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2009.05.17

東京クラシカルシンガーズ&オーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウ第8回演奏会 『すごいぞハイドン!~ネルソン・ミサ』

200905172 来場くださった皆さまありがとうございました。おかげさまで、悪天候の中ながら、満員に近いお客様に聴いていただきました。
 いやあ、今日はなんとなく演奏していて気持ちよかったなあ。いつもこのオケとコーラス、そして坂本徹さんの指揮は楽しいのですが、今回は特に気持ちよかった。
 自分の演奏は、それはもちろん問題ありありでしたけれど、なんていうのかなあ、全体の一体感が良かったのですよ。本番ならではの集中力というのでしょうか。やっぱり練習と本番は違う。一人一人の気持ちが少しずつ違うだけでも、全体としてこうなるのかという感動。
 気持ちが一つになっている時の、あの高揚感と波動感ですね。お客様にもそれが届いているのがわかりました。呼吸が一つになるんですね。
 昨日が昨日でしたから、私はそれなりの精神性で臨んだコンサートでした。高山選手の言う「試合をつくる」なんていうことは、私のレベル、それにヴィオラというパートの性質上難しいとは思います。けれども、ちょっとカッコつけて言うなら、「離見の見」「有主風」を目指しました(なんちゃって)。
 いやいや、まじめに、プロレスも能もみんな一緒ですよ。エンターテインメントであり、アンサンブルであり、ファンタジーあふれるフィクションであり、それがリアルである…。
 それにしても、ハイドン兄弟、今までちゃんと聴きもしないで生きてきましたが、こうして演奏に加わってみますと、本当にいいですね。聴いていた両親やその友人の皆さんも、大変満足してくれたようです。演奏以前に、おそらくはハイドンの音楽の美しさ、力強さが彼らの心を打ったのでしょう。
 今回もまた、オーケストラ以上にコーラスと独唱の皆さんが良かったですねえ。声楽の方々と一緒にやりますと、本当に勉強になります。我々…いや私がいかに普段無言の音楽を奏でてるかわかります。歌でなく、単なる音の羅列になっちゃってるんですよね。パターン化した意味のない動きはダメです。プロレスでも能でも。
 それから、これら全ての芸能表現に共通していますけれど、そこに演劇性がないとダメですね。ここで言う演劇性というのは、誤解の可能性を顧みず言うなら、「大げさ」な表現のことです。その場で遠くにいる多くの人に伝えるには、それなりのオーバー・アクションや、オーバー・エクスプレッションが必要なんですよね。それが思いやりであり、サービス精神です。それもまた「離見の見」とも言えますね。
 今回は宗教曲ももちろん素晴らしかったのですが、器楽奏者として特に興味があり楽しめたのは、トランペット協奏曲でしたね。本番前に、ソリストの中村孝志さんにいろいろと教えていただきました。なにしろこのキー・トランペット自体、世界にそうそうあるものではありませんし、吹きこなす人もそんなにいません。ですから、こういう形で、いちおうオリジナル楽器のオケでの演奏会というのは、本当に貴重だと思います。
 そして、中村さんの本番の気合いのこもった演奏が素晴らしかった。いやあ、みんな本番に強いなあ。練習より本番の方がいいっていうのは、もしかしてアマチュアの得意技なんでしょうかね。プロは逆のことも多いと聞いたことがありますから。ま、自分なんか、練習からしっかりまじめに集中してやれよ!っていう感じですけど、それができてたら、それこそプロになってるのかもしれませんね。他のことをしないで楽器の練習だけしてたら、今頃立派な演奏家になってるかもしれません(笑…ないない)。
 ま、逆に言えば、普段の仕事や趣味が音楽に反映するのかもしれないなあ。それがアマチュアの音楽の、プロにない良さだったりして。
 いずれにせよ、こういう素晴らしい音楽を奏でる、その一翼を担えるというのは素晴らしいことですし、ありがたいことです。昨日からの続きになりますけれど、本当に何事も長くやっていると、いいことありますね。みんなみんな自分の力というより、皆さんのおかげであります。
 もし呼んでいただけるなら、これからもこのメンバーと一緒にやっていきたいと思います。

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コメント

私の妻が聴きに行って、満足して帰ってきたようです。ハイドンは楽しいですよね。

投稿: mf | 2009.05.20 21:41

mfさん、こんばんは。
なななんと、奥様いらしてくださってたんですか!?
ありがとうございます。
よろしくお伝えくくださいませ。
スキンヘッド目立ってたと思います(笑)。

ハイドンの面白さ、発見しました。
カルテットではわからない良さがありましたね。
やっぱり宗教曲は気合いが違いました。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2009.05.20 22:04

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