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2009.04.03

『平成宗教20年史』 島田裕巳 (幻冬舎新書)

34498103 んか懐かしかったなあ…。この20年間をしっかり復習することができました。おそらく「平成政治20年史」や「平成経済20年史」、あるいは「平成音楽20年史」なんかよりもずっと自分にとって懐かしめるでしょう、「宗教」は。
 そんなことを言うと、この人はどんな人なんだと思われるでしょうね。でも、しょうがないですね、私はそういう人なんで。わざとそうしてるわけでもなく、別に「宗教」に依存しているわけでもないのですが、どうも縁はあるんですよね。
 もちろん、新宗教や新新宗教だけでなく、既成宗教にも縁が深いですよ。職場の母体は禅宗のお寺ですし(ついでにスキンヘッドだし)、趣味は神社巡りですし、キリスト教の音楽を盛んに演奏しますし、最近は少しイスラムの勉強も始めました。
 古めの新宗教関連としては、今ちょうど富士講の本も読んでますし、天理、金光、住吉あたりにも興味があります。そして、なんといっても不思議なご縁があって、ウチの鬼門には出口王仁三郎の耀わんが鎮座してますしね。大本も私に大きな影響を与えています。私は、霊的な何かをもって生まれて来ちゃったんでしょうか。
 まあ、このようにいろいろな宗教に触れているために、すっかり免疫ができているのもたしかです。かなり冷静にいろいろな宗教を観察することができると思います。
 そうした流れからか、とにかくこの本に登場する数々の怪しい平成宗教とも、変な縁がいろいろあったし、今でもあったりするんですよねえ。新新宗教については、だいたい敵対することが多かった。オウムをはじめとして、妙な教団に知り合いや生徒が入信してしまって、それを奪回したり(脱会させたり)、まあその過程でなぜか幹部にならないかと勧誘されたりしましたから(笑)。
 つい最近も、某学会と対立する某教団の人とケンカしましたし、こちらにも書いたように、懲りないアホ教団の粉砕に協力したりしました。ま、とにかくそっち方面では、私にはかかわるなと言われてるそうですから、我ながら大したもんだと思いますよ(笑)。あんまり調子に乗ってると抹殺されかねないので、なるべく自重してますけどね。
 この本は、以前紹介した『日本の10大新宗教』の続編です。『日本の10大新宗教』もとてもいい本でしたが、こちらも私にとっては非常に有用でした。単に懐かしむというだけでなく、宗教に投射される時代の空気というか、我々平成日本人の心性というか、そういうものが手に取るようにわかりました。そして、それが昭和の我々とどう違うのか、ということですね。
 案外心に残ったのが、共産主義と新宗教の関係です。共産主義が実質的に意味をなさなくなった平成という時代に、迷走を始めた新宗教たち。ある意味共産主義というのは、個人よりも集団の幸福を求めるわけでして、かなり宗教に近いものがありますね。というか、ほとんど宗教です。その宗教が「カネ」に負けたんです。それで、新宗教も「神」より「カネ」になっちゃったんですね。困ったものです。
 「カネ」は悪神のイコンですね。マネーの世界は、王仁三郎が嫌う「われよし」「つよいものがち」そのものです。資本主義、市場経済の時代の宗教は悪神に魂を売ってしまったのでしょうか。
 そういう意味も含めて、これからは再び共産主義が注目されるでしょうし、本来の宗教も復活することでしょう。さすがに人間はどこまでも馬鹿ではないと思います。あと何年か、何十年かして、平成の人間はいったいどうしてあんなだったのだろうと不思議に思う世が到来してほしいものです。
 私は、現在の我々の状態は、かの戦争の時の我々よりも、ずっと重症だと思いますよ。洗脳されているんです。あの時もそうだったように、洗脳されていることに気づく人は少ない。何か大きな変革が起き、いや、もちろん戦争はいやですし、核爆弾が投下されるなんてのはもっといやですけど、我々にかけられたマインド・コントロールが解かれ、我々に覚醒を促す何かが起きないとダメなんでしょうか。
 あっ、そう言えば、お隣の某国が「人工衛星」を打ち上げるとか言ってたなあ。明日あたりその「何か」が起きたりして…いやいや、そんなものに頼らず、我々は自らの力で覚醒しなければいけませんね。
 それにしても、島田さん、オウム関係ほかで、ずいぶんと苦労されましたね。ほとんど修行ですよ。法難とでも言おうか。そのおかげさまをもって、現在のような境地や地位を獲得されたわけですから、やはり全ての経験には意味があるということですね。島田さん自体が、なんか「神」に思われてきましたよ(笑)。

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