃすごいわ。自動差分バックアップ機能がすごすぎる。これを待っていた!
 キターって、もうとっくに来てたんですけど、遅ればせながら導入いたしました。
 先日、あえなくiMacくんがお亡くなりになり、いや、脳死状態になり、自宅にて手術をし、最近替えたばかりのメモリーと、そしてハードディスクを取り出しまして、つまり臓器移植手術ですね、その結果レシピエントたるiMacくんはお亡くなりになりました。なんか、臓器移植ってなあ、やっぱり罪だよなあ…ぜったい、「提供します」なんて書いたドナーカードなんか持たないぞ!
 その結果、とりあえずは家のMacBookと、あと職場ではある人に借りた新型MacBookで仕事ができることになりまして、なんとか急場をしのいでおります。データは無事でした。
 さあ、その「iMac蘇生せず」の記事でも書きましたけれど、こういうことがあって初めてバックアップの大切さを知るバカなワタクシでありました。
 家のMacBookはLeopardなので、いちおう例のTime Machineという機能によって、1時間ごとに差分バックアップをしてくれます。
 そして、今回、ウワサのDropboxを導入いたしまして、さすがにこれで完璧でしょう(ってちょっと遅いんだよ!)。
 いやあ、このDropbox、ウワサどおり、いやウワサ以上の優れものですね。感動しました。
 2Gまで無料のオンライン・ストレージなんて、掃いて捨てるほどありますけど、こいつはちょっと、いやメチャクチャ違う。
 ものすごく簡単に説明します。
 サービスに参加すると、自分のパソコン上に自動的に「Dropbox」というフォルダが生成され、そのフォルダの内容が、オンラインでリアルタイムにクラウドと同期することになります。ですから、大切なデータ、たとえば私が仕事で使っている書類などは、このフォルダにぶちめば、とりあえずアップロードなどの手間もなく、全く自動的にクラウドにそのコピーが生成されるわけです。私の場合、300MBくらいの「お仕事フォルダ」をつっこみまして、30分ほどでそのコピー作業が終わりました。もちろん、バックグラウンドで勝手にやってくれるので、気にする必要はありません。
 まあ、そこまでは似たようなサービスもありますよね。でも、全然違うのはここからです。ここからが究極の「もののあはれ」撃退術です。昨日、あれほど「もののあはれ」の肩を持っておいて今日はこれですからね(笑)。全く人間の「シゴト」というのは恐ろしいものです。
 えっと、それでですね、自動的に同期する(バックアップする)ということは、たとえばある書類を修正して保存するじゃないですか。もちろん自分のパソコン上で。そうすると、本当に瞬時にそれをクラウドに差分バックアップするんですよ。ワープロ書類程度でしたら、まさに瞬間です。つまり、クラウドのコピーも勝手に修正される。
2 しかし、しかし、ここからがまたすごいわけです。
 たとえば、こういうことありますよね。「あっ、上書き保存しちゃった!」とか「やべ!間違って捨てちゃった!」とか「三日前の状態からやり直したい」とか。それが解決できなくて「もののあはれ」を感じることが多いじゃないですか。このDropboxを使えば、そんな悩みも一気に解決です。
 なんと、パソコン上で上書き保存したファイルもですね、雲の上では実質的に別名保存されていくんですよ。つまり、「あ〜あ」と思ったら、雲の上の神様におうかがいをすれば、昔の全てのファイルが保存されてるんで、すぐに復元できるんです。まさに雲上の神様、仏様ですよ。
 さらにさらに便利なのは、職場のパソコンのDropboxと、家のパソコンのDropboxを同期させることもできるんです。というか、これもまた勝手に同期してくれるんです。ですから、同じアカウントでクラウドとつながれば、そこにも勝手にコピーが生成される。もう一つのバックアップができるとも言えますし、職場と自宅で同じ仕事ができるとも言えます。
 そう、日曜日に家で仕事してある書類を修正するじゃないですか。月曜日職場に行くとですね、そちらのファイルも更新されているということです。これはですね、たとえばMacなんかでは、有料サービスを使えば簡単にできたことですけど、なにしろ無料ですからね。今までのようにUSBメモリーに入れて持ち歩いたり、メールで送ったりしなくてすむ。これは便利ですし、安全です。
 そのほかにも、共有したり公開したり、まあいろんな機能がありまして、あと何と言っても、導入が楽で、かつインターフェイスもシンプルでわかりやすい。マニュアルやヘルプの必要はありません(英語読めないだけかも)。それから、Windowsはもちろん、MacやLinuxにも完全対応している点でしょうかね。
 ううむ、これはすごい。究極の、理想の、夢のサービスだ。これを無料で享受できるなんて、それこそ夢のようですね。ちなみに、2Gで足りなくなったら、有料で50Gのコースなどを選べます。それでも安いよなあ、この内容なら。
 とにかく、一度お試しあれ。人間は面倒だとやるべきこともやらなくなります。その点、このDropboxは画期的です。「面倒」の部分を巧みに取り除いたからです。開発者の方々に感謝します。私のような無精者を救う、まさに雲上の神様ですね…と、書いたところでなぜか高木ブーの雷様が頭に浮かんでしまった(笑)。

Dropbox

不二草紙に戻る

|

« 『未来への提言 ドナルド・キーン』 (NHK) 〜「もののあはれ」論 | トップページ | デジカメを洗濯!? »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

モノ・コト論」カテゴリの記事

コメント

本題とあまり関係なくて恐縮ですが、Monty Pythonの ”Meaning of Life”の紹介をBSでやっていました。ドナーカードを持っているある男のもとに臓器をくれと、係官がやってくる。死んだら取り出すはずだと主張する男に、係官は、取り出したら死ぬんだから同じだ、と無理やり取り出そうとするシーンでした。
荒唐無稽そうで、本質を突いた恐ろしいギャグでございました。

投稿: 貧乏伯爵 | 2009.05.26 18:55

伯爵さま、おはようございます。
まったく、臓器移植(&ドナーカード)というのは恐ろしいシロモノです。
今回のiMacで言えば、iMac自体を治す意志を失わせますからね。
昔、ある大学病院の先生から話を聞いて、そら恐ろしくなりました。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.05.27 06:09

そのソフトはそんなに簡単なんですか??
あたしも仕事ファイルのバックアップとか
全然取ってないんで、やってみようかな~。。

投稿: ユキ | 2009.05.27 11:15

ユキねえさん、こんにちは。
いやあ、簡単とかいうレベルじゃないっすよ。
ぜひぜひ使ってみて!
けっこう大事なファイルありそうだもんね。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.05.27 16:41

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Dropbox (究極のオンライン・ストレージ):

« 『未来への提言 ドナルド・キーン』 (NHK) 〜「もののあはれ」論 | トップページ | デジカメを洗濯!? »