我々が左右の手で大事に抱えているものとは…!?
お勉強の時間です。
「左」と「右」の最初の2画の書き順が違うことは、皆さん御存知でしょう。左は「一」から、「右」は「ノ」から書きますね。で、左の画像でもわかるとおり、「右」の「ノ」はちょっと短めです。実際には「左」の「一」も、もうちょっと短く書くんじゃないでしょうか。すなわち、1画目は短く書くのです。書道などやると、そう教わりますよね。
この「左右」の字は自分の目から見た、自分の手の形を基本にして出来上がりました。つまり1画目の短い方が指というか手のひらというかで、長い2画目が腕ということになります。指(手のひら)から書くと覚えておけば、どっちがどっちだったか忘れても大丈夫ですね。
右の画像は説文解字の例を「左右」並べてみたものです。腕と手のひらがよくわかりますね。そして、それぞれ何かを持っているわけです。
一般的には、「左」の「工」は呪具であり、「右」の「口」は祝告を収める器だとされています。そして、右手に器(口)を持って、左手に工を持って、なんらかの作法を行ない、神意を尋ねたのです。
そうそう、「尋」という漢字ですが、これこそ左右の手を合わせた様子を表す字です。左の画像はやはり説文解字のものです。たしかに手のひらも二つありますし、「工」も「口」もありますね。で、神に「尋ねる」となるわけです。
そして、神様というのは、なんだかんだ言って私たちを助けてくれるわけですよね。それで、「左」にも「右」にも「助ける」という意味が生じます。それをさらにわかりやすく、あるいは俗っぽく人間の行動に変換したのが「佐」や「佑」という字です。「佐助」「佑助」という言葉がありますね。「さすけ」と「ゆうすけ」じゃないですよ。「さじょ」と「ゆうじょ」です。
さてさて、話を元に戻します。「左右」という漢字ですが、もう一度右上の説文解字を見てみてください。自分の目から見た両の手と、抱えているものです。だんだんそう見えてきますね。さっき書いた通り、それぞれ神の意思を尋ねるための大切な道具です。「工」と「口」。
もっとよく見てみてください。そして、ついでに一番上の活字の「左右」ももう一度。真ん中の「尋」の説文もどうぞ。
「工」と「口」…「工と口」…「工口」…「エロ」…!
しまった!だんだん「エロ(えろ)」にしか見えなくなってきたぞ。いかんいかん(笑)。これは神聖なる文字であり、神聖なる道具のはずなのに…。だめだだめだ、両の手で大事に抱えているのは、どうしても「エロ」でしかない!
こちら漢字の成り立ちアニメ君をご覧下さい。もう、完全に「エロ」ですね!
そう、実は、我々人間は左右の手で「エロ」を大事に抱えているのでした。
…という夢を秋田で見たんです。自分でも今まで気づかなかったことを、夢の中で自分に教わりました。いったいどんな高度な(?)夢を見てるんだ、オレって…笑。
…と、こういう夢を見たことを、実は忘れてたんですけれど、今日のネット・ニュースを見て思い出したんですよ。「エロマンガ島が沈没」っていう、エイプリルフールに毎年登場するネタです。
ちなみに、今日の「左右」に関する記事自体にはウソはないと思いますよ。たぶん。
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